水野 隆 |編集者

マンガ編集をしています。 キャラクタービジネスやYouTubeなども手がけてます。 東…

水野 隆 |編集者

マンガ編集をしています。 キャラクタービジネスやYouTubeなども手がけてます。 東京藝術大学 国際芸術創造研究科で研究生もしてます。

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東京藝術大学の大学院に所属します

秋から東京藝術大学の大学院・国際芸術創造研究科に 研究生として所属することになりました。 専攻は「アートプロデュース」です。 東京藝術大学 大学院 国際創造研究科の創設趣旨には以下のように記されています。 漫画やキャラクターなど、日本が世界を牽引する表現に関わる仕事をしている以上、芸術について本腰を入れて学んでみたいーー 20代の頃から抱いていた夢が、やっと実現することになり、ワクワクしています。 ■芸術と漫画の大きな隔たりに架け橋を100年後にはきっと、漫画は美術

    • 世界最大の独立系書店「パウエルズ・ブックス」(アメリカ・ポートランド)で日本マンガの可能性を探る

      アメリカのポートランドに訪れたら必ず来ようと思っていた場所の一つが、「世界最大の独立系書店」と銘打つ「Powell's Books」(パウエルズ・ブックス)です。 魅力的な書店は世界中にたくさんありますが、特筆すべきは書店が街のランドマークになっているということです。 この書店のためにこのエリアに訪れる人が絶えず、それによって、周囲にも好影響を及ぼしているという稀有な書店です。 実際、私は店内に一歩踏み入れた瞬間に、「あ、この本屋、好き」と感じました。 金曜日の昼間ながら

      • 10年来の憧れ「ポートランド」滞在紀行 (随時更新)

        現在、アメリカのポートランドにいます。 10年前くらいからずっと憧れていて、ようやく来ることができました。 「アメリカで住みやすい街」1位に選ばれるエリアです。 これまでアメリカには、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ラスベガス、シカゴなどに来たことがあります。 空港に到着して街中に向かう時、テンションが上がると共にピリッとした緊張感が湧き起こってくるのがこれまでのアメリカの印象でした。 けれども、ポートランド空港から路面電車「MAXライトレール・レッドライ

        • 3月あれこれメモ [2024年] (随時更新予定)台湾・作曲・まちのマンガ

          今月行ったところ観たもの読んだもの気になったこと、などなど雑記メモです。後から追記すること変更することも想定して公開しています。 先月、この形式で初めて作成してみましたが、気軽に追記したり変更したりできるところがとても便利なので、今月もやってみることにしました。 発信ではなく自分用の備忘録な感じなので、言葉足らずなところも多々あると思います。そのあたりはご容赦ください。 ●台湾に久しぶりに行ってきた ●「まちのマンガ企画室」がひと段落。「まんが0.1」の可能性 昨年

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        記事

          台湾・台北の「マンガ状況」が分かるスポット

          先日、台湾に2泊3日で行って来ました。 台湾で日本の漫画が支持されているという話は、時折耳にしていましたが、それを肌身で実感できる時間でした。 台湾・台北の「マンガ状況」を理解しやすい場所などを紹介していきます。 ▼よかったカフェはこちらの記事をご覧ください。 ■漫画の本屋+ギャラリー+制作スペース台北駅から徒歩で約5分のところにある「台湾漫画基地」(臺灣漫畫基地 Taiwan Comic Base)は、漫画好きにはぜひ訪れてほしい場所です。 1階は漫画の本屋、2階は漫

          台湾・台北の「マンガ状況」が分かるスポット

          台湾・台北おすすめカフェ 2選 +休日も両替できる場所

          先日、台湾に2泊3日で行って来ました。 オードリー・タンの逸話が2020年頃しきりにメディアに流れてたので、近未来を味わえることを期待して降り立ちました。 でも、繁華街を歩く限りは日本以上に現金文化ですし、英語が全く通じない若い店員も結構います。 美術館のデザインセンスも一昔前な印象。 それでいて、かつて訪れた時と比べると、物価は何倍も上がっています。 所詮は2泊3日の旅行なので、ジャッジできるレベルではないとわかっていますが… 期待外れ、というのが率直な感想です。

          台湾・台北おすすめカフェ 2選 +休日も両替できる場所

          2月あれこれメモ [2024年] 宮古島・漫才コンテスト出場・哀れなる・ボー

          今月行ったところ観たもの読んだもの気になったこと、などなど雑記メモです。どちらかと言うと発信ではなく自分用の備忘録な感じです。 (なので、言葉足らずなところも多々あると思います。ご容赦ください) 随時追加したり更新したりしていく予定です。 ●沖縄・宮古島に初めて上陸 初めての宮古島。そしてかなり久々の沖縄。 離島に多数行ってきた身からすると、まあ想定通りの島でした。 よく調べないままに南エリアに宿泊したけど、北部のほうが圧倒的に面白かった。 都心部からの移住者などが新

          2月あれこれメモ [2024年] 宮古島・漫才コンテスト出場・哀れなる・ボー

          画像生成AIでマンガは作れるか? 過去に描いた漫画で実験してみた

          昨年(特に前半)は生成AIから意図的に距離を置こうとしていました。 今年は、画像生成AI にがっつり取り組んでみようと思い、正月からMidjourney を駆使してます。 一枚絵ならだいぶ狙い通りの絵を出せるようになってきので、 ここらで漫画作りに挑戦してみよう!と思い立ちました。 ザ・画像生成AIな感じのきれいめイラストは、一見すごそうに見えますが、意外と簡単に出せます。 難しいのは、素朴な味わいのイラストでキャラクターの統一感を出すことです。 そこで、過去に作った手

