ミュージカル「四月は君の嘘」感想

こんにちは。みずきと申します。
今回はタイトル通りのことを書こうと思うのですが、ちょっと長くなりそうなので内容毎に分けて書きますね。宜しくお願いします。

①ミュージカルを観たきっかけ
生田絵梨花さんが出演していたからです。元々乃木坂46が好きで、現場には1,2回握手会に行った程度ですが、生田さんは身内の推しメンで、尚且つ「四月は君の嘘」は映画を観たことがあって知っていたので取っつきやすく、地方公演で私が行ける距離の劇場に来てくれるということを知ってチケットを確保しました。平日昼、小関さん・水田さんの回です。
※しかしながらその後、あまりに良すぎて木村さん・水田さんの回を2回、配信も2公演分買ってしまいました。衝撃。
(寺西さんの回は行ける日がなくて観れず。観たかったな、悔しい)

②全体的な印象
かなりのスピード感で物語が進んでいきますが、脚本の伝えたいメッセージが明確で、楽曲に一度聞いたら忘れられない力強さがあり、どの人物も魅力的で大好きになりました。座席は一番後ろで出演者の表情は全く見えませんでしたが、そんなの全然関係なく感動してミュージカルすご…となりました。どの座席の観客も置いていかない迫力…。

③主演2人について
・小関裕太さん
小関さんの公生は、少年という印象。
渡と椿のことはお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいな感じで頼っているのかな?渡は小関公生に対しては怒るときも優しく諭すし、椿は開けっ放しの公生のスーツのボタンを止めてあげるシーンがあったり全体的に「ほっとけない、面倒見てあげなきゃ!」な感じだった。椿をおんぶしながらケンカになっちゃう時も、同じ目線できゃんきゃん言い合ってる。天然で、ちょっとぼーっとしてて、いつも遠くを見つめて自分の世界の中で生きてる。それがかをりよって崩されたり、やっぱりそのままマイペースだったりなのが面白い。小関公生はかをりにワーッて寄って来られてもあんまり動じてなかったよね?ほんわか公生。

・木村達成さん
こちらは青年という印象。
まず喋り方が淡々としてて、語尾も伸ばさない。ちょっとぶっきらぼうな話し方。椿をおんぶするシーンでは椿のことをからかう余裕があって、ちょっと小関公生より大人な設定?小関公生はからかうっていうより思ったままを言ったら椿が怒っちゃった!みたいな感じある。かをりが「渡くんをデートに誘おうと思ったのに~」というシーンでも「それは残念だね」と言ってすぐ去ろうとする。僕は関係ないんで、じゃ!みたいな(笑)しっかりしてて誇り高い感じもするから、孤高の音楽家っぽさが強い。

③ナンバーごとの印象(抜粋)
もうお気付きだと思いますが、あらすじとかすっ飛ばして感想だけ書いてます。それについては書くと終わらないので…どんどんいきます。

・One Note(一番最初のバージョン)
直前の色彩もカラフルで賑やかな公園のシーンのあと、すぐに始まるヴァイオリンのコンクール。背景も登場するライバルたちもほぼ白と黒の衣装で舞台から色彩は失われ、野心むき出しの闘いが始まる。初見の時は怖!!!ってなった。物凄い迫力で皆が勝利を掴みに来てる、めちゃめちゃ怖いよそりゃあ弱った主人公、こんな場所には戻れないよね…みたいな。曲自体は息をのむほどカッコよくて釘付けだった。これ以降もだけど合唱パターンが多くて、迫力ある場面になってて一気に作品に引き込まれる。

・Perfect(一番最初のバージョン)
かをりが勇気を振り絞って、すべてを懸けて演奏する。型破りだからとんでもない批判にされされながら盆がまわるんだけど(私が観た公演の時は赤い照明も使われてた気がして、血みたいで、審査員や他の演奏者の批判がそれぐらい強いってこと?!って思ったけど他の回では見なかった。幻…?)それでも必死に弾き続け、観客の心を掴み、これが本当の音楽だ…と公生が惹き付けられる。かをりの演奏家としての覚悟や生き方が詰まってて大好きなナンバーになった。

・The Beautiful Game
渡の曲。最初の強いライトが朝日みたいで綺麗だったな…。渡のキャラも分かるし、この場面見ると適当に見せてるけどチームメイトをまとめてる熱血で尚且つ視野の広い一面も伺えて好き。ただミュージカル版の渡はあんまり色んな女の子と遊んでる描写がなくて、そうなるとかをりの嘘が重くなっていくからもっとチャラい方がストーリー的には良いのかな?と思った。そこの部分でもやもやする度が低い方が登場人物に感情移入しやすい気がする。

・月の光
椿の曲。唯月ふうかさん、身長はメインキャラの中で一番小さいけれど歌声はパワフルでそのギャップが最高だった!カッコいい…内容は切ないんだけど…。

・Speed Of Sound
2020年に歌番組でやってたやつだ!ってなった。ものすごくキャッチーで覚えやすくて楽しくて、このミュージカル観てみたいな…ってあの時も思った。皆が明るく強く公生の背中を押す姿が最高。青春!!!

