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ため息俳句 育花雨

 今朝目覚めると、静かに雨である。 
 寝床から出ても、そう寒くはない。
 ようやくに、春の雨らしくなってきたなあと。 
 こんな雨の降り方が、時期も時期、「育花雨」かと。

 さて、「育花雨」(いくかう)とは、『雨のことば辞典』によると、こういうことだ。

春の雨の異称のひとつ。花時に先がけて降る雨をいい、春らしい響きが感じられる。育てられる花は桜だろうか。それとも菜の花や野の草々であろうか。中国なら桃の花をさすであろうか。美しく咲くんだよ、と慈しみながら降る細かい春の雨。 

「雨のことば辞典」より

育花雨いくかうや蔵書整理と散髪を  空茶


 少しは、有意義に一日を過ごそう。


今朝の庭の桜