水原由紀(Yuki Mizuhara)

VR/AR/MR/VTuber専門メディア「Mogura VR News」「MoguLive」の編集者兼ディレクター。ゲーミングコミュニティ「ポ」の3人いる管理人のひとり、混沌担当。言語芸術や虚構論、デジタルゲーム、テクノロジーと倫理の交点、文化のデザインに興味があります。

つくる人とまわす人のどっちがえらいのか、6年悩んだし、まだ悩んでる

仕事をはじめてからずっと悩んでいることとして、「つくる人とまわす人、どっちがえらいのか?」というものがある。

結論からいくと「いや、職能と担当分野の違いだから、えらいとかえらくないとかないんで、一緒にやっていきましょう」というのが正直なところなのだけれど、数年にわたって、いまいちそれに確信を持てていない。

もちろん理由はあって、自分が最初「まわす人」、進行管理や営業、に寄った仕事をやっていたか

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本能と物語の魔術に対する防衛術:『ファクトフルネス』書評

人間は動物としての本能や、事後的に構築され文化や習慣として強く根付き、自身を再教育することによって生み出された傾向性(のようなもの)を備えていることが多い。本書『ファクトフルネス』ではそれを10の「本能」として取りあげ、わたしたちが持っている先入観や思い込みを少しずつ解呪していく(これを本書では「ファクトフルネスとは……」といった形で語っている)。

 例えば本書で取り上げられている「パターン化本

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アフターデス

【これは私、水原由紀/MizuharaYukiの個人的な復旧・リハビリ作業です。できれば毎日か2~3日おきに、1000文字から2000文字くらいの短い、まとまりのない、ざっくりした散文を書いていきます。一ヶ月続けばいいな。】

 人(とか感情を持っている生き物)を死なせるとすぐ泣くのに腹が立って、そういう話をなるべく避けていたら風景画くらいしか見れるものがなくなった21歳の秋、気が向いたから「食肉

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はさみみかがみあらうみこよみ

【これは私、水原由紀/MizuharaYukiの個人的な復旧・リハビリ作業です。できれば毎日か2~3日おきに、1000文字から2000文字くらいの短い、まとまりのない、ざっくりした散文を書いていきます。一ヶ月続けばいいな。】

水面、を跳ねる小魚の群れが光を反射して照り返してきらめいて光って、まぶしい。あまりに数が増えすぎると酸欠でみな死んで浮かび上がり鈍く光る、とルシェが教えてくれたのはちょうど

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かみはうなばら、めはほむら

【これは私、水原由紀/MizuharaYukiの個人的な復旧・リハビリ作業です。できれば毎日か2~3日おきに、1000文字から2000文字くらいの短い、まとまりのない、ざっくりした散文を書いていきます。一ヶ月続けばいいな。】

 イサナは龍だったけれど、爪も翼も牙も角も持たなかった。肌はすべすべで、太腿のあたりには私と同じように青い血管が透けて見えるくらい白かった。イサナの肌に触れると指先がやわら

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さかな

【これは私、水原由紀/MizuharaYukiの個人的な復旧・リハビリ作業です。できれば毎日か2~3日おきに、1000文字から2000文字くらいの短い、まとまりのない、ざっくりした散文を書いていきます。一ヶ月続けばいいな。】

 第一の日に、神はいなかった。言葉もなく光も闇もなく、ただただ茫漠と無でも有でもない何かが広がっていた。いつ生まれたのかとんと見当がつかぬ。物心ついた時にはただそこに在った

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