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ありがとう

ある方と仕事をしていて「感謝の気持ちが足りない」とお叱りをうける。

うむ、たしかに進行中の作業ひとつひとつに対するお礼などは、伝えていないかもしれない。感謝の気持ちのないわけがないのだが、仕事の打ち合わせをしているチャットのスレッドが美辞麗句で埋め尽くされるのは気持ち悪いし、なによりもまどろっこしい。信頼できる仲間とのクリエイティヴな共同作業では、無駄なルールや社交辞令などすっ飛ばし、丁々発止のやりとりでグルーヴしていく方が好き。こんなアングラなミュージシャンのライブへ毎回通ってくださるお客さまには、どんな丁寧なお礼の言葉よりも、より良い演奏をお届けすることが、第一の使命! と思っている傲慢な人間だ。(でも、こういうのがエスカレートすると「パワハラ」だ「モラハラ」だと取りざたされる世の中である。気をつけた方が良いかもしれない…)

しかし考えてみたら、日常生活において僕は、どちらかというと率直に感謝の気持ちを伝えている方だと思うし、なにか素敵だなと思ったことは(特に女性に対して)その場で思ったまま素直に言ってしまう。目上の方に「ありがとうございます」、年下の仲間に「ありがとう」、家族に対しても「ありがとう」は、素直に言える。

「ある方」などと書き始めてしまったが、40年来の古い付き合いで苦楽を共にしてきた仲間である。悪友と「ありがとうございます」などと言い合うのは、なんだか洒落臭くもある。でもそういう気持ちにさせてしまったのには、僕の言動にも責任があるかもしれない。まぁ「ありがとうございます」が飛び交う現場も、それはそれで悪くないかもしれない。努めてみることにするか。

だが待てよ。僕の仕事に対して,奴から「ありがとう」って言われたこと、あったっけ? ないわけじゃないけど、その程度の回数なら僕も伝えているぞ。

「いつも おつかれさまでした とは伝えています」

 そうか!
おつかれさまでした か〜!
 そういう気持ちはいつもあるし、伝えるのは容易いことだ。

というわけで、一件落着?

あれれれれ、、、でも「ありがとう」と「おつかれさま」って、ちょっとニュアンスが違うような???

で、調べてみましあた。「ありがとう」「おつかれさまでした」の意味、語源。

日本語「ありがとう」の語源は「有り難きこと」に感謝する気持ち。反対語は「あたりまえ」
ポルトガル語で「ありがとう」は「オブリガード (obrigado)」
英語「Thank you」の「Thank」は「Think」に通じ「あなたのことを思っています」と言う事であるという説

なるほど〜、海外ツアーなどでお世話になった方に感謝の気持ちを伝えるときに「Thank You」としか言えない自分がもどかしくもある。他の表現も探してみた。

Thank you for your concern.

 I really appreciate it.

 Thanks a million.

 I can’t thank you enough.

 Thank you from the bottom of my heart.

 I have no words to thank you.

 You saved my life today!

1月のヨーロッパツアーまでにこのくらいは、覚えていくことにしよう。

松風鉱一バンドで宮崎へツアーに言ったとき、宮崎大学の学生達の間で流行ったのが、松風さんの早口を真似て「まつかぜさまでした」っていうと「おつかれさまでした」に聞こえるという・・・

英語には「おつかれさまでした」という表現がないのだそうです。
日本語で「おつかれさまでした」は、いろいろな意味、シチュエーションで使われますが、基本的には相手に対する労いの言葉ですね。それを英語にたとえると

Good job!

そして

Thank you for your hard work today.

と繋がる。まぁ、感謝の気持ちも含まれていると言うことか。

いずれにしても、今自分がこうして音楽を続けていられるのも、お世話になった先輩方、一緒に演奏してくれた仲間、サポートしてくださった関係者の皆さま、応援したくださった皆様、なによりも家族のおかげなのです。老い先限られた人生の中でできる限りの感謝の気持ちをお伝えしていかなければなりませんね。

ありがとうございます!



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