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ため息俳句 心太

ずいぶんと久しぶりに心太を口にした。

心太ところてんには二杯酢をかけて、青のりと七味唐辛子で食べるものだと思っていた。
だが、関西では黒蜜をかけるのだと聞いたことがるが、本当なのだろうか。
その二杯酢というのは、醤油と酢が1:1であるから、結構鼻先へツーンとくる、子供にはインパクトがあるたべものである。時折、むせることもあった。
天つきでにょろりと皿に盛られるのと、涼しそうな見かけに惹かれてはいたが、本当は余り好きではなかった。

ところが、あの心太のすっぱい匂いは好きだった。今も、じつは好きだ。・・・、やはり、「我に匂いフェチの氣がありや、・・なしや・・・」。
まこと、あの匂いに似た残り香の人がたまにいるものなのだ。

いや、かなりヒンシュクものの話になってきた、止めにしよう。


籐椅子や一時惜しむ残り香を