色への言及多めの「カラオケ行こ!」応援上映初見感想

2/4(日)「カラオケ行こ!」の応援上映を、敢えてミリしらで観に行ってきました。

周りのお姉様方が紅のペンライトとうちわ持ってて、何も持ってないけどごめんな!お姉さん達に混じって楽しませてもらうね!の気持ちでした。隣のお姉様、恐らく自作の聡実くんぬいちゃん持ってたよ……ちいこい眼鏡かけさせてもらってて横目で癒されてました。
多分プリライのペンラ持ってるお姉様いたよね?(局所的な感想)お陰様でホームに帰ってきた気持ちでした。推しの色は健康に良いので。

以下「カラオケ行こ!」のネタバレだらけです。また初見で書き出している為、前後が入れ替わってる可能性が高いのでご承知おきの上で、お読み頂ければ幸いです。






メインキャストとして圧倒的に出番が多いのは狂児役の綾野剛さん、聡実くん役の齋藤潤さんだと思うんだけど、お顔だけで場が持つ魅力がとんでもない。2人とも雰囲気あって美麗すぎる。スタイル、良〜(平然とガードレールを跨ぐ狂児を見ながら)私がやったら街中で馬跳びやってる並の無様さになるのに……
2人が屋上で向かい合ってるところの画力(えぢから)が凄すぎて、大興奮しました。人間が向かい合ってるだけなのにパワーがすげえ。そりゃあ聡実くん役の俳優さん探すの大変だったはずですよね。すっかり齋藤潤さんのファンになっちまったよ。
映るたびに「可愛い……」「可愛い……」言われてたよ。ちなみに狂児は映るたびに「Foooooo!!!」もしくは「キャー!!!」でした。ライブかな?カラオケは実質ほぼライブだから問題ないな!ヨシ!

鍛えられた観客のお姉様方に囲まれた応援上映だったので、副部長の女の子のアップで「かわいい!」、その直後の聡実くんのアップで「可愛い。(真に迫った感じ)」にクスクスザワザワする感じの良い雰囲気の劇場でした。
お風呂上がりの聡実くんに「あったかかったー?」と問いかける声に、「うん!」と別のお姉様が勝手に代弁してたり。もう一回あの劇場に行きたいなあ。


成田狂児、出てきた瞬間から色気が凄まじくてビックリしてしまう。脚なっっっっっが。妖しすぎるよ、キャーキャー騒いでも鼻で笑ってくれそう〜黄色い悲鳴あげ甲斐あるな〜
その人がマイク持った瞬間に、紅じゃなくてピンクかな……?みたいな裏声で歌い出すの笑ってしまった。本当初対面の彼は見た目に対しての可愛げを存分に発揮してる。社長→組長の変遷や、何でも食べなと大人風吹かせまくってるところとか。
猫と間違えてビニール袋にニャンニャン猫撫で声で近付いてるの、もう見たもん。
聴いてる側の聡実くんは初めは肩をすぼめながら小さくもぐもぐしてるのに、やり取りを重ねるごとに肘をついてご飯を食べようとするのが彼なりに悪ぶってる感じで微笑ましかった。

ところでパパさんが買ってくる派手な傘って狂児と聡実くんを繋ぐ大事なものだと思うんですが、鶴の傘って初対面カラオケで忘れていった亀の傘よりも全体的に赤っぽくなってますよね!?グッズ情報見ながらの解釈ですが!!!狂児の背中の刺青との共通項として作用してそうなので、尚更意味深ですね。
危険な男の色やで恐ろしなあ!!サイコー!!!

恐らく作中にて、暗いところで狂児と聡実くんの親交が深まりやすい気がしてます。初対面のシーンも雷ゴロゴロの薄暗い階段だったし。
聡実くんが狂児って本名なの?って問いかけて免許渡されるシーンも夜だったような気がするんだけど、違うかなどうだったかなあ。 
逆に真っ昼間の良い天気に2人が出会う時は、大抵ロクでもないことになってる気がする。なんかこう、聡実くんの持ってる感情が綺麗な白紙みたいなのに、好き放題狂児が落書きしてくからシワシワぐちゃぐちゃになっちゃう感じ。狂児のスーツって黒づくめの時と白シャツ挟む2種類があるんですが、白シャツ挟んでる時に仲良くなる法則あったりしそうですね。

本当にこの作品、何も直接的な身体的接触は無いのに、全編通して色気が漂ってるんだよな。和山やま先生の絵で紡がれる漫画の実写化として素晴らしいと思います。「中学聖日記」を恋愛に限らない形に持ってきた感じに近いような。
齋藤潤さんが実年齢よりも大人っぽい雰囲気を纏える俳優さんだからこそ出せる魅力だと思うので、本当キャスティング神がかってる。


