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WEINに関わるすべての方々へ


WEINの溝口です。まずはじめに、この度の騒動で、ご迷惑並びにご心配をお掛けしてしまったお客様、取引先、株主、投資先、一緒に働く仲間、そして多大な支援や応援をしてくださった全ての方々にお詫び申し上げます。

また、本来ならば、ずっとずっと、1日でも早く、私から皆様にご連絡をしたかったのですが、秘密保持等もある中での関係各位の調整の難航や、発生している事象や指摘内容の事実確認やFUNDの投資家の方々にどのような形であれば投資額を基本全額お戻しできるか、投資先に対してどのようにすればご迷惑を最小化できるか、また約半数の残ってくださったVCをはじめとする各関係者にどのような計画で事業を営んでいくのか等々の検討や打ち合わせに時間を割いておりました。重ねてお詫び申し上げます。

さて、多くの方よりお問い合わせを頂戴している本件の経緯についてですが、当社のCFOや経営管理責任者や弁護士・会計士をはじめ、数多の専門家のお力をお借りし、事実確認の調査を念入りに重ね、記録のある事実をもとに会社としての公式見解を記載しました。こちらは下記リンクからご覧いただければ幸いです。

一連の報道の経緯と詳細のご報告
https://wein.co.jp/20210319-press/

また今回の騒動が発生してから、これまでの人生の中で最も多くの方から個別にご連絡をいただきました。今があるのは、そうした友人や先輩達からの温かい応援や支援のお言葉のお陰です。すべての方に直接お返事をする予定でおりますが、改めてこの場で心より感謝申し上げます。

今後については、以下のように対応します

・WEIN挑戦者FUNDに対しては解散し、LP投資家にも投資額を全額お戻しすることを目指します
ファンドは解散、整理します。保有株式売却、精算を行い、出資をしてくれたLP投資家については現金(一部株式)でお戻しします。

・交際費を一切使いません
今回、調査をした公認会計士や税理士からも問題はないと言われていますが、社内の誤解を招き、隙を生んでしまう可能性を限りなくゼロにするために、今後はコーヒー1杯の交際費も使いません。

・役員報酬
役員報酬は最低でも1年間は受け取りません。

・ビジョンへの共感や共に汗をかいてくれる仲間をより大事にします
本当の意味でWEINのカルチャーにフィットする仲間やコミットメントが高い人材を積極的に登用します。経営者として当たり前のこれらのことを徹底します。

・組織づくりについて
これまでは事業の成長にのみ専念するために、組織の大方針を示すことはあっても、直接的な細やかなケアやフォローは他の経営陣に任せっきりにしていました。しかしこれからは自分が最も組織に向き合わなければ、良い人間関係も素晴らしい組織も事業も出来ないという覚悟を持ち、人に向き合っていきます。

最後に、残ってくれた従業員及びベンチャーキャピタルや株主の皆さま、そして応援してくださっている方々を大切にし、今回ご迷惑をお掛けし、離れていった方達や投資先の関係者の皆様には心よりのお詫びと今後の成長で報恩します。これらの想いを念頭に置き、邁進していきます。

旧経営陣の皆様へ

11月23日の私の誕生日の日に、本田圭佑さんが私に送ってくれた「一緒にはじめられたことが本当に嬉しい。これからほんと大変な壁にぶちあたることも多々あるかと思うけど、末長く一緒にWEINを発展させていこう。ひとつ一つ困難を一緒に乗り越えていこう」という動画メッセージを何度も複雑な気持ちで見返しました。まさかその1週間後にここまですれ違ってしまう騒動が起きるとは夢にも思わなかったし、西本さん経由の情報だけでなく、俺にも事実確認をしてくれてたら、昨年の8月以降はサシで話せてなかったけど二人で腹割って話せていたら、ここまで大きな問題にならなかったのではないかと悔やんでいます。

本田圭佑さん以外も、今日までみんなで一度も対話できなかったことを残念に思ってます。多くが私にとっては年齢や経験面において人生の先輩です。私の方から歩み寄って、もっと早くに、もっと強く、冷静に対話を要求し、お互いの誤解を丁寧に解いていけばこうはならなかっただろうといった後悔もあります。今回、会社見解を出させていただきましたが、私たちは旧経営陣及び株主、従業員含めた重要な関係者に対して、オープン・クローズの場問わず、いつでも対話する準備があります。

いずれにしても、今回は袂を分かつことになりましたが、短い期間の中で、皆から得た学びはとても多かったです。今後は、それぞれの目標や志に向かって、自分が信じる道を一生懸命歩んで、またいつかお互いを認められるような関係になれれば嬉しいです。互いが互いの足を引っ張り合うようなことは今後はなしにしたいです。

最後に

ありがたいことに、12月1日から今日に至るまでに、残ってくれた仲間だけではなく、新たな仲間もすでに12名ほど参画してくれています。またそれぞれが心の底からWEINが掲げるビジョンに共感する人達であり、このような時期に参画を決めてくれた面々なこともあって、過去に例がないほど組織全体の士気が高まってることを実感しています。月に何度かはメンバー同士で白熱しすぎた議論をするもんだから私が仲裁に入るほどです苦笑。とても熱量が高い彼らのお陰で既存事業も問題なく進んでいることに加えて、ステルスで進めている共同事業が急伸していることなどもあり、ご心配を頂くことも多いのですが、まだまだこれからではありますが、すでにWEINは黒字経営を実現しています。加えて、私たちが運営する起業家支援のためのシェアオフィス「WEIN挑戦者STUDIO」にも今年に入ってから20社ほどのスタートアップが新たに入居しました。また我々が運営するコミュニティ「WEIN.TEAM」もそれぞれの部会で新しい代表やリーダーも固まり、今回のことに挫けずに様々なプロジェクトも立ち上がっています。

ここではひとつ一つの詳細を語るつもりはありませんが、今後はわかりやすい結果で示します。

昨年の12月1日。あれからあらゆる葛藤を経て「自分の中で本当に大切なもの」が明確になりました。自分がたとえ一人になったとしても「絶対にあきらめきれないものは何か」を理解しました。

私自身も今回の出来事によって、悔しさも悲しさも情けなさも怒りも含めて、数多の複雑な感情に苛まれましたが、そう遠くない未来には心から感謝できる事象にすると心に決めています。それを実現するには、これから素晴らしい未来を創ることこそが最も重要だと思っているので、それに向けて邁進していく覚悟です。

これからもWEINのビジョンは絶えません

引き続き、私たちが掲げている「21世紀の課題である孤独、退屈、不安を解決する」ために、国内で最も多くの挑戦者を支援するプラットフォームを作ります。

一生をかけるに値する目標に出会えている現在やどんな状況にあっても支援してくださる仲間達の存在、そしてこれらを得られている幸運を考えると、この先の長い人生の中できっとまた訪れるであろう逆境や困難というものは、そのすべてを受け入れなければならないと思っています。ひとり一人の人生が「フェアである」という前提に立つならば、私は多くを与えられすぎているので、それくらいの代償は当然なんだろうなって。一方で、たとえこの先に何があってもあきらめない、決して歩みは止めないということは、私個人の決意で済むものでもあります。ですから、引き続き目標に向かって邁進していきます。

長々と拙文にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。改めて、この度はご迷惑とご心配をお掛けしたすべての方に心からお詫び申しあげます。言葉や文章よりも、今後の姿勢で表現したいと思っています。

皆様におかれましても、引き続きご支援並びにご指導をよろしくお願いします。

溝口勇児 拝


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