古語訳『振動』(ゴールデンボンバー)


 消え失せし由《よし》ぞそこはかとなく知りたる
 小《せう》なる諍《いさか》ひ 大《だい》なる悔やみ
 守《まぼ》らんと歌ひし郷原《きやうげん》の果てに
 遂に身を破りぬ 憎き我《われ》頼み

 汝《いまし》の廠《しやう》に行けば会はざらめやも
 相《あひ》見ずといふ思ひは
 汝の腹据ゑなるべし

 汝なき閨《ねや》に吾《わ》の嘆き
 如何《いか》に汝を思ひて喚《をめ》きても
 此の歌は及ばず 更に詮《せん》無し
 如何ばかり心を留めて歌へども
 ただの戦慄《わなな》き


【原文】『振動』(ゴールデンボンバー)

 居なくなった理由はなんとなくわかってる
 小さなすれ違い 大きな後悔
 守らせてと歌った偽善者の結末は
 結局傷を作り 醜いひとりよがり

 君の職場に行けば会えるだろうけど
「会わない」という決着を
 君が選んだのは確か

 君の居ない部屋に僕の溜め息
 どんなに君を想い叫んでも
 この歌は届かない 意味を成さない
 どんなに心を込めて歌ったとしても
 ただの振動


 → 古語訳『ガガガガガガガ』
 → 古語訳『令和』


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たま

古語⇔現代語。「水谷悠歩」の筆名で古典の現代語訳や小説を書いています。 http://yamanekoya.jp

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