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わからないことを訊く勇気

「わからないことを遠慮なく訊ける」のはある種の新人特権だと思う。新人各位は今の内に色んなことを吸収してほしい。

仕事が忙しいとどうしても他人のことは後回しになってしまう。大体のことについて自分で調べてくれと思ってしまうし、そんなことを訊くためにこっちの手を止めたのかということもあるだろう。それは私に限らず相手も同じ気持ちだという事はちゃんと理解しなければいけないことだ。

彼是今の仕事を3年続けてきて、「そろそろ何でも出来るでしょ」と言われるけど正直知らないことの方がまだまだ多いのは事実だし、3年の間にあった出来事に関する話ならともかくそれより前の事なんか知るわけない。

先輩だろうが後輩だろうが私は「分からなければ自分で調べて、調べて分からなければ(誰かに)訊いて」というスタンスを貫いている。それが出来ない先輩が居たから前の職場を捨ててきたというのに、どこに行っても同じような輩は居るもので。

そして私もそうなってしまってはいないかと最近頭を抱えている。あまりに色んなことを知っている人が居るとつい頼ってしまう。一から十まで頼り切りでは成長も何も無いのは自分が一番良くわかっている。せめてちゃんとひとつひとつ100%の形で身につけてくれれば良いものを、記憶力はそこそこ良いが理解力が圧倒的に低い私にはなかなか難儀な話だった。

急いでいるから訊いてしまうというのはわからなくも無いのだけど、自分が急いでいるときは大体相手も忙しかったりする。状況や環境的にそういう傾向になりやすいからだ。出来れば頼りたくはない。だって迷惑掛けるもの。でもここで頼らねば私の答えはいつまでも出ないまま。そんな葛藤を10分、15分と続けて諦めて訊くという選択肢を選び続けている。

たまにその葛藤の最中に答えに辿り着けるパターンもある。そうなった時は一番自分が頑張れた瞬間だと感じる。何せ誰にも手間も迷惑も掛けずに一番良い形に辿り着けた訳だから。褒めていいところだと思う。

逆に訊いて相手も詳しくなくて一緒に調べてくれることになった時は本気で申し訳なくなる。あぁまた私はこの人の貴重な時間を奪ってしまったのか、と。それがいくら使役したって心も痛まない相手であれば気にも止めやしないんだけど、そうはいかない。なんせ日ごろから頼っている人間なのだ、申し訳なさしかない。

いい加減、一から十まで自分で答えが出せるくらいのスキルが欲しい。でも「ある」のか「ない」のかがそもそも分からないものに自力で辿り着くのは難しい。どうすればそこまで自力で辿り着けるのか…と何度も考えて同じ結論に辿り着く。「先人がメモっといてくれりゃいいのに」と。…世知辛い。

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