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ため息俳句 カレーライス

 凡庸なカレーライスである。
 大体は、昼飯用に作る。本日も然り。
 世間にはこのメニューに関しては一家言をお持ちの方が沢山いらっしゃる。だが、自分が作るのはそのようなこだわりはみじんもない。大体はグリコアーモンドカレー中辛とハウスジャワカレーの辛口を3対2程度の割合で投入する。フライパンの上で、ありあわせの肉野菜を炒めて、ルーと一緒に煮込んでしまえば、一丁出来上がりである、まったくあの「カレールー」は優秀だ。
 世の中にはインドカレーをを始めとして有名無名さまざまなカレー専門店ある、これまでそうした店で頂く機会はたびたびあったのだが、まあしっくりとしないこと。おいしいと思うこともたびたびあったが、それでもねえ、何か余所行きのものを食べている感じがした。
 自分のカレーは、貧しかった時代のご馳走であったお袋の味、また大嫌いな脱脂粉乳のミルクにうんざりする日々であった給食で恋焦がれていたカレーのあの味に、通じているのだ。だから、飽きることなく食べ続けていられるのだろう。
 一人で旅をする時の昼飯は、ほとんどラーメンかカレーライスである、というより、あった。食堂にだって当たり外れがあるのは仕方ない、それでもラーメンとカレーなら喉を通らないということはない。メニューにラーメン半カレーとあれば、迷わずに注文する。ラーメンも中華そば寄りがいい。醤油味、まれに味噌味で。
 

妻留守にカレーライスの独り飯