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日本MMA界の救世主となるか!?平良達郎選手のUFC挑戦を考えるNOTE

 先日新たに日本人選手がUFCと契約を結んだという嬉しいニュースが飛び込んできました。沖縄終身の修斗王者で10戦全勝という平良達郎選手がUFCフライ級に挑戦するという、日本のMMAファンにとっては、なんとも期待が膨らむニュースだったと思います。今回はこの激アツなニュースを水垣的に掘り下げてみたいと思います。

UFCフライ級について

 UFCフライ級は男子の中では一番後にできた階級で、 

2010年までUFCではライト級が最軽量の階級でした。

UFCの軽量級版として行われていた大会WECが2011年にUFCに吸収される形で

UFCの軽量級がスタートします。2009年からWECに参戦していた僕もこの合併に

便乗してUFCでのキャリアをスタートしました。ただ、この時点でも最軽量級は

私のいたバンタム級で、フライ級が始まるのはさらに1年後の2012年の3月に始ま

ったUFCフライ級初代王座決定戦がスタートになります。このトーナメントで優勝

したのが、DJことデメトリアス・ジョンソンでその後絶対王者として長い間君臨

します。この初代王座決定トーナメントには日本から漆谷康宏選手が参戦していま

した。この漆谷選手こそ当時の修斗フライ級王者であり、平良選手が現在巻いてい

るベルトの当時の持ち主でした。その後日本からも堀口恭司選手、佐々木ウルカ選

手、井上直樹選手などが参戦しました。その後UFCはフライ級廃止という方向に舵

をとり大量の選手がリリースされましたが、ギリギリのところで廃止にはならず現

在に至ります。現座の王者はブランドン・モレノとのリマッチを制したデイブソ

ン・フィゲイレイドで、まだ防衛はしておらず、どちらかと言えば群雄割拠といっ

た印象で今後の動きが楽しみな状況だと思います。

初戦の相手は

 平良選手の初戦の相手が誰になるかというのも気になるところです。

ランカーなのかどうなのか、どういうタイプを当ててくるのか非常に注目していま

す。いきなり5位以上の選手と組まれる可能性は低いと思うので、それ以下のラン

カーの顔ぶれを見てみると、いけるんじゃないかなと思える選手が多いです。

見てみたいなと個人的に思う選手の名前を挙げるとアレックス・ペレスとか面白い

んじゃないかなと、上位の選手で厳しい相手ですが勝てば一気にチャンスが広がる

相手ですし面白い相手になるのではと思います。

逆に嫌な相手をあげるなら、タギル・ウランべコフで

しょうか。レスラータイプで、ランキング的にも上位でなく強い選手です。組の強

い平良選手にとって潰されてしまうのではと思う反面こういう相手を決めちゃった

ら一気に期待が膨らむそんな相手だと思います。ただウランべコフ選手は3月6日

にティム・エリオットとの試合が決まっているので可能性としては薄いかもしれま

せん。ぜひ皆さんには3月6日のUFC272で行われるウランべコフvsエリオットの1

戦を観て平良選手の挑戦する世界を感じて頂ければと思います。

 初戦の相手に関してもう1つ。平良選手の初戦の相手がどんな選手かによって

UFCの平良選手へ対する期待度や評価などを感じれるのではと思っています。

タイトルへ近い位置での扱いなのか、ある程度育ててくれるのか、それとも

厳しい振るいにかけられるのか、この辺りにも注目しています。さらにいうと

UFCが日本というマーケットをどう観ているのかというところまで感じることがで

きるかもしれません。

最短でいつ王者に

 さて、平良選手が最短でいつチャンピオンになれるのかということを考えてみた

いと思います。ここからは水垣の妄想がかなり入るのでご了承くだだい。

初戦で10位前後くらいの選手とやれたとします。いい勝ち方をすれば次戦に上位ラ

ンカーと、ここでもいい勝ち方をすれば3戦目には勝てばタイトル戦という試合に

なり4戦目でタイトル取得!!という快進撃を考えると、初戦が噂通り4月末にな

ると、今年は2戦、上手くいけば3戦できるかもしれません。そうなれば2023年中

にタイトル取得の4戦目ができますね笑

と、まぁかなりの妄想が入りましたが、一度消滅の危機を迎えたフライ級というこ

とで選手層はまだ他の階級と比べると厚くないと思います。そのことを考えるとこ

んな可能性もなくはないのではと期待してしまいます。

ただ、コンテンダーシリーズやLFAをみるといい選手がどんどん出てきそうな

気配もあります。タイミング的にもここ1,2年は彼にとって大事なときになると思

います。

不安要素

最後に念の為不安要素も探してみたいと思います。

①海外での試合経験がない
 まずは何と言っても海外での試合経験ではないでしょうか。

噂通りであれば初戦はラスベガスになります。現在ラスベガスで練習中ということ

で、街の雰囲気などは把握していると思いますが(僕は街が賑やかすぎて苦手でし

た笑)引き続き日本を拠点とするのであれば太平洋を渡ることになります。僕はア

メリカでも色々な都市で試合をしましたし、ヨーロッパ、ロシア、オーストラリ

ア、マカオと色々な所で試合をしました。その中で一番時差ボケ、乾燥などでコン

ディション作るのが難しかったのがラスベガスでした。日本からラスベガスに行く

には大体LAで国内線に乗り換えというパターンになると思うのですが、この国内線

を乗るタイミングが時間的になのかめちゃくちゃ眠くなるんです。

そして爆睡…ただLAからラスベガスまで1時間くらいで着いてしまうので深い眠り

から無理やり起こされるという辛い状況でベガス入りします。もはや罠レベルで

す。こういったことからある程度年齢いってからUFCにいった選手は苦戦すること

が多かったのではないでしょうか?ちなみに僕がWECと契約したのは25歳の時で

した。平良選手は現在22歳!対応力はは早いと思いますが、日本でやるときに比べ

れば不利なカードを1枚持っていることになります。

②外国人選手との試合経験

もう一つは外国人選手との試合経験でしょうか。

これは言葉では言い表すのが難しいのですが、感覚として日本人選手と

やるのと少し違います。体型やフィジカル面でもそうですが、僕としては違う言語

で違う文化で生活しているというのが大きかったです。僕は日本人選手とやるより

外国人選手とやる方が好きでした。同じ言語、同じ文化で生活している日本人選手

だと自分の考えとか心の中を覗かれている気がしてすごく心地悪く、外国人選手だ

とそういうことを考えずに試合が気持ちよくできました。選手によっては僕とは逆

で苦手にしている選手もいるように思います。平良選手がどうなのか、過去2試合

の外国人選手との対戦をみると問題ないように見えますが、UFCではこの2戦の相

手と比べると一段高いレベルの相手とやることになると思うので、そこにも注目し

て観てみたいです。

まとめ

 みなさんも平良選手のUFCデビューが楽しみだと思います。
今回の平良選手の契約のニュースで思ったことはUFCと契約するのが
こんなにビックニュースになるということです。もちろん平良選手への期待値が高いというのもあると思いますが、1人の選手が契約したニュースがこれだけ大きなニュースになるということは以前に比べてUFCは日本から遠い存在になってしまったのかなと思いました。平良選手の活躍がその距離をもう一度縮める力になると思いますし、MMAの最高峰UFCが日本のMMAファンにもっと近い存在になってくれれば嬉しいです。色々な可能性を秘めた22歳平良達郎という選手に期待せずにはいられません。

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