経絡整体

○友人のT先生がお話しされていた内容の簡易まとめです。

1.スパイラルドロー(右手右回旋手技)

・包丁で切るイメージで豆状骨を命門穴付近(L3)に添え逆手も同じイメージから手首握る。

・自分と相手の臍の軸を合わせて、胸の前に背を丸めて空間を作り跳び箱飛べるような状態に肘体を持って行きそこから(竹蜻蛉が飛ぶように)右に引き抜き左は押す動作で加速補助。


2.仙骨調整(リコイル/トルク圧)

・体幹の前後屈とは逆の仙骨傾斜が必要、左右は仙骨が右前に出れば左回旋しやすくなる。

・前後軸を調整したい場合、前は豆状骨でS1-2後ろはS3-4にコンタクト、手は仙骨の並びに平行に尾側に向けて置き自分と相手の丹田を揃えた状態で身体を沈めて仙骨の遊びが取れた場所でリコイル(右回旋)する。

・横軸は仙骨関節上部に合わせて患側手患側回旋する(例えば右仙腸部なら右手右回旋)。

☆リコイルは引く動作の反対側手で押す動作を入れると速度が上がり回旋が伝わる。


3.肩関節

・前下方ズレが9割

・肩鎖関節と上腕骨頭の位置で診断

・患者をゼロポジ(肩甲棘と上腕骨が一直線)にしてその前方に患側肢と平行軸に立ち、手首側(長軸方向)に牽引を軽くかけながら(患側の逆手で牽引)逆手で上腕骨の隙間を斜め上に広げ、身体で斜め下に転がり運動を入れる。


4.股関節

・四足から変わった事で前方ズレが9割

・検査は屈伸と腹臥位内旋動作の行かない側

・大腰筋の角度で丹田に通る高さから長軸牽引(その際逆手で骨盤固定)し、手を滑らせながら膝屈曲90度にし軽く押し込みながらの内外旋で整復。


5.経絡調整

・前(胃経)→体幹伸展・FNS・底屈

衝陽を中枢に向かい押す→ASISまで推拿

・後(膀胱)→体幹前屈・SLR・背屈

京骨を小指が動くよう把握して対立運動で刺激→坐骨結節まで推拿

・横(胆経)→回旋側屈・内反

丘墟を腓骨筋を弾くようこする→大転子へ推拿

こむら返りや片側立位の疲労にも効果


6.視神経(緊張性頚反射)

・跳び箱や逆立ち出来ない子は目が下を向いている、上を向けば伸筋に力が入る。

・逆上がり出来ない子は目が上を向いている、目を下に向けると屈筋系に力が入る、上手な子はお臍を見て回る。

・飛び付く時は目が見た方の手足が伸びて逆が縮み、投球は左右目と屈伸の切り替えがある。

・眼球の動きと運動の障害

前(胃経・目の下方移動)→屈曲(肘で持ち上げる動き)→四白(目下)

後(膀胱・目の上方移動)→伸展(腰で持ち上げる動き)→魚腰(眉上)

横(胆経・目の外側移動)→(逆側)外転・骨盤を押した時の安定感(肩は逆側中殿と関連→仕上げに使う)→瞳子寥(目尻外側を外側に刺激)


7.対膝関節痛(最後の〆に行う)

・距骨調整

距骨は前方ズレが9割→ヒール等による腓腹筋収縮(底屈)で距骨が前方に滑る。

背臥位にて小指で踵骨を底屈末梢牽引しながら背屈して行き母指で押し込み整復→整復し背屈で内股に力が入るようになると膝が安定する。(外側手操作メインで逆手は補助)


・膝関節調整

SHM(スクリューフォームムーブメント)の矯正

背臥位にて深屈曲内旋より開始し、外側手で軽く上方に持ち上げ逆手で牽引しながら外旋にて動作認識を整復する。


・経絡的アプローチ(睛明は陰経扱い)

陰陽のバランスを整える、陰が縮むとO脚(照海)に陽が縮むとX脚(申脈)になり(足首の内反外反に関与する)、施術すると反腰も改善する。


(検査)

立位にて指三本分以上の隙間でO脚確定、ランジ動作(爪先と膝蓋骨の向き)の内旋でどちらが悪いか見る→背臥位での距骨触診や背屈の制限、膝屈伸でのSHM等でも判断。

足首が内反し易い→O脚傾向(照海を使う)

足首が外反し易い→X脚傾向(申脈を使う)


8.セルフケア

・経絡テンセグリティーの調整

立禅→施術効果の向上やセルフケアに。

両足肩幅で均等に体重をかけ(湧泉の上に肩井の位置)、肩脱力で手は横にして百会が上から紐で引っ張られそこから身体がぶら下がるいる感じ。その状態で高い椅子に座るような感覚で骨盤後傾させ命門を開くように膝を屈曲、その反力で手が臍の前に上がるする。臍前に大きなボールを抱えるイメージをし、呼吸は舌を上顎に付けたままで吸う時に臍が前に命門が後ろに引っ張られるように(丹田を)膨らまして手も僅かに開く、吐く時は丹田に引き寄せられるイメージで手は労宮から、尾骨は鳩尾に近付けるイメージで行う。出来て入ればバランスの取れた状態で気血の巡りも良いので安定する、まずは5分目安から。


・首懲りのツボ

列缺(指に響き、患側後頭部から頸椎に効果)

・腰痛のツボ

後鶏&申脈(抑えて痛い側、上半身と下半身)


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