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水垣にしか出来ない大晦日Rizin33振り返り

こんにちは、水垣偉弥です。

今回は大晦日のRIZIN 33で行われたバンタム級GPの

準決勝、決勝の話をしたいと思います。

井上直樹とやってきた1年半

まず何と言っても残った4人の中に自分の関わっている

井上直樹選手がいたと言う事でしょうか。

2020年の6月くらいから僕のところに来てくれるようになって1年半

最初は何を考えてるか全然わからないし、

その一方で格闘技自体は技術も洗練されている。

正直どうしたらいいか分からないと言うのが最初の印象でした笑

もともとNYに拠点を移していた井上選手ですが

移動が色々と制限される世界情勢の中で一旦日本に戻ることを選択して

彼の日本の練習環境に少しでも力になれればと引き受けたのですが

当時は僕は引退したばかりで、トレーナーとしての経験は浅いし

何より自転車屋さんの片隅で教えてるような状況だったので

本当にいいのかなと、大丈夫かなと思った記憶があります。

そんな中で井上選手は快進撃を続けて、最後の4人に残り

その中でも井上優勝予想をする人が多い状況までになった井上選手の

ポテンシャルの高さを改めて感じました。この年末は残念な結果になりましたが、

この後しばらくの間、彼が日本を代表して戦う選手になるという思いは

変わりません。

今回の試合に向けては、他の3選手もそうだと思いますが

疲労、怪我、などが蓄積していきていましたし

何と言っても1日2試合という過酷な戦いに向けての練習と、

かなり綱渡りだった気がします。

フィジカル面もそうですが、メンタル的にも

1試合終わっても次がもう決まっていて

完全に気を休める事のできない状況が続くので、

特に井上選手は日常でも格闘技のことを考えてる時間が

長いタイプの選手な気がするので、その辺より削られたかもしれません。

僕は割と他のことを考える時間が多いタイプなので、

その辺もっと何かアドバイスできたんじゃないかと今は思っています。

井上選手にとってもRIZIN参戦以降の一つの大一番だと思いますし、

僕としても、井上選手に関わるようになって

今後彼がまたアメリカに拠点を戻すことを考えると

井上直樹のサポート役としての集大成と思って臨んだだけに

悔しい思いが強いです。特に井上選手は今回いつも以上に

勝ち方や内容にこだわって気持ちが入り過ぎてたように思います。

そこをリラックスさせてリングに送り出すということこそ

僕の1番の仕事だったんじゃないかと終わってから振り返ると

思っていて非常に悔しいです。

ごめん!!ナオキッキ!!!

というわけで、自分の気持ちは先に出しておいて

ここからは私情を抜いて(出来るか微妙ですが笑)

バンタム級GPの3試合を振り返ってみたいと思います。

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