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ため息俳句77 ナンジャモンジャの花

 夏野菜の苗を買いに出かけたついでに、深谷市の「緑の王国」という緑化公園に立ち寄った。 園内を一巡りしして、駐車場の入り口の手まえの茂みこんな表示があるのに気づいた。

 「ナンジャモンジャ」の木とは何だろうと、傍らの樹を見上げた。

 りっばな樹であった。
 そして、樹は花盛り。
 それが、なかなかの美しさであった。

 どうやら日本各地にナンジャモンジャと呼ばれている樹木があるらしい。それらはある特定の樹を指しているわけではなく、その地で正体不明の珍しい樹をそれぞれに「ナンジャモンジャの木」と呼んでいるのだとのことだ。
この公園の「ナンジャモンジャ」の木は、表示板の「ヒトツバタゴ」というのが植物学的な名称であるのだ。
 この「ナンジャモンジャ」という通称名の由来は、直感的には識別の出来ないことから「何ものか」と云うところを、「何じゃもんじゃ」と変化したかしらと思うのだがどうだろう。
 確かにこの木は、絶滅危惧種に指定されているということだから、珍しいものであることは確かなのであろう。

 それにしても、いくら正体不明であるとはいえ、そのわからなさをそのままに「ナンジャモンジャの木」と命名してしまうというのは、なかなかに面白いことだ。

 まことに、爺ィの脳みそでは到底理解不能なことばかりなのだ、このところの関心のひとつは、話題沸騰のChatGPTであるが、実際に使用してみようと思いつつ躊躇している、まったく、「ナンジャモンジャ」の世界に迷い込んでしまったかのような今日この頃である。


四月尽ナンジャモンジャの木の下で


濁世かなナンジャモンジャの花白し