これはグッズ情報見てて思ったことなんですが、聡実くんに貰った音叉って元々金色?黄色?だったんですか!?聡実くんの私物の音叉は確か白っぽい銀色なので、同じ色だと思い込んでた。
それをニコニコしながら狂児は黒いペンで斜線引いてたの??真っ黒なスーツ着てる自分色に染めてんの!?お前の隣で聡実くんはせっせと「紅」の歌詞の和訳してるんだよ!?!?こんな可愛い真っ白な子をどんだけ自分の色に染めりゃあ気が済むわけ!?あの音叉はまるで踏切のカラーリングに見えたので、マジで危険な男ですよ。聡実くん逃げて〜!!(応援上映で周りからしょっちゅう聞こえた声)

亀の傘を届ける為に学校に押しかけてきた狂児に対して、彼は自分の黄色いバイブル(歌の歌い方の教本?)を渡しますし、カラオケでは黄色い卵が使われてるだろうチャーハンと黄色と紅がミックスされた色として捉えられそうなオレンジジュースを頼み続けます。
あとげんきお守りには黄色いお日様がサンサンしてたので、多分狂児の中で聡実くん黄色い子になってそう。あのお日様、キティー兄貴のタンポポ(歌を上手くしてくれる存在)に近いデザインにも見えたので。
もし聡実くんの年代の青さを青い絵の具として彼が持ってると仮定すると、白と青と黄色の絵の具を持ってることになるので紅(赤色)の絵の具加えちゃったら狂児カラーであろう黒色作れちゃうんだよなあ……

映画部で巻き戻しが出来なくなってしまったビデオデッキを南銀座の裏路地に探しに行く聡実くん。ここに絡みに来る怖すぎお兄さん、全体的に深い赤色の服着てたはずなんですよ。
それを助ける為とはいえ、明らかにやりすぎなパワーでお兄さんのどたまぶちくらわす狂児。めっっちゃ怖かった。狂児はちゃんとそういう組織の一員で、向こう側の人です。これが「紅」の人だよ、危険な色の人だよ、の象徴のようなシーンで印象深かったです。逃げて。

確かこの直後の屋上でのシーンかな。もしかしてビデオデッキも黒だったかグレーだったかで、2人を結びつけるカラーリングだったりするのかな。2人の会話だけでスクリーンの画がちゃんと映えるの凄かったなあ。
狂児が缶のドリンク2本買ってきてどちらが良いか問いかけてたんですが、缶の色見るに恐らく聡実くんが白い缶でカフェオレ系、狂児がブラックコーヒーでしたよね!?やっぱり白と黒やないか!!そしてカフェオレなら混ざってるから……大分染まってる気がする……
好きなものを嫌いと言い張ったらタトゥー彫られる時でも安心だね理論って、「好きな人には花の名前を教えましょう。花は必ず毎年咲きます」を毎日に置き換えたとんでも発言なんですよね。いざ彫られたタトゥーを見た時、聡実くんはどんな顔をするんだろう。
おそらく狂児は本名コンプレックスみたいなものを抱えてるからこそ、この人は聡実くんの名前を「聡い果実」の字面だと意識しながら口にしてると思うんですよね。それって「さとみくん」って呼ぶよりもはるかに深みとか重みが生まれると思うので、やっぱり魅力的に映ってしまうと思うよ。



合唱部部長なのにちゃんと歌ってないことを和田くんに責められる→言い返さない聡実くん→聡実くんが声変わりで歌いづらいことを察してる副部長の女の子が「生理的な問題」「生理は恥ずかしいものじゃない」(ニュアンスこんな感じだったはず。1回しか見てないから許して)とぼかしながらの発言をしてて???だったんだけど、展開見て察した。
彼が紅に染まったってことか、もしくは大人の階段登ったよってことだろうな。なんならダブルミーニングもありそう。やーらしい!!!等身大の彼らを、変にエロく艶めかしくさせずに魅せるのが本当に巧い。
和田くんが映るたびに客席盛り上がってたよ。和田ぁ〜

「青春だねえ」みたいな狂児の茶化し、からかい?に対して、フリーザ様みたいなバチギレしながらお守り投げつけてて強い。げんきおまもりなので、実質元気玉だね。愛は与えるもの、だそうですよ。鮭の皮。バイブル。音叉。
ママに貰った赤いお守りじゃなくて、パパに貰った白いお守りを渡すのがとんでもなかった。狂児、これ持って紅歌えってことでしょ?自分がついてるからねってことじゃん。
検索かけたらげんきおまもり実物写真出てきたんですが、あのお守り黄色も青も赤も入ってて白地なの、まさに作中での岡聡実そのままで。よくこんなぴったりなもの持ってきたなってレベルでした。凄え。

これまでずっと真っ白なシャツ着てる聡実くんが白っぽいとはいえグレーがかった色のパーカー羽織ってて超興奮しました。
この時点で察した。絶対聡実くんの合唱祭本番、制服黒くなる(確信)。もしくは和田くんみたいな黒ベスト着るぞ!!!って期待しながら見てたら、本番の日ベッドの上で彼が黒い学ラン着てて大興奮しました。黒く染まってるぜ……ヘヘッ……狂児……

