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【ご報告】渋沢栄一の命日に、WEIN史上最大の挑戦を発表。新会社2社設立及びM&A3社、新しい経営陣や旧知の投資家と共に、挑戦者に寛容な社会を創る。

11月11日。今日は渋沢栄一の命日です。

今日という日に照準を合わせて兼ねてから準備してきたものを本日の会見で発表をしました。それに合わせて、このnoteにはWEINに興味関心のある方に向けて、我々の構想や根底の考え、今日に至るまでの背景のすべてを書き綴りました。タイトルの通り、この半年でいろいろ動いていました。だから盛りだくさんなので、時間の許す時にでもお読みください。(あんまり興味ない方にとっては長いかも、ごめんね)

※尚、記者発表会のスライドや動画は最下部にあります。また、共に挑戦するコミュニティメンバーや採用募集についても、文の最後にあります。

※以下は本日の記者会見動画です。


すでに渋沢栄一をご存知の方は多いと思いますが、明治政府の大蔵省に勤め、退職後、第一国立銀行(現・みずほ銀行)や現在のJRや東急、東京ガスや東京海上をはじめ、約500もの企業の設立に関わった方です。また数々の社会公共事業、福祉・教育機関にも関わり、現在の日本赤十字社や東京慈恵会、一橋大学や同志社大学の設立にも尽力され、それらの功績を元に「日本資本主義の父」と呼ばれている偉大な経営者です。

彼の思想や行動を模範とし、「挑戦者が抱えるすべてのペインポイントを解決する。」というミッションのもと、日本社会の発展に大きく貢献した渋沢栄一の命日である今日、WEIN GROUPの新会社2社の設立、および設立と共に実施した3社のM&A、新しく加わる強力な経営陣、またVC5社を中心に約4.5億円資金調達、さらに共同代表パートナーの本田圭佑の新プロジェクト、最後は日本最大の挑戦者コミュニティの構想を発表させていただきました。コロナ禍の中、オンライン記者発表会には本当に多くの記者やメディアの皆々様がお越しくださいました。

しかし、前回実施した5月28日の発表から今日まで、ほんとに忙しかったです。。。ただ、WEINの仲間達やコミュニティーのみんなのお陰でいくつものプロジェクトを同時進行で進めることができました。本当にありがとう。感謝。


目指すは”Well-Being”な世界

創業から一貫して僕たちが掲げ続けてきたものは、"地球と人々のWell-Beingな未来を創る"というVISIONです。

それを実現するために、
"「21世紀の課題」への挑戦を支援し、自らも挑戦する"というMISSIONを掲げてきました。

改めて、この「21世紀の課題」とはなにか。私たちが考えるそれは「孤独」「退屈」「不安」です。

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そもそも20世紀の課題は「戦争」「貧困」「病気」と言われていました。20世紀には、世界中で痛ましい戦争が起こり、また貧困に苦しむ人も多く、そして様々な病気や感染症が蔓延しました。

しかし、これらの20世紀の課題を日本は大きく前進させることに成功しました。

戦争はない、貧困も少ない、寿命も長い」

途上国の誰もが羨む国へと成長したのです。

ですが「20世紀の課題さえなくなれば、幸せに大きく近づく」と誰もが信じていた中で不都合な事実が明るみになってきました。それは、戦争、貧困、病気のそれぞれの指標となる、戦争減少率や一人あたりのGDP、平均寿命が伸びていっても主観的幸福度に大きな変化が見られなかったということです。

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「幸福度」とは、国際連合が定めるレポートで、自身の幸福度を10段階で評価する世論調査です。日本は世界3位の経済大国ながら2020年最新の幸福度ランキングは世界58位です。さらに項目別の詳細を見ると、「自由度 64位」「寛容さ 92位」と、多くの項目で低い順位になり、幸福度は低迷し続けているのです。

そうした問題の最大の理由こそ、「21世紀の課題である孤独や退屈や不安」だと僕たちは考えています。

仲間や友人と過ごしていても、心のどこかで感じてしまう「孤独」

安定した、平和な毎日の中に感じてしまう「退屈」や

変化の無い日々や昨日と変わらない自分に感じてしまう「不安」

私たちは、孤独や退屈や不安とは無縁であり、心身ともに健康で社会的にも満たされた状態を「Well-Being」と定義しています。

今年の1月の下旬に本田圭佑と二人で食事をしながら事業の話をしていた時に、彼がふと言葉にしたことがあります。「挑戦する人が増えてたとしても、夢や志が社会に向いてなければ世の中はよくならへんよな」

