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【短編】好きだった人が結婚しました #4

好きだった人が結婚した。それもかなり昔のことだ。今は自分も愛する人が出来て、その人との人生を歩んでいる。

ここにきてなんで急にあの人の事を思い出したのだろう。不思議に思って首を傾げても残念ながら思い付く理由がなかった。余程間の抜けた顔をしていたのか、伴侶に尋ねられるがそんなくだらない思い出話などを出来るわけもなく。

朝、何気なく作ったチーズ入りのオムレツ。テーブルに置いて何気なくカレンダーを振り向く。なんて事のない土曜日。それでもまだ頭の片隅に引っ掛かる。

談笑しながら朝ご飯を終え、キッチンで並んで食器を片付ける。いつも通りの朝を終えて、いつも通りの生活が始まったはずなのに、どこかぽっかりと穴が空いたような気分なのはどうしてだろう。

とにもかくにも、何故今になってあの人の事を思い出したのか、どうしてこんなにも気になるのか答を出す方が先決かもしれない、と思い、頭を悩ませつつも手に取ったスマホの通知欄を見てようやくその答が見つかった。

あぁ、誕生日だったんだね。

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貴方に響いた事が私の幸せ
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みずほ

Programmer,System engineer /『好き』を語る人でありたい。『何故?』を考え続ける哲学者擬。感性だけはいつも自由に/毎日22時~22時半の間にnote更新/シロクマと白ウサギが好きです。

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