スナックかつ子の看板は赤色がかった紫色なのだけど、「紅」は青春真っ盛りの年齢の聡実くんが歌うことになりますよ、という暗示のように感じました。多分マジで色の話一生出来る作品だと思います。美術班素晴らしいお仕事されてる。

「紅」歌う聡実くんのガチの気迫ややわらかさ、声の裏返りが、声変わりで合唱曲が上手く歌えない男の子の等身大でとても良かったです。
狂児の白シャツが血で汚れてるの、組の兄貴達のアドバイス会に呼ばれた聡実くんの白シャツが汚れてしまったのと同じ構図っぼいように感じました。
あの時聡実くんは思わず狂児の腕に縋ってたのもあって、白い服が紅に染まってるのって2人の距離が縮まりますよって表れだと思ってるのだけど、どうかな。考えすぎかもしれない。
トイレから出てきた狂児、サラッと肩組んでくるのめちゃくちゃ狡いですね。存在確かめるように軽く頬張る聡実くんに対して、劇場からは悲鳴あがってたよ。
多分2人のポケットには、それぞれ相手の象徴みたいな色のお守りが入ってるんでしょ?狂児が勝手に黒く塗った音叉のお陰で助かった、みたいなこと言ってる時点でとんでもないですし。小物の仕掛けが凄い。多分漫画は白黒だろうから、ここまでカラーリングで匂わせられるのは実写ならではだと思います。紅だー!!!!!

幽霊部員やってる映画部の暗室で古い映画を見ながら狂児に思いを馳せる聡実くん、最初はただそういうものとして見てたんですが「真っ白な聡実くんが黒いスーツ男に染まってくメタファー」として見ると……
記憶違いかもしれないけど、確か聡実くんが狂児に「カラオケ行こ!」って誘うのは映画部部室外で着信に出た時だったので、あながち間違ってないと思います。
卒業式後、狂児から連絡返って来ないんだよね〜って話は、あの暗室のカーテン開けた後にされたはずだし。お天道様の目を浴びたってことは、狂児が服役してるから聡実に返信できなかった(応援上映の声援から察した)らしいこととちゃんと結び付くんですよね。
面白えー!!!!君(和山やま先生)の瞳に乾杯!!

エンドロールがリトグリが歌った「紅」なのも良かったです。紅じゃなくてピンク色みたいな可愛いボイスの紅ばっかり狂児に聞かされてたから、ちゃんとした音程の聴けて良かったよ!!!
応援上映を想定されてたのかはわからないんだけど、9割くらいの観客が女性だったので声のトーンも合わせやすくて助かるエンドロールになってました。

そしてエンドロール後にぶち上がったよね……ひえっ……南銀座に新設されてるあのバカデカホテル、白が基調のデザインで、その看板は青と黄色が目印だったと思うんですよ。
で、狂児は最初のシーンと同じように、背中の刺青が透けた白シャツ捲った腕に「聡実」の字が彫られてて……とんでもねえよ……誰が誰のキティちゃんだってえ!?
そして彼が電話先に投げかける言葉は聡実くんとの初対面と同じ「カラオケ行こ!」なわけですよ。ということは本作内と変わらずに狂児は恐らく「紅」が十八番なままでしょ??というか、ヤクザのカラオケ会で歌っちゃったからにはきっと狂児と聡美くんは2人で「紅」歌うじゃないですか。
今の南銀座っていう白と青と黄色の場所に、紅っていう赤い絵の具加えたら狂児と同じ黒色が作れるようになるわけですよ。ジリジリ狂児が聡実くんの白色を染めてるように感じられて、策士〜!!!!!ってなりました。
もしくはホテルと同様岡聡実が立派なでっけえ男になってるから、狂児はもっと必死に縋りついてお天道様の下歩いていけるようにならないと、捕まえられなくなっちゃうよってことかな。

「カラオケ行こ!」原作漫画の表紙と「ファミレス行こ!」の表紙見比べて凄く興奮しました。聡実くんは黒いTシャツ着てるし、狂児は黒スーツ肩に引っ掛けて白の面積がぐんと広くなってる。ありがとうございますありがとうございます!!!美味しいですご馳走様です!!
ついでに聡実くんのTシャツのRIVER SIDEって、鮭の帰巣本能になぞらえて帰って来たよってことだったりします?いわゆる鮭の皮?愛やで!?紅やんそんなもん。万が一赤いアイテム身に付けた岡聡実が見れてしまったら、どうすればいいんだ?いやあ……下巻の表紙が早くも気になる。
この2人の関係性、身体接触は殆ど無いのに本当めちゃくちゃえっちだった……

とことん色と名前フェチ(私)にぶっ刺さる構成の映画で最高でした。劇場でやってくれてるうちに観れてよかった!!
原作も早く読みたいのですが、ヒットしすぎててどこの本屋さんにも置いてないので最速重版希望です!!!KADOKAWA様よろしくお願いいたします!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?