この「Well-Being」を実現するためにはどうすればいいか。

それは「夢や志が社会に向く挑戦者や事業を増やす」ことです。

ですが「失われた30年」という言葉があるように、今の日本は「挑戦する意志」が決して高くありません。それを示すデータが欧米諸国と比較した際の起業率であり、現在、日本と比べると2倍〜4倍ほど差があります。

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また世界の企業の時価総額ランキングを見ても、30年前の平成元年にはトップ50のうち、32社が日本企業でした。それが現在トップ50に入っているのは、トヨタ自動車1社です。残念ながら、日本からは世界に大きなインパクトを与えるような大きな会社は新たに生まれず、新しい挑戦を続けてきた米国や中国の会社に抜き去られてしまったのです。

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これはいくつか複合的な問題が重なって起きていると考えますが、僕たちが考える最大の理由は、挑戦する会社に流れるお金の量が足りていないことです。

スタートアップに流れる資金量の国際比較は数多くありますが、その中のあるデータによると、日本と米国を比べた時は、53倍ほど差があると言われています。GDPの差が4倍程度に対して、挑戦する企業に流れるお金の総量は異常なまでに開きがあります。エンジェル投資家だけで見た場合も、500倍〜600倍ほど差があると言われています。

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僕が挑戦の一歩を踏み出したきっかけと
日本から大きなスタートアップが生まれない理由

ここで、今回の挑戦をはじめるうえできっかけとなった自分のこれまでの日々について触れます。僕は高校生の時にパーソナルトレーナーとしてのキャリアをスタートしました。めちゃくちゃ育ちも悪ければ頭も悪く、他に選択できる魅力的な仕事が何一つなかったこととが重なり、たまたま巡ってきかたトレーナーという仕事で手に職をつけようと考え、がむしゃらにお客様に向き合ってきました。多くの人に引き上げてもらったこともあり、その道では少しは知られる存在になっていった中で、20代半ばの時に、とあるきっかけでリーマンショックや競合の存在により赤字1億ほどに転落してしまった、従業員100名ほどのフィットネス企業の再建を経営者として担ってほしいという相談を受けました。トレーナー時代に、自分一人で対面でサポートできる人数の限界を感じていたこと、またフィットネスクラブに通う人を一人でも増やすことで多くの人に健康を届けたいと考え、その任を引き受けました。何とか企業を存続させて、お客様や働く従業員達の大切な場所を奪いたくないと思い、ただひたすらに働きました。多くの支援者に恵まれたこともあって、当時は類がないほどのV字回復を果たすことができました。またあらゆる幸運が重なったことに加え、まだ20代半ばで若かったこともあり、フィットネスの業界では最も知られる若手経営者になり、執筆、講演、コンサルといった仕事が数多く舞い込むようになりました。

その中で、いつしか何者でもなかった自分の器や能力を明らかに越える人の期待が集まるようになっていきました。

トレーナーや経営者として、仕事に向き合う中で「プロの指導を受けられるのは豊かな人ばかり。けれど健康問題で悩む人は所得の低い人が圧倒的に多い」という事実や、「1週間は168時間ある中で週1時間のトレーニングだけで体を変えることは難しい。残りの167時間の生活週間にも影響を与えないといけない」という問題意識を感じることが増えていきました。

自分の意志を越えて、当時の僕に寄せられる周囲の期待に押されるようにして、今思えばたまたま出番が回ってきただけの若者だった僕が、いつしかその大きな問題を解決するのは自分だと言い聞かせるようになっていきました。

上記で綴ったように、同じ業界に10年もの間、身を置く中で経験したあらゆる出来事や支援者の存在が背中を押して、2012年4月11日、生まれて10000日目の27歳の時に、「世界中の人々のカラダのすべてをひとつのアプリで管理し、膨大に溜まるヘルスデータを元に、手間なく、ラクに、楽しく、個人に最適なものを無料で届けたい。所得や生まれに関係なく、世界中の人々のココロやカラダの問題を解決するならこれしかない」と考えて、FiNCを創業し、僕は挑戦の一歩を歩み始めたのです。

