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キャリア的視点148 -キャリアとは何? :キャリアとキャリアの違い-

【決定】-表紙

毎日ブログ 148日目(2020/7/25)

私は毎日のようにキャリア、キャリアと書いています。
日常の様々な事をキャリアに紐づけて書いているのですが、「そもそもキャリアって何?」という方も多いでしょうから、改めて書いてみようと思います。

キャリアとキャリアの違い

まず日本語のカタカナで書くと「キャリア」というのはひとつですが、英語的には2つの内容に分かれますね。

ひとつが「Carrier」です。
これは日本語訳にすると「人夫」になります。携帯キャリアとか、荷物キャリアとかがこれに当たります。「キャリア―」と伸ばす方もいますね^^
語源は「Car=車」から来ています。
Car(車)→ Carry(運ぶ)→ Carrier(人夫) ということでしょうか。

発音も聴いてみましょう(Googleの発音)


もう一つが「Career」です。こちらがこのページでの本命です。
日本語訳は「経歴」ですね。
語源はラテン語の「Carrus」と言われています。その意味は「轍(わだち)」です。


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馬車が道をゆく際に道にできる軌跡。自分が歩いてきた足跡も同じ様な意味合いです。これがCareerに繋がりました。

「Career」の発音はこちら。

先の「Carrier」との違いを確認してみましょう。
日本語表記では同じ「キャリア」ですが、英語では別の発音で、しっかりと区別をつけていますね^^

これまでも、これからも私の言う「キャリア」は「Career」の方を指します。「Carrier」を指すときは都度わかるように明記しますので、混乱なさらぬようにお願いします^^;


そもそもキャリアって何?

キャリアを単純に日本語訳をすると「経歴」になるのですが、職業現場では特に「職業上の経歴」と限定されて理解をされているように感じます。

ましてこれまでの日本は「日本型雇用」と呼ばれる独特の雇用形態のひとつでもある「終身雇用」が当たり前とされてきました。定年でリタイヤするまで、同じ企業で働き続ける事が前提として捉えられているのです。
その中でのキャリア形成は単純明快で、縦型のものが主流でした。

いわゆる「新入社員」→「一般社員」→「主任」→「係長」→「課長」…の様な「昇進・昇級」がこれまでのキャリアでした。
でした、と過去形で言いながらも、大勢としてみると、まだしばらくの間は慣習もあり、そのステップは大きくは変わらないと思います。

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アメリカの心理学者、エドガー・H・シャイン氏が提唱した「キャリアの三次元モデル」です。日本型雇用の縦軸のキャリア形成(「階層」が該当)以外にも、円周方向の移動である「機能」と中心方向の移動の「中心性」の2つが謡われています。

「機能」とは様々な部署を異動しキャリアを積むことを指します。日本でももちろん部署間の異動はありますが、そこには基本的に昇級・降級が伴うため、移動だけの場合キャリアを積むという認識に欠けるのです。

「中心性」とは専門性を深めること等を言います。ひとつの部署で業務を続けることで、様々な部署特有の機密に触れる(信頼性の増強)事もあります。

キャリアコーンに関しては、過去にも以下の記事を書いていますので併せてお読みいただけると嬉しいです^^

とにかく日本でいうキャリアとは「縦型キャリア」が未だに主流です。

しかし、しかしキャリアコンサルタントは気付いています。
少なからずキャリコン以外の方々も気付いています。
縦型のキャリア形成には先がないと言うことを。

だからこそ私は、この毎日書いているブログ(?既にブログでもないかも知れませんね^^;)の中で、日常にあるキャリアに興味を持ってもらいたいと思っています。


はじめの一歩

キャリアとは「経歴」だから過去のものである。とは乱暴な物言いです。確かに「轍」とは馬車が走った後につくモノですから、あながち間違ってはいません。

しかしキャリアデザインという考え方があります。他にもナラティブ・アプローチなど同様の考え方は多くありますが、キャリアデザインとは「自らのキャリアをデザインする」事を指します。

先の様に、「過去の物」にしてしまったのでは、「デザインする」という未来志向な考えは出てきません。

これまでの経歴・キャリアで得た経験・スキル・価値観などをを踏まえ、自分の将来歩むべき「道」を考える。これも間違いのないキャリアの考え方です。

「これまでの経歴」と「これからの道」。二つを合わせて「キャリア」なのです。

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そしてもう一つ大切な考えです。
私の最近のブログにもちょいちょい出てくる話なのですが、ボランティアや主婦もキャリアです。
当然です。

これまでの日本型雇用におけるキャリアは「職業上の経歴」でした。だから履歴書などを書く場合には、職務に就いていない期間、または職務に直接関与しない事はキャリアに入らなかったのです。

しかし、ボランティアも主婦も、その他の何であっても「仕事では得られない責任感と主体性、学習、スキル」などを得る絶好の機会です。これをキャリアに入れない方がもったいない。ぜひプレゼンしていきましょう^^

以下の様な前記事でも書いていますが、家事は年収2000万(概算)にも匹敵するほどの労働です。経営者の方はぜひ見直されると良いと思いますよ^^;

Career ≒ LIFE

生まれてから死ぬまで。あらゆる時間に役割があります。実際に意識していようがいまいが、キャリアは積み重なっていきます。

つまりキャリアとは人生です。人生100年時代。定年を越えてもキャリアは続きます。
皆さんはどんな人生キャリアを歩みますか?


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