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ミニベロ初心者は語る

増税前のお買い物、と言う事で自転車を購入したのだが、そもそも乗るの約20年ぶりな自転車さえもペーパードライバーみたいな生き物の私です。案外乗り方覚えてるもんだな。

購入したのはブリヂストンの「マークローザM7」のアッシュブルー。昔の私だったら絶対選ばなさそうな色味を選んだのは年相応的な意味なのかはたまた好みの問題なのか。いやでもマークローザM7で赤系出てたら買ってたから好みの問題だろうな。

本noteは「今までシティサイクル(ママチャリ)に乗っていたけどミニベロ良いなって思ってます」と言う方向けのnoteである。本当に買ったの1週間くらい前なので、かなりリアルな「ミニベロ(小口径車輪のスポーツバイク)初心者」の声である。ちなみに同じ小口径車輪でもシティサイクルタイプもあるのだが、大体幼少のお子さんを持つ親御さん向け仕様になっている為、こちらをご検討の方はこのnoteは全く役に立たないので悪しからず。

始めに、ミニベロは大体が対応身長が「145㎝~」になっている。私は154㎝なのだが、シティサイクル感覚で買うと「え、めっちゃ乗りにくいんだけどどういう事?」ってなる。そもそものサドルの位置が、シティサイクルとスポーツバイクは大きく異なるのだ。

シティサイクルはハンドルより下に必ずサドルがあるのに対し、スポーツバイクはサドルがハンドルと同じ位置もしくは少しだけ下、と言う位置になるのである。自然と前傾姿勢になるのが、正しい乗り方なのだ。

また、シティサイクルは重量物に対し元々のサドルの位置の低さから重心を低く保ち安定性を持たせているのに対し、スポーツバイクはサドル位置を高くすることで効率よくスピードが出せるようになっている。

なので、「ミニベロ可愛いな~小さいし乗り易そうだな~」なんてお思いの方は今一度考えを改めて頂き、「ミニベロ可愛いな~機動性高そうだな~」とか思ってほしいところである。間違ってもシティサイクル慣れしている人にはめちゃめちゃ乗り難い代物なので、勘違いしてはいけない。

また、車輪が小さいことで速度があまり出ないのでは?と思われるかもしれないが、それは商品次第である。私が乗っている「マークローザM7」は一漕ぎで26口径車輪(シティサイクル)と同じ距離を進む。そこそこ速度出るぞ。

また、口径が小さいことで段差の衝撃がダイレクトに伝わる。めちゃめちゃがたがた言う。段差や点字ブロック上を通過するときなどは少し腰を浮かせて衝撃を緩和させるようにしないと、かなり脳が揺れるから気を付けられたい。

スポーツバイクとシティサイクルの大きな違いは「乗り易さ」の他にもある。「変速ギア」である。通常の自転車と言うのは「自転車チェーン」の通り道は1つしかない。しかし、「変速ギア」を持っていると、そのギアの数の分だけ「自転車チェーン」の通り道が存在している。サイズは大きいものから小さいものまでさまざまで、小さければペダルを漕いだ時の負荷が軽く、平坦な道でギアを小さくするとすごく空回りしている感じがするくらいだ。小さいギアは上り坂でこそ真価を発揮する。

今日、初めて自転車で上り坂チャレンジしたのだが、約10~20mくらいの距離だろうか。立ち漕ぎ無しで上り坂を突破するということに成功したのだ。繰り返すが自転車に乗ったこと自体が約20年ぶりの運動音痴の私がである。多少キツさはあったものの、割と安定して上り切ることが出来たのだ。スポーツバイク凄い。ちなみに変速ギアを自動にしたのが「電動機付自転車」ってんだ、宜しくな。あいつはもっと強いけど。

後はミニベロに限らずだが、スポーツバイクの最大の欠点を上げるとすれば、「サドルが異常な程固くて痛い」という事だろうか。一般的なシティサイクルの様なサドルをイメージすると本当、お尻が痛い思いをする。多少の調整やサドルカバーなどで対応は可能だが、それでも耐えられなければ早めに自転車屋に掛けこめ。サドルを買い替えろ。それがあなたのお尻の為である。

先ほど「段差を超える時は腰を浮かせて…」と言ったのにはこれも理由に含まれる。座ったままその衝撃を受けてしまうと尚痛いのである。「痛いから」を理由に乗らなくなってしまうのは本当に勿体ない。そうなるくらいなら、「これ痛くて長時間乗るの辛いな…」と思った時点で対策を講じるべきだ。

ちなみにネットの海には、多少なりともサドルの痛みに困る人がいるもので、先人は対策を色々紹介してくれている。私もサドルカバーを買ったばかりだ。まだ届いていないので、乗ってみて良さそうであればしばらくこれで頑張ろうかな、と思っている。やっぱり座り心地悪い椅子はしんどいもんね。

と、まぁ殆どネガティブなお話が多く「ほぼほぼ欠点しかないじゃん」みたいな状態だったのだが、最後にひとつ。

正直言うと、私はミニベロの乗り心地なんて一切考えず見た目が可愛いから、と言う理由で購入した。購入理由なんてそんなもので良いと思う。あとは自分がどうやってそれと付き合っていくかだ。ちなみに私は一切試乗することなく購入を決めた。更に言うと全部組み立てまでやってくれるという通販サイトで購入したので、尚「シティサイクルとのギャップ」に直面したと言っても過言ではない。しかしきっと試乗していたら「私にこれは乗りこなせない…」と尻尾を丸めて退散してしまったことだろう。知らないからこそ「どうにかして乗ってやろう」と思えるのだと思う。

「そんなに乗り辛いなら体験しといたほうが良いかな」と思われるのは勿論正しいと思う。ただ、試乗してみて「やっぱ乗り辛い。可愛いけど…」と後ろ髪を引かれるかもしれないと思うなら試乗せずに「よーしこれ買う」とネットで一発ポチってしまった方が良いと思う。

もしくは乗り辛いものだ、と理解した上て乗りこなす自分を想像してみよう。その姿が上手く思い描けたら、その自転車と貴方は運命の出会いです。おめでとうございます。

楽しい自転車ライフを!

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