ですが、夢や目標を言葉にし、それを実現するまでのロードマップを描く中で、事業の解像度が少しずつあがっていきました。それらが鮮明になるにつれ、これらの構想を実現するプラットフォームを創るにはあまりに多くの「資金」や「仲間」が必要であることを理解したのです。

VCからの初めての資金調達(1.5億)をしたのが創業してから2年半が経過した、2014年9月です。そこからの日々は私の時間の大部分を大きな挑戦をするための資金調達や仲間集めに費やしました。

例えば、資金調達で言えば、累計150億を集める中で、おそらくは累計1000ページを超える資料を作成してきました。また僕は日本のスタートアップ業界で最も投資家とのコミュニケーションに時間を使った人間のひとりだと思いますが、見込み投資家や個人も含めると1000社/人以上はお会いしたかなと思います。

組織作りで言えば、他の急成長を遂げたグローバル企業のように世界で同時に戦うためにシリコンバレーにもオフィスを構え、一時は従業員の国籍も総勢20ケ国を超える時期もありました。またエンジニアやトレーナー、デザイナーや栄養士、データサイエンティストやPh.Dを持った研究者をはじめ、下は10代から上は70代まで、非常にダイバーシティに富んだ組織や人事制度を設計し、また採用をしてきました。

ですが資金調達や仲間集めは、掲げたビジョンを実現し、事業を成長させるために必要な仕事の極一部にすぎません。他にも、最も大事と言っても過言ではないプロダクトや商品作り、サービスを広く普及させるためのマーケティングやPR、それ以外にもあらゆるバックオフィス全般など、数多くの業務があります。急成長を目指すには、これらをひとつ一つに本物のプロフェッショナルを集めたり育てることが同時進行で求められます。ですが、優秀な仲間を集めるのも育てるのも資金は必要です。そしてその資金を集めるにはプロダクトが必要で、プロダクトを作るには仲間が必要でetc…

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今の日本は、大きな資金を調達でき、かつ優秀な仲間を集めて組織を作り、さらに顧客の想像を超える素晴らしいプロダクトを作れる能力・センスを兼ね備え、さらにあらゆる代償を払って時間のすべてを仕事に打ち込める起業家しか、人々のライフスタイルを一変させるような急成長スタートアップを作るのは難しいです。

例えば、世界でライフスタイルに浸透しつつあるサービスと言えばAirbnbやuber(eatsも含む)、spotify等が挙げられると思いますが、それぞれAirbnbは約6500億円、uberは約2兆円、spotifyなら2000億以上をIPO前に資金を調達しています。国内ならpaypayやLINEPAYなどは合わせると1000億円以上をマーケティングやプロダクトに投資をしているかと思いますが、これらのサービスが普及していく中で、財布や現金を持ち歩かなくなった人も増えるぐらい世の中に変化をもたらしました。

「日本の起業家は目線が低い」とか「グローバルを目指さない」とか、いろいろ揶揄されますが、こういった社会を変革させる情熱やアイデアを持ってる起業家は日本にもいます。けれど、あらゆるハードルから小さくまとまった事業展開を選択せざるを得ない人がたくさんいるのです。

東京商工リサーチのデータによると、日本の年間の創業件数は約13万超です。またその中で、VCや投資家などからリスクマネーを調達する会社は1000社前後と言われています。割合にして1%にも及びません。ただし、実際はもっと多くの企業がリスクマネーの供給を望んでいます。

もちろん会社の在り方として最も健全なのは、リスクマネーを得ずに毎年積み上げた自社の売上から生まれる利益を次の事業に投資して成長させることです。

僕が設立したFiNCも当初はこの発想でした。そもそも8年前はエクイティファイナンスという言葉すら知らず、最初の2年はコンサルティング関連が利益の中心で経営をしていました。僕一人がコンサルで生計を立て、残り15人あまりの開発者やヘルスケアのプロフェッショナル達が会社で生み出した利益やキャッシュフローの範囲でアプリや商品・サービス開発をする日々でした。自分は全国を飛び回ってコンサル業務に従事していましたが「俺はなんのために起業したんだっけ」と自問自答する日々でした。

もちろん、この方法はとても健全ではあります。ただ、ひとつ明らかな限界があります。それは、事業展開のスピードが圧倒的に遅くなってしまうことです。例えば、必要な資金を貯めるのに10年かかるとすれば、本当に取り組みたい課題に挑戦できるのは10年後です。では、同じ日に、投資家のもとに足を運び、資本を借りることがきれば10年の時間を短縮することができます。しかも現在は、テクノロジーの進化やライフスタイルの変化により、あらゆる商品・サービスのライフサイクルが速くなっています。もし仮に、本当に10年かけて挑戦資金を貯めたとしても、その頃には社会の課題が移り変わっている可能性もあれば、その課題がより深刻になっている可能性もあります。

