詩 一匹狼 ぬるま湯
一匹狼
夜のほうが性に合う。月とともに輝けるから。
太陽は眩しすぎる。月明かりくらいがちょうどいい。
静寂の中で踊る。明日を忘れるくらいに。
自分を抱きしめる。自分こそが絶対的な愛人なのだと。
傷つきたくない、心の脆い狼。
ひとりでいると輝ける、そんな一匹狼。
ぬるま湯
ヒトはヒトのままだ。これ以上、何を求めるというのか。ヒトより下のなにかに成り下がる必要があるのか。
本やネットなどの情報からは、人生のあり方など見つけられはしない。人生のあり方など、意識的に変えられるものではない。無意識のうちに勝手に変わっていくものである。
それはまるで、お風呂のお湯のように。何もしなければ勝手に冷めていく。そのときは勝手に温め直すはすだ。それでいい。
ぬるま湯のままでいい。無理して熱湯に入る意義もない。真水に浸かり続ける意義もない。自分に従って、気持ちよくいこうではないか。
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