荻原 加寿美(洒落水引デザイナー)

伝統工芸とは一味違う、様々な現代的水引アイテムを制作しています。代々木にあるシェアオフ…

荻原 加寿美(洒落水引デザイナー)

伝統工芸とは一味違う、様々な現代的水引アイテムを制作しています。代々木にあるシェアオフィスの固定席にアトリエを構築中。書籍:「はじめての水引細工」/「やさしい水引細工12ヵ月」SHOP:https://mizuhiki.fashionstore.jp/

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

洒落水引について

改めて自己紹介します。水引デザイナーの荻原加寿美です。 水引職人だった祖母の影響を受けて水引を始め、2013年頃より様々な現代的水引アイテムを制作・販売しています。帯留・髪飾りなど着物に合わせるアイテムのほか、イヤリング・ピアス・ブローチ・蝶ネクタイなども好評をいただいております。 いずれも水引だったら何でも良いというわけではなく、ファッションとして身に付けることができるスタイリッシュなデザイン・そして繰り返し使用できる耐久性を、独自の制作方法により実現しています。 洒落水

    • 水引帯留開発記その2・帯を傷付けないためのデザイン

      前回のnoteの続き。水引素材の特性を生かした帯留デザインを模索する日々。試作を繰り返した結果、基本のあわじ結びをアレンジしたこのデザインがまず完成しました。 あわじ結びの裏側で一筆書きのようにして紐を通す部分を作り、折り曲げて空間を持たせつつ要所のみをワイヤーで留めました。 水引の先端の半分は内側に、もう半分は帯に当たらない部分に出るようにしたので、帯を傷付けません。 ワイヤーの先端も、ねじった先が表に出ないような構造を考えました。 水引帯留第一号の誕生です。 ついで

      • 水引帯留開発記その1・素材の特性を考える

        前回のnoteの続き。フォーマルな着物と普段着物があるように、祝儀袋や結納品だけではなく新しい用途の水引があっても良いのではないかと考え、まず帯留を作ることにしました。 伝統的なモチーフのうち、帯留にできるのはどんなものか?水引の素材感を生かすにはどうすれば良いだろうか?とりあえず手を動かしながら考える。 まずは基本の梅結び。 悪くないけど伝統工芸っぽさが強いというか、水引として普通っぽい気がする。この色のチョイスのせいかもしれないけれど、なんだか物足りない。私が使いたい

        • 固定された記事

        マガジン

        • 洒落水引と着物のこと
          6本
        • アトリエを作る
          14本

        記事

          普段着物が気付かせてくれたこと

          前回のnoteの続き。訪問着を着るために着付け教室へ通う一方で、普段着の着物というものの存在を知ったある日。その日を境に、私はすっかり着物に夢中になってしまったのです。 結婚式や成人式だけじゃなく、普段のお出かけに着ても良い着物があるらしい。中には洗濯機で洗えるものもあるらしい。半幅帯は簡単で楽チンらしい。知識を深めていくと共に、着物の魅力に深々とハマっていったのでした。 特に、洋服よりも色の組み合わせが幅広いところや、小物使いや着付けの仕方で印象を変えたりできるところが好

          普段着物が気付かせてくれたこと

          (私の中の)着物と水引の関係

          私が水引と出会ったのは24歳、自分の結納の時でした。 結納の日は母の振袖を着せてもらっていたのですが、他にも私の年頃で着るような着物がいくつかあるということで、祖母の家の奥の方にある箪笥のさらに奥の方から色無地や訪問着などを広げて出し、譲り受ける算段をしていました。 一通り確認した後に、そう言えば、と近くにあった細長い木箱から取り出されたものが水引でした。その時点で少なくとも50年は経過しているはずなのですが、そうは見えない艶々とした美しさに目を奪われました。 水引が祝儀袋や

          (私の中の)着物と水引の関係

          ワゴンの使い道

          だいぶ生活感も出てきたアトリエ内。ここでの制作もすっかり日常となりつつあります。ヘッドマネキンは百貨店へ出張中。 ランチは外へ出ることもあるけれど、家の冷蔵庫に何かあればランチジャーに詰めて持参することも。共用のカフェコーナーに水&お湯サーバーがある(ありがたい)のでインスタントのスープを付けて、これらにパンorおにぎりが定番スタイルとなりました。 自分の席で食べてもいいんだけど、制作中のものたちを汚したくないので...共用ラウンジが空いていればそちらで。 カフェコーナー

          漆塗りの小皿

          催事の実演などで時々使っていた漆塗りの小皿をアトリエに持ってきました。おやつ食べる用ではなく、作業中の材料やパーツなどの一時置き場として。 ちょっと寂びれた感じの赤色と、シンプルだけど所々ぽってりとした厚みがあったり、やや不揃いなところが気に入っています。浅いフチがあって細かなものを入れやすく、スタッキングできるところも良い。全部で7枚。 祖母の家にあった古いものを貰ってきたのですが、普段の食器としては食洗機対応のものの方が便利なので…道具として使うことにしました。 軽いし

          クロワッサン「着物の時間」

          マガジンハウスから発売中の「クロワッサン」連載コーナー「着物の時間」に掲載していただきました。着物や水引について色々お話しています。 詳細は書店にてご購読ください。 ライターの西端さまと。私の拙い話し言葉を拾って調べて素敵な言葉に置き換えてくださる、知性溢れる素敵な方。以前から髪飾りと帯留をご愛用いただいています。ありがとうございます。 ヘアメイク・着付けまでしていただける取材は初めてだったので、色々と勉強になりました。一応自分でもできることだけど...プロの手を借り

          クロワッサン「着物の時間」

          +2

          特大パネルをざっくりカット

          特大パネルをざっくりカット

          +2

          代々木はほぼ新宿

          出勤前に新宿高島屋隣のニトリへ寄ったのですが、冒頭はそこにあった看板。 オフィスの最寄り駅は代々木なのですが、今日はひと駅手前の新宿で降りてニトリへ向かいました。でもここは代々木が最寄り駅だったんですね。そう、代々木はほぼ新宿(の一部)。 デスク脇に置くワゴンを物色したのですが、これというものが見付からず… 仕方なく、そのままランチへ。 ちょっと分かりにくい場所で迷ってしまった。今日はよく歩いた日。 FARO http://faro-caffe.tokyo/

          +2

          DAISOの収納グッズ

          厚手フェルトの理由

          IKEAの厚手フェルト素材のバスケットに、よく使う道具類を入れることにしました。これにより、道具を出し入れする際のカチャカチャとした音を軽減します。 どのぐらいの「音」が許容されるのかはシェアオフィスによって異なりますが、私が在籍する部屋では「電話で話をするのはOK」というルールになっているので、許容範囲は広いほうかもしれません。とは言え全体的に静かな雰囲気なので、無駄な音は出さないに越したことはないし、誰かに迷惑をかけているかもしれないと考える自分のストレスも軽減されて、

          収納ケースを積みました。

          新宿まで徒歩何分?

          細々としたものを購入するため、オフィス(代々木)から新宿の東急ハンズまで歩いて行ってみることにしました。 代々木駅近くにレトロビルを発見。その奥にはドコモタワー。 ものの数分でサザンテラス界隈に到着しました。ほぼ一本道だし、思ったよりも近かった。駅まで行っても8分くらいでしょうか。 無事に必要なものを買い、戻って仕事。 オフィスに戻ると、無印からの荷物が届いていました。(受付で宅配便を預かってもらえるのありがたい) 早速、収納ケースを増設したところ。まだまだ積みますよ。