もちろん資本を外部から得ることで失うものがあるのも事実です。ですが、今の時代は急成長や社会の変革を目指すのであれば、誰もがインターネットやテクノロジーを駆使するのが当たり前のように、ファイナンスでレバレッジをかけるのは当たり前の時代です。これを活用しないという方法を取るということは、する起業家や競合から大きく遅れを取る可能性が当然上がります。

ここまで書き綴ってきた通り、僕は起業してからというもの、トレーナー時代のようにお客様と向き合う時間が取れず、向いてるのか向いてないのかわからない経営者としての業務に集中し、ビジョンへと会社を近づけるために、ただひたすらに資金調達や仲間集め/組織づくりに追われていきました。

だから、僕たちは考えたのです。

「想いの強さもアイデアも本物である、そのような起業家の挑戦の道中でぶつかるお金集めや仲間集めの課題を少しでも担ってあげたい。経営における負担を減らしてあげたい」と。


「挑戦者のお金に関するすべてのペインポイントを解決する」:WEIN Financial Groupの設立

渋沢栄一が設立した日本最初の銀行である第一国立銀行。それを設立した日が7月20日です。

今でこそ、銀行は欠かせないインフラとして存在しますが、当時は銀行がどれだけ多くの重要な役割を担うのかを理解できる人は少なかったそうです。

「銀行は太河のようなものだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まってる水やポタポタと垂れる雫と同じ。それでは、せっかく人を利し、国を富ませる能力があってもその効力は表れない。お金はより集まって太河となって流れた時に大きな力が生まれる」

上記は渋沢栄一が当時語ったとされる言葉です。

ひとり一人が持つお金は小さくても、それが束になれば世の中を大きく変化させるほどの影響力を与えます。

現在は日本人の預貯金は970兆円と言われています。このお金のうち、たった0.1%でもいいから挑戦する企業に資金が流れるようにしたい、僕たちはそう考えています。

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現在は、銀行から融資という形でスタートアップに資金を貸し出すハードルは極めて高く、大きな資金を借りようと思えば、3期決算が必要であったり、黒字を求められます。主にスタートアップのサービス開発は人が作るソフトウェアです。設備投資扱いには当然ならず、また不確実要素の高さゆえに既存の銀行の仕組みではお金を貸しづらいのです。

『挑戦者のお金に関するすべてのペインポイントを解決する』

上記のミッションを掲げ、令和の第一国立銀行を目指して、同行と同じ7月20日に設立しました。僕は現在35歳ですが、渋沢栄一が第一国立銀行の頭取に就任したのも35歳です。

WEIN Financial Groupには、2名の共同代表が就任します。

1名は、リクルートのCVC(投資会社)であるリクルートストラテジックパートナーズの代表取締役、および「株式会社MUFGイノベーションパートナーズ」の取締役副社長兼最高投資責任者を務め、日本だけでなく、シリコンバレーやイスラエル、インドなどグローバルで150社以上に投資をしてきた岡本彰彦です。またリクルートでは、AI研究所の設立や社内新規事業開発制度「Ring」を管掌をしてきたこともあり、WEIN Financial Groupの構想にベストマッチな人間だと確信しています。

もう1名は、早稲田ブロックチェーン研究会代表としてブロックチェーンの研究会を立ち上げをし、また 香港にて日本人大学生初となるICOを実施。ICOが規制の影響を受け中断した後、ブロックチェーンを活用したDXサポートをするスタートアップである株式会社Blockchain Technologiesを設立し、その後1年半で事業をEXITした武内洸太です。武内は元々は僕の投資先で、約3年間を共にしてきましたが、最も成長した若手起業家の一人で、今回WEINを作るにあたり、彼のテックチームごと参画してもらいました。

WEIN Financial Groupは挑戦者のための多角的・複合的な金融機関として、起業家の資金調達を支援するサービス及びプロダクトを提供していきます。

その実現のため、WEIN Financial Groupはこれまでに3社のM&Aをすでに行っています。

一つは、僕が尊敬する起業家でもあり、同い年の友人でもある、元Frill創業者の堀井君が作った起業家と投資家のマッチングプラットフォーム「ANGEL PORT」です。

