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ため息俳句82 菖蒲湯

五月五日、端午の節句。
菖蒲湯。

ショウブといえば、男子の健康と成長を願う端午の節句で、菖蒲湯(しょうぶゆ)、菖蒲酒(あやめざけ)や菖蒲刀(あやめがたな)など魔除けや厄払いに使われてきた植物です。また、武芸の上達を願う「尚武」、戦に勝つ「勝武」に通じることから、「菖蒲紋」なる文様が甲冑などの武具の紋様や織紋に武家に好まれて使われていました。ショウブはハナショウブほどの見た目の華やかさはありませんが、伝統的な行事で重宝され、また薬用として幅広い年齢層に恩恵を施すという点でも勝負あったというところでしょうか。

日本薬学会/生薬の花・ショウブ より

冬至の湯は、柚子である。柑橘の切れ味のよい香りは邪気払いに効きそうであるが、菖蒲はやや甘ったるい匂いである、余りぴりっとしない。それでも、毎年忘れずにいる。あとは、かしわ餅を食べる。ちまきは孫の初節句に口にしたきりである。
今年のこどもの日は、孫達が泊まっていない。静かな夜だ。菖蒲湯も爺ィと婆ーバは使うだけだ。
孫達には、絵本か読み物か、こどもの日のプレゼントとして贈った。


あそこの毛いつ生えたやら菖蒲の湯

生えそめしことも気づかず菖蒲の湯