          画像生成AIでマンガは作れるか? 過去に描いた漫画で実験してみた

          AI時代に初期衝動でマンガを描くということ 【まんが0.1】

          2023年11月26日、12月16日の2日間に渡り、川崎市高津区役所で開催された「マンガの描き方が身につく!ワークショップ」で講師を務めてきました。 2023年9月に「秋のふるさと館まつり」内で開催された90分間ワークショップに続き、マンガを活用して地域の「当事者を増やす」活動になります。 壮大で長期的な活動になっていくポテンシャルまでも感じられたイベントだったので、熱が冷めやらぬうちにレポート記事を作っておこうと思います。 ■マンガの醍醐味が詰まっている4ページマンガ

          AI時代に初期衝動でマンガを描くということ 【まんが0.1】

          漫画に「アート文脈」を導入する取り組みはなぜ増えているのか? その可能性と課題は?

          麻布台ヒルズにオープンしたギャラリー「集英社マンガアートヘリテージ」、2019年に六本木で開催された「ドラえもん」のオマージュアート展など、近年、「アート文脈を取り入れた漫画の展開」が増加しているように感じます。 そうした取り組みに対して、私は可能性と価値を感じる一方で、 一部のプロジェクトに対しては、「既に複製物が大量に所有されているものを、無理やり一点ものっぽく作り直すことがアートなのか?」という印象も抱いています。 また、アート側においても、漫画をテーマとした作品も

          漫画に「アート文脈」を導入する取り組みはなぜ増えているのか? その可能性と課題は?

          2023年のお気に入り作品

          今年はなんとか年内に公開できました。「今年、特に堪能させてもらった作品」の発表です。 2022年度は一ヶ月以上経ってようやく公開したのですが、 なにより自分の備忘録としてとても役に立ちました。 https://note.com/mizn/n/n7c2320a19b51 すごく気に入った作品であっても、時が経つと次第に忘れてしまいます。 それらをスマホからすぐに閲覧できる「インデックス」としてとても便利でした。 昨年の作品ですら便利なのですから、今後5年10年と積み重な

          2023年のお気に入り作品

          「当事者を増やす」マンガの在り方 【まんが0.1】

          日頃私がマンガを作ったり、マンガから生まれたコンテンツから派生した企画を展開したりする際には、数万人から数百万人に届くことを目指して取り組んでいます。 願わくば数千万人、数億人に届くものになってほしい、 そんなふうに思っています。 そうした取り組みはこれからもずっと続けていくつもりです。 一方で、「膨大な人たちに届く」ことだけが正義ではない マンガの在り方への関心も、最近強まってきています。 その一つとして取り組んでいるのが、 川崎市 高津区の大山街道エリアの方々との「

          「当事者を増やす」マンガの在り方 【まんが0.1】

          お酒と現代アートを愉しむ「アートバー」初開催 →2回目も開催

          現代アート作品を観ながら アート作家と語らいながら、 お酒を飲める「アートバー」を 3月下旬、代々木駅付近にて1日限定で開いてみました。 さらに、6月上旬には第2回を水道橋にて開催しました。 ■初回の作家は福田周平さん 初回となる今回、フィーチャーした現代アート作家は 福田周平さんです。 アートバーは今回、初めての取り組みでしたから、トライアル的な意味合いも少なからずありました。 今後、回を重ねるごとに大きく変化していくと思います。 それでも、「第一回をどのような形

          お酒と現代アートを愉しむ「アートバー」初開催 →2回目も開催

          2022年のお気に入り作品たち

          毎年年末が近づくと、「今年、特に堪能させてもらった作品たちをまとめておこう、まとめておこう」と思うのですが、 毎度、目の前のことに忙殺されて結局、年を越してしまいます。 2023年も1ヶ月以上経ってしまっていますが、今年(2022年)こそは…! ということで、備忘録も兼ねて、深く印象に残った作品たちを、記憶をたどりつつ紹介していきます。 (2023年2月24日:音楽とテレビドラマを追記しました) ■映画 『Coda コーダ あいのうた』 アカデミー賞も受賞した作品です

          2022年のお気に入り作品たち

          格闘技PPVと、大規模開発ゲームから、漫画のこれからを考える

          『Number』9月号の記事、「[ABEMAプロデューサーが明かす]THE MATCH 50万PPVのウラ側」が読み応えありました。 格闘技のPPV(ペイ・パー・ビュー)の話なのですが、 私は自分の注力分野、漫画やキャラクターに引き寄せながら読みました。 すごく参考になることばかりです。 気になったところをピックアップしていきます。 ・那須川天心vs武尊には、“戦う瞬間までアップデートされ続ける最新型の商品”に対する熱狂があった ・地上波による生中継が取りやめとなった

          格闘技PPVと、大規模開発ゲームから、漫画のこれからを考える

          アート、芸術を知るためのオススメ本 【その2】  8冊を厳選

          今年は、さまざまな芸術関連本を読み漁っています。 5月に一度、オススメ本をまとめましたが、その後も、オススメの本がどんどん増えていっているので、第2弾としてまとめていきます。 5月にまとめた記事「アート、芸術を知るためのオススメ本 7冊と、+1」はこちら ■『巨大化する現代アートビジネス』まずは、2名のジャーナリストによって記された『巨大化する現代アートビジネス』です。 約7兆6200億円規模の世界のアート業界が、どのように動いているのか、俯瞰で眺めるには最適の一冊です

          アート、芸術を知るためのオススメ本 【その2】  8冊を厳選