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二つ目は、Eastventuresの第一号社員でもあり、投資家としても著名な鳥居君が経営する、第一種少額電子募集取扱業者として株式投資型資金調達プラットフォームの運営を行う「ユニバーサルバンク株式会社」です。

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最後は、こちらも僕の尊敬する同世代の経営者二人が身を置く、国内で450店舗ほど飲食店を中心に事業展開しているジャイロホールディングスが運営する、会員権型の資金調達プラットフォームを提供する「株式会社footech」です。

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この3社のM&Aによる参画により、起業家と投資家のマッチングおよび株式投資型を含む起業家と投資家双方に多種多様な資金調達・投資手段を提供できると考えています。また証券業/金融免許を保持するフィンテックGROUPとして、今後様々な挑戦者のファイナンスにおけるペインポイントを解決するための新たな事業を展開していく予定です。


『挑戦者の仲間に関するすべてのペインポイントを解決する』:WEIN Incubation Groupの設立


最も好きな歴史上の偉人を聞かれれば、坂本龍馬と答えます。

坂本龍馬は「亀山社中(のちの海援隊)」という、日本最初の株式会社を設立しました。その後、有名な薩長同盟や大政奉還の画策など、「日本がひとつとなり、世界と戦う」ために人生を賭した人物です。

現在の日本は、冒頭でも述べたとおり「失われた30年」といわれ、データが示すように挑戦する人が欧米のそれに比べて少なく、日本の就職人気企業ランキングでも100位までの大多数を安定した企業が占める状態です。

私たちが考える「Well-Being」を実現するためには、「夢や志が社会に向く事業や挑戦者を増やす」必要があります。そのためには、同じ方向に一緒に歩んでくれる仲間が必要です。

『挑戦者の仲間に関するすべてのペインポイントを解決する』

上記のミッションを掲げ、坂本龍馬が脱藩し、藩士から国士になった3月24日に設立しました。(僕たちの経営陣は設立日や発表日に意味がある日を選びがち笑)

WEIN Incubation Groupには、2010年から東証一部上場企業であるノーリツ鋼機株式会社の代表取締役社長CEOとして、経営が悪化した同社の経営再建を牽引し、積極的なM&Aと事業再編で業績のV時回復を実現した西本博嗣が就任します。

事業の立ち上げやグロースには、あらゆる専門的な変数が複雑に絡み合い、これら全ての問題を解決するには多くの知識やリソースが必要となるため、起業家は採用や組織づくりに多くの時間を割く必要があります。さらに前述の通り、優秀な仲間を採用するための資金調達が必要になります。結果、顧客の課題に十分に向き合えず、イノベーションが生まれにくくなります。

この問題を解決するべく、各事業領域の専門家による包括的成長支援、新規・共同事業立ち上げ支援、オープンイノベーション・DX支援を行います。

具体的には、PR・マーケティングや、経理・財務・労務などのバックオフィス、採用・育成・組織づくり、そして開発やクリエイティブなど、大企業内ベンチャーからスタートアップ企業まで、事業成長に必要なあらゆる領域を支援します。

挑戦者が自身の顧客の課題に向き合い、事業立ち上げ・グロースに注力するために必要な仲間集めをサポートする、それがWEIN Incubation Groupです実はこの会社は設立してから約半年が経過していることもあり、すでに従業員も30名を超えています。

これまでWEIN Incubation Groupでお手伝いしたプロジェクトをあげると、コロナによって横浜アリーナで観客をいれたLIVEができなくなったことから始まったBADHOPの「#借金1億の無観客ライブをみんなで支援しよう!」プロジェクトや、1日で1.5億円&15000人の支援を集め、サージカルマスク不足により医療崩壊危機から脱出の一助を担った「#マスクを医療従事者に」や、コロナでリアルのイベントができなくなってしまったことから戦略変更し、「リアルを超えるオンライン体験を」を掲げてスタートを切ったIVSや、コロナで経営難に苦しみ存続の危機に立たされていたBリーグの香川ファイブアローズをはじめ、「全国の学生達と共に作る」をコンセプトに意欲的な学生が10000人集まり大きな話題を読んだ「WEIN学生サミット」等々、を指揮・運営してきました。

