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コミケに初めて行ったけど帽子ってマジで大切だね

コミケに初めて行きました。
事前に色々調べて行きましたが、持っていったもので一番役に立ってくれたのは「帽子」と「日傘」だったと思います。
熱中症か、途中で具合が悪くなって車椅子で運ばれていく人を何人か見ました。その多くが帽子をかぶっていなかったように思います。
「スタッフーーーーーーー!!!救護ーーーーーー!!!」とスタッフの代わりに大きな声で叫んでいたお兄さんの声は鮮明に覚えています。声が通るって素晴らしいな、と初めて思いました。慌てて車椅子を持っていくスタッフ。救護室の様子は分かりませんが、相当な人数が担架や車椅子で運ばれていたはずです。そのあと無事に復活して、目当てのものが買えていたらいいのですが…。
また、車椅子でも人を運ぶのは意外と大変です。アスファルトの上だとデコボコ引っ掛かるし、いくつか段差もあったはず。暑い中動けない人を運ぶのはとてつもない重労働です(医療従事者なのでその辺りがどうしても気になりました)。
ペットボトルは2本持っていきました(1本は凍ったもの)。個人的に量も冷たさも全く足りませんでした。もし2つとも凍らせていなかったら自分が倒れていたかもしれません。凍ったペットボトルは最低3本は欲しい。
飲めばトイレが近くなる、というのはそうですが、待機列にいる間は「◯時までに戻ってきてください」とスタッフが案内しており、その間にトイレにいけました。なお、私は女性なのでほとんど並ばずにトイレに入ることができました。男性はまた違いそうですね…並ぶ人数に関しては6~7倍の男女差があり、とてつもない行列が男性用仮設トイレ前にありました。それに並んでいる時間も考慮すると、「◯時までに戻ってきてください」というアナウンスよりも30~40分前にトイレは済ませたほうが気持ち的にも楽だと思います。その後に水分摂取もしやすいですし。
冷えピタも持っていきましたが、結局一度も使いませんでした。周りに人がいるので、荷物を取り出すのも大変だし、ペタペタ貼るのは気後れしました。周りの人はクーラーボックスを使ったり、タオルで首筋に直射日光が入らないようにしたり、小型の扇風機や、待機中に小さい椅子を出したりなど、様々な工夫をしていました。
個人的には、直射日光が当たらないだけでもかなり涼しく感じたので、帽子と日傘は絶対に持っていくべきだと思いました。快適さを追求するのであれば、色々持ち込めばいいのですが、熱中症にならないことが一番の目的だということを忘れないようにしたいですね。

待機している途中に何度か拍手をすることがありました。大体は注意点を話し終わったスタッフに対しての拍手でしたが、「皆でルールを守って楽しいイベントにしましょう」という全員の気持ちが現れていた瞬間だったと思います。
初めてでよく分からなかったので、タイミングを合わせて私も拍手をしました。こんなに気持ちのこもった拍手をしたことが今までにあったでしょうか?先輩の卒業式ですら適当に拍手していたので、新鮮な気持ちになりました。

館内に入ってからは「はいもう自由ですよ」と特に列も作ることなく、それぞれのブースへ自由に歩けました。それなりに混んではいるのですが、外で待機していた時のような熱気はほとんどなく、館内は涼しくて動きやすい状態でした。私は午前入場で7時から12時までいましたが、12時頃には流石に人も増えてきて、人の流れに沿って移動しなくてはいけない場面も多々ありました。
歩いているとコスプレをした人や大きなカメラを担いでいる人、すでに大量に戦利品を抱えている人など、あらゆる人がそれぞれの目的のために一心に進んでいる様子がありました。オタクってこんなにいたんだ、と本当に月並みな感想しか出ませんでした。
今の時代はオタクであることを公言していてもあまり排他的でないというか、それが一種の個性として認められやすくはなりましたが、個人的にはどこか後ろめたさを感じていました。でもこの日ばかりは「いいですよ~」と神様も言ってくれているような、あたたかい肯定感がありました。まあいつでも羽目ははずしてはいけないのですが。

ブースに関しては「えっこんな絵が上手い人が大量に存在してていいのか?!」と思いました。皆が思い思いの作品を展示していて、その場でお金を出して、作品をもらい受けることができるのはなんと素晴らしいことでしょうか。買うなら書店だって同じじゃないか、と言われればそうなのですが、実際に参加者として作品をいただける、直接お話ができるというのは「金銭」の話じゃないな、と思うのです。対価はそれなりに必要ですが、「あなたの作品がとても素晴らしいと私は思っていますよ」と伝えることが一番大切なように感じます。
私は元々そこまで社交的な人間ではないので、伝えること自体は苦手ですが、実際にお金を払った時よりも、「この本おしゃれですね」「ステッカーがかわいらしいと思います」と伝えたときのほうがすごく笑顔になってもらえました。今後また参加したときは、もっと頑張って伝えられるようになりたいですね。少し恥ずかしいですが…

最後に、今回は初めてコミケに行きましたが、こんなにたくさんのパワーが集まる場所には初めて行ったな、と思いました。皆が「これが大好きだ」という気持ちを思い思いのやり方で表現しているのを見ることは、とても刺激的でした。もちろん作品を買って楽しむ、というのも目的のひとつではありますが、それ以上に皆で楽しもう!という雰囲気が個人的には一番楽しかったです。

でも夏はちょっと暑くていやだな~、次の台風くんは上手く日本の気候を調整して、オタクくんに優しい台風であってください。






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