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思い切って出かけてみたら少し世界が広がった

次女が2歳になった日、私は有給を取って子どもを連れてアンパンマンミュージアムに行くことにした。私一人で子ども二人を連れて電車に乗るのは初めてのことで、夫にも「え、一人で二人連れて行くの!?大変じゃないの?」と言われて、ちょっとした挑戦をする気分だった。
アンパンマンミュージアムにした理由は、関西在住の友人が家族でユニバにいったという話を聞いて、うちはテーマパーク的なところにほとんど連れて行ってあげていないのを子どもたちに申し訳なく思ったからだ。私があちこち出かけるのが好きなタイプなので、子どもが小さいうちしか楽しめない施設を今のうちに見ておきたいという気持ちもあった。

ベビーカーに乗りたがらない次女を追いかけながら空っぽのベビーカーを押して、長女とは手を繋いだり繋がなかったりで駅まで歩いた。駅に着いても次女は相変わらずベビーカーに乗らなかったので手を繋ごうとしたが、イヤイヤ期の「じぶんで!」を発動。仕方なく手を繋がず電車に乗ろうとした時に、ホームと電車の隙間に次女が落ちた。リュックがひっかかったおかげで線路まで落ちずに済んだが、ヒヤッとした。本人が泣こうがわめこうが、危険が伴う場面では絶対に手をつなごうと誓った。

アンパンマンミュージアムは5歳の長女にはちょっと遅かったかなという内容だったが、二人とも楽しそうにしていた。
フードコートでお昼ご飯を買ってくるとき、子ども二人を席に座らせたまま、私一人がお店の列に並ぶという場面でもドキドキした。勝手に走ってどこかに行ってしまわないか心配だったけど、二人ともちゃんと座って待っていた。
遊び終わった後はポップコーンやら風船やらネックレスやらのお土産を色々買いこんで、夕方に帰ってきた。疲れたけど、気分は爽快だった。
ドキドキする場面はあったけど勇気を出して連れてきてよかったと思った。

私は心配性なので、安心な方を選ぶことが多い。ともすると現状維持、安定路線になる。今回は行動してみたら案外大丈夫だった。子どもたちも喜んでいたし、良い思い出ができた。「やってみたら大丈夫だった」という経験をしたことで、次もいけるという気がしている。
私自身のスキルや能力はこの日の前後でそう変わらないのに、この小さな成功体験で世界がちょこっと広がった。
だから、少しでも気になることはやってみる。それが日々を彩ってくれるのだと思う。

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