上記は我々が関わった一部のプロジェクトであり、また今日まではコロナ禍では苦しんでる企業や団体を優先してサポートしてきましたが、今後は強力なチームメンバーと共に、スタートアップの成長を大きく支援していきたいと思っています。

本田圭佑による新規プロジェクト:KSK Angels by WEIN挑戦者FUNDの設立

もうひとつ、大きな発表をしました。共同代表パートナー・本田圭佑によるエンジェル投資「KSK Angels by WEIN挑戦者FUND」です。WEIN挑戦者FUNDでは、明確なプロダクトを有しているプレシリーズAからミドルステージの企業への投資をここまでは行っていますが、このプロジェクトは「 シード期の素晴らしいアイデア・プロダクトを持っている起業家にスピーディーに投資する」ことを目的に設立しました。

WEINを含め通常、投資FUNDでは投資委員会を設置し、投資先を決定します。しかしこれでは、アイデア・プロダクトは素晴らしくてもまだ将来性が不確実なシード期のベンチャーに対して、投資の意思決定に時間がかかってしまったり、そもそも投資ができないというケースが発生します。けれどWEINは、本物の想いを持った未来を創る挑戦者を支援したい。なので今回、WEIN挑戦者FUNDの中から特別枠を設け、本田圭佑の意志・裁量でスピーディーに投資できる仕組みを作りました。



また、とあるデータによると、日本とアメリカとを比べた時に、エンジェル投資家の投資金額は米国の2.5兆円に対して、日本は100億円にも満たないそうです。

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僕たちは、日本からもっと挑戦者が増え、そして事業が成長するエコシステムを作るためにもエンジェル投資家を増やしたいと思っています。ここは彼がエンジェル投資をはじめた際の思いとも重なる部分であり、今後、本田圭佑とも議論しながら、今回のプロジェクトをはじめ、様々な戦略を今後講じていくつもりです。


今回の発表に合わせて5社のVCを中心に約4.5億円の資金調達をしました。


今回の発表に合わせて、第三者割当増資を実施し、WEIN Financial Group・WEIN Incubation Groupに総額4億円強の資金を調達しました。リードイベンスターはFiNC時代に最初に投資をしてくれた千葉巧太郎さん率いる千葉道場FUNDです。千葉さんはエンジェル投資家の第一人者であり、起業家として、またVCとして、あらゆる面においてとても尊敬する先輩です。

その他にも、同じくVCとしてFiNCに最初に投資をしてくれた天野さんが代表を務めるSTRIVEです。天野さんは長らくFiNCの社外取締役でもあり、スタートアップ業界を理解していなかった僕に多くを教えてくれた先輩です。

千葉さんや天野さんは前職から数えて最も長い時間を共にした投資家です。そんな恩師でもある二人に新しい挑戦を最初から応援いただけることを嬉しく思います。

それ以外にも、本日の記者会見にも登壇してくれた、スタートアップ業界の成長を大きく牽引されてきたサイバーエージェントキャピタル代表の近藤さんや北尾君、また20代という若さでありながら国内で最もアクティブに投資をし日本を代表する若手キャピタリストでもあるEast Ventures代表の金子君、さらに金融・不動産領域で起業家及び支援者コミュニティーを運営するデジタルベースキャピタル代表の櫻井君にもご参画いただきました。

我々は、競合とか、同業とか、そんな小さな垣根を超えて、社会の良好な発展を目指す仲間達が集まる起業家・投資家のコミュニティを作っていきたいと思っています。その中で、強いコミュニティを持つ5社の素晴らしいVCに今回、投資家として参画していただきました。今後、みんなといろいろな活動を共にしていきたいと思っています。

最後に。孤独や退屈や不安をなくすもう一つの方法。

コロナが本格化してから、今日に至るまでというもの、あらゆるプロジェクトを興してきました。そのほとんどを主にリモートで、全国、全世界に在住するコミュニティのメンバーと共に歩んできました。


このコミュニティとは2020年5月28日のWEIN挑戦者FUND立ち上げと同時にSNSで募集した、挑戦者を共に支援するWEINクローズドコミュニティです。募集開始から約1週間で4000人を超える応募が殺到し、この5ヶ月間、さまざまな顧客の課題を共に解決してきました。

