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入院には「高額療養費制度」の利用を

ずっとつきあっている肺疾患が急速に悪化してしまい、
2018年12月18日から2019年1月26日まで40日間入院していました。

入院して色々なことを知り、情報を共有出来ればと思い、
発信します。

わたしは、国民健康保険に加入していますが、
今回の入院にあたり、「高額療養費制度」を利用しました。

入院が長期の予定でしたので、費用的にも心配していました。
入院前に色々と調べていて、「高額療養費制度」という
制度があることを知り、安心して入院出来ました。

「高額療養費制度」とは

【医療費の家計負担が重くならないよう、
医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月
(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、
その超えた額を支給する「高額療養費制度」
(こうがくりょうようひせいど)があります。】
出典 厚生労働省 高額療養費制度
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

「高額療養費制度」の利用には、
「限度額適用認定証」を交付してもらい、
病院に提示する事により、
退院時には、
自分の収入に応じた限度額のお支払いのみで済むシステムです。

私は国民健康保険加入者で
「限度額適用認定証」を市役所で申請しました。

ご自分が加入している医療保険制度により、
「限度額適用認定証」の問い合わせ先が異なるので
以下のページを参照してください。

【お問い合わせ先
高額療養費についてのお問い合わせ先は、どの医療保険制度に加入しているかで変わります。
まずは、お持ちの被保険者証で、保険者の名前を御確認下さい。

被保険者証に、「○○健康保険組合」、「全国健康保険協会」、「○○共済組合」と書かれている方
→ 記載されている保険者までお問い合わせ下さい。
被保険者証に、「○○国民健康保険組合」と書かれている方
→ 記載されている国民健康保険組合までお問い合わせ下さい。
被保険者証に、市区町村名が書かれている方
→ 記載されている市区町村の国民健康保険の窓口までお問い合わせ下さい。
被保険者証に、「○○後期高齢者医療広域連合」と書かれている方
→ 記載されている後期高齢者医療広域連合までお問い合わせ下さい。】
出典 厚生労働省 高額療養費制度
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

さて、わたしが実際にいくら入院費を支払ったのか、
公開します。

わたしは以前インドに住んでいて、日本に戻ってきたのが
平成29年度の終わりで、
平成29年度には、仕事は始めていませんでした。
今の国民健康保険の保険料は平成29年度の収入を
元に算出されていて、わたしは住民税非課税世帯です。

わたしの住民税非課税世帯の一ヶ月の限度額は35400円でした。
所得が210万円以下は57600円、
所得が210万円以上600万円以下は80100円(医療費が267,000円を超えた場合はその超えた額の1%がプラスされる)です。

さらに詳しいことは、
厚生労働省の高額療養費のページを見てください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf

私の部屋は定員6人の大部屋で
部屋代はかかりませんでした。

個室は別途料金がかかります。
個室など差額ベッド代と呼ばれる部屋代は
高額療養費ではカバーされません。

また、食事代金も別途かかります。
わたしの場合は、非課税世帯で1食210円でした。
所得区分が一般で通常は1食420円です。

私が支払った入院費は
12月18日から12月31日分は以下の通りです。
入院代金35400円
食事負担金8400円
合計43800円

ちなみに入院代金(治療、投薬などすべて含む)は499480円
食事療養費は25600円の額面でした。

1月1日から1月26日分は以下の通りです。
入院代金35400円
食事負担金15960円
合計51360円

ちなみに入院代金(治療、投薬などすべて含む)は844810円
食事療養費は 48640円の額面です。

40日間入院して食事代金も合わせて95160円の支払いで
済みました。
大変、ありがたい制度を使わせていただき、感謝です。

また、入院退院日がある程度コントロール出来る病状の方は
1か月の単位が歴の月で、1日から末日までになっていますので、
同じ月内で入退院すると、一ヶ月の限度額の支払いだけで済みます。

例えば、私は1月26日に退院したのですが、
もし、2月1日以降に退院すると、
月をまたいでしまうので、2月分の入院代金35400円の
新たな請求が発生するということです。

1月26日に退院しても、1月31日に退院しても
一か月分のお支払いの入院代金35400円は変わりません。

また、通常は入院前に「限度額認定証」を取得して、
入院時に提示すると、「高額療養費制度」を利用出来ます。

しかし、緊急入院などで入院時に「限度額認定証」を
用意出来ない場合は、一旦3割負担でお支払いして、
退院後に「限度額認定証」を取得して申請すれば
後日、限度額以上お支払いした分は、戻ってきます。

今回、私は日本では初めて入院することとなり、
色々な心配事がありました。
(インドで、デング熱で入院したことがあります。。。)

費用の面に関しては、事前に調べて
わかりましたので、安心しましたが、
入院した事がない友人たちは
「高額療養費制度」のことを知らない人が大半でした。

健康な時は、自分が入院するとは
誰もが想像できないと思います。

しかし、万が一の入院の時に、
「高額療養費制度」というのがあるというのを
知っていれば、費用の面で心配しなくて良いと思います。

例えば、
身近な人が入院するという時にも
役立つと思いますので、
心の片隅に置いておいてくださったら幸いです。

読んでくださり、ありがとうございます。







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