見出し画像

第ゼロ稿を生きる

わたしは自分の人生を第何稿までかけて表して、何ページ必要で、何冊になっていって、タイトルは何なのか。
脇役なんて人はいなくて実は最後にはきっとドラマのように重要人物で、大胆な登場で現れた人は気がつけばもう出てこなくて。

脚本を書いていてふと思った。自分の人生の伏線すら回収出来て居ない、登場人物全てを「把握」していない私が、とにかく人生経験の足りていない私が、
人様の人生の物語を書くなんて、なんて烏滸がましいんだろう。そして、でもそれは、なんて素晴らしく面白いことなんだろう。

そんなことを思いながら休憩し、聞いていた詩の歌詞が突き刺さってきて抜けなくなったのでここに置いておきます。
最近撮った写真を添えて。

「君が触れたもの 全部が優しく思えた
 例外は僕だけ  もう君は見えない」

「おまけのような愛しさで呼び止めても 傘を叩く音で届かないだろう
終わったのさ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ」

backnumber/雨と僕の話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?