この手の恐怖体験は現実からシームレスに異世界に入るような点にある。

ごくごくありふれた平凡な日常の中で、突然ノイズがピタッと止まるような瞬間がないだろうか。そのほとんどは勘違いや偶然だが、まるで世界が自分一人になったかのような不安に襲われる。

この動画のすごいところは、幽霊だという確信のない状態から物理的根拠が順番に潰されることでやがて確信に変わる場面が視聴者にも実感として伝わる生々しさだ。ラストの子ども達の声にどれだけ救われたか…。近頃流行りのBackroomsネタのような絶望感も伴っている。

最後の「もういいよー」については色んな解釈も出来るのが面白怖いところ。子どもだと思えば怖くない…というのは嘘。遊びたかっただけだと思えればまあ…でも異世界にはつれてかないでくれ。