10月に2日間に渡り実施した「WEIN学生サミット」は直近のプロジェクトの代表例で、学生が自らの行動によって、なりたい最高の自分や未来を見つかる場所を創造することを目的に実施したこのイベントは、全国100大学を超えるWEINの各大学支部のリーダー達を中心に、約1,200名の大学支部メンバーが10,000人を超える若者を集める場になりました。

このように多くの有志ある仲間達と歩んできたことで確信したことがあります。

それは、「不安や退屈や孤独は、挑戦にかかわることで解消される」ということです。

人の悩みを紐解くと、ほぼすべてが「お金」「健康」「人間関係」の3つに集約されます。

これまでの人生で自身や友人を含めて、一定の「お金」を手にする人を見てきましたし、またトレーナーとして、FiNCの創業者として「健康」に長らく向き合ってきました。その中で気づいたのは、お金と健康は、それが不足すると不幸せには大きく影響しても、それを過剰に手にしているからといって幸せに与える影響はあまり大きくないということです。

孤独や退屈や不安を減らし、幸せになるために最も重要なことは「人間関係」であり人と人との繋がりです。

そして濃い人間関係を築くために大切なことは、同じ目標に向かって歩むことです。

例えば、成果を出すためにチーム全員で毎晩遅くまで働いたプロジェクトや、試合に勝つためにボロボロになるまで頑張った部活動、夢中になって仲間とアイデアを出し合った文化祭。それらは大変なものでしたが、そこに不安や退屈、孤独を感じている人はいなかったはずです。

だから私たちは、人々から不安・退屈・孤独をなくすために、たくさんの人を巻き込んで挑戦を続けます。

WEINがきっかけになり、挑戦者とそれを支援する多くの仲間が繋がり、「21世紀の課題解決」にみんなで立ち向かえる場所を創ります。そして夢や志が社会に向く挑戦者を増やし、「Well-Being」な世界を実現します。

僕たちが掲げる「21世紀の課題解決し、Well-Beingな未来を創る」というテーマは、答えを出すのが難しいとても壮大な挑戦です。

だから正直に言うと、僕たちだけでどこまでそれが実現できるかわかりません。僕が人生をかけて走りきっても、社会に大きな足跡を残せないかもしれない。自分たちだけでは解決できず、次の世代にバトンを託すだけになってしまうかもしれない。

けれど、「仲間と共に本気で挑戦し、少しでも社会を前進させられた」と思えるのであれば、きっと孤独・退屈・不安とは無縁になれるのではないかと最近は考えます。

幸せという感情は副作用のようなもので、ゴールにはできないと思うんです。そこにたどり着くまでの過程、そこでの達成感、そして納得感。

21世紀の課題は、今まで信じられてきた資本主義的なアプローチで、挑戦の結果によって何かを成し遂げて掴むという方法だけじゃなくて、挑戦を通じて変化する内面の成長や人と人との繋がりによって実現できるような気がしていて。

今回、WEIN Financial GroupとWEIN Incubation Groupの2社や、今回M&Aによってチームに加わった3社をはじめ、代表パートナーの本田圭佑による新しいプロジェクトや、挑戦者やそれを支援するコミュニティを通じて、本当の意味での自由や幸せを手にする人をひとりでも多く増やせるよう、僕たちは挑戦をはじめます。引き続き応援並びにご支援をよろしくお願いします。

WEIN 溝口勇児 拝

追伸:WEINはWEIN Incubation  GROUP、WEIN Financial GROUP、今回M&Aによって加わったエンジェルポートやユニバーサルバンク、footech、またWEIN挑戦者FUNDの投資先や本田圭佑率いるNowDo、またWEINの各コミュニティ全てで常に新しい仲間を募集しています。ご関心のある方は是非。


○WEIN Community 全体構成

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01.WEIN隊

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※WEIN隊の応募はこちらから
https://lin.ee/pe3pK5g


02.WEIN STUDENTS

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※WEIN  STUDENTSの応募はこちらから
https://lin.ee/EA9niUM


03.WEIN Angels

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※WEIN  Angelsの応募はこちらから
https://lin.ee/0sluiht


04.WEIN Founders

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※WEIN  Foundersの応募はこちらから
https://lin.ee/5tzYpjB


○KSK Angels by WEIN挑戦者FUND

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※KSK Angels by WEIN挑戦者FUNDの応募はこちらから
https://challengersfund.wein.co.jp/


○その他、WEIN HPにいろいろ書いてあります。

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※WEINのHPはこちらから
https://wein.co.jp/









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