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普段着物が気付かせてくれたこと

前回のnoteの続き。訪問着を着るために着付け教室へ通う一方で、普段着の着物というものの存在を知ったある日。その日を境に、私はすっかり着物に夢中になってしまったのです。
結婚式や成人式だけじゃなく、普段のお出かけに着ても良い着物があるらしい。中には洗濯機で洗えるものもあるらしい。半幅帯は簡単で楽チンらしい。知識を深めていくと共に、着物の魅力に深々とハマっていったのでした。

特に、洋服よりも色の組み合わせが幅広いところや、小物使いや着付けの仕方で印象を変えたりできるところが好きです。着回し力というかアレンジの可能性というか。そして一つ一つのものがとても大切に作られているところにもグっときます。仕立てる時に八掛の色柄を選んだりするのも楽しい。しかも着物を着ていると道ゆく人には褒められるし、あらゆるお店の方が親切だし、友達もできるし、とにかく良い事しかありません。

そうした日々の中で、ふと気付いたことがありました。水引にも、そういった日常生活の中での使い方があっても良いのではないだろうか。例えば祝儀袋や結納品などのいわゆる伝統工芸としての水引細工には鶴亀・松竹梅など特定のモチーフが多く、使用する水引の色や本数にも沢山のルールがあります。それらも勿論素晴らしいものなのですが、この水引素材そのものの美しさを活かして自由に楽しむ方法として、もっと違うこともできるのではないか。水引で新しい表現ができるはずだと直感しました。

そしてまず、最初に作ろうとしたのが帯留でした。(続く)



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