・旅に出よう
伴奏をしていた公生が途中でピアノの音が聞こえなくなり、絶望している中かをりがひたすら公生に語りかける。客席に背中を向けて、公生だけを見つめて。必死に歌うその様が美しくて、そんなかをりに心動かされ顔を上げる公生の表情を配信で初めて見た時、かをりはやっぱり公生にとって希望というか、女神なんだなと思った。救われたような表情。

・崩れ落ちる世界
場面的には主人公が悪夢にのまれてしまってるからシリアスなんだけど、演出がカッコいい。配信で知ったけどかをりの両親や渡と椿、ライバル2人もいて見るとこいっぱいある!そこもそこも見逃せない~!ってなった。

・君がわからない(退院後)
小関公生、木村公生で全然違って楽しかった。小関公生は乾杯したあと皆と同じタイミングでジュースも一気飲みするしかをりのアルバムあるよ!って言われたら無邪気に駆け寄る。木村公生はジュースを飲むタイミングも掴めないし、アルバムもめっちゃ気になるけど見に行けない。不器用で可愛い。

・流れ星をつかまえよう
かをりが主メロで歌い初めて公生を励ますのに、途中から希望を見出だした公生が主メロになって入れ替わるのが素敵。大好き。(そればっか言ってない?)

・さよなら、母さん
亡くなった人との向き合い方って誰しもが悩むと思うけれど、公生は怖いだけのお母さんは自分が生み出した亡霊で、愛されてもいたことに気付いて温かい気持ちで過去と決別したんだな…と。穏やかで優しい過去がなかったことにならなくて良かった。

・私がいなくても
これ、英訳はCome Find Meと知って切なくなった。こんな状況の中ひとりで、今すぐ公生に来て欲しいよね…。

・最後の夜
4人でいたのに公生の肩を叩いたりしながら階段から2人で降りてきたりして、もうかをりちゃん公生大好きじゃん!ってなる。構いまくってる、公生のこと。でもフォークダンスで渡の所へ…見つめてる公生が切ない。
その後、また代役に任命されてかをりに差し出された手を握るシーン、まさに何がが動き出す瞬間だよ!今!!!というキラキラに溢れてた。

・時間よ、止まれ
2人がそれぞれに心の中で自分の思いを吐露するけど、お互い隠さなきゃいけない気持ちだと思ってるから相手には伝えようとしないの切ない。本心が分かるのは観客だけ…。

・何を告げればいい
小関公生は抑えていた気持ちを爆発させるように、木村公生はそれまで耐えていたのに子供に戻ってしまいながら幼い泣き方をするのが印象的だった。2人とも無理してるけど、無理の仕方が違ったんだ…と思ったシーン。

・病院
小関公生は切なさが全面に出てて、胸が苦しくなる感じだった。好きな子が…ってなっちゃうよね。逆に木村公生はその中でもやっぱり好きな子と話せて嬉しかったり、ドキドキしたり「恋を自覚した」側面が強かった気がする。初恋…!

・君が聞こえる
この直前の渡の「俺の分も(カヌレ)買っとけよ~?」のシーンが好きです。かをりちゃんが手術成功する前提で希望を持って頑張ってることも伝えて、ちょっと笑わせてもくれて、渡…!(cv:公生)になった。あんな最高な友達、いてくれたら本当に心強いよね。
その後ピアノを弾きながら公生はかをりを見つめて幸せそうに演奏するのが、本当に良くてでも切なくて…。かをり、人生を駆け抜けたんだなって思えるいくちゃんの笑顔が良かった。

・ラストシーン
桜を浴びながら一人たたずむ公生。一個前のピアノのシーンもだけど、審査員も観客さえもいない中一人で弾いているところにかをりが現れるんですよね。でもこのシーンではかをりもいない。本当に物理的には一人になっちゃうんだけど、心が満たされた公生は自分のこと、もう一人とは思ってない。色んなことを感じるラストでした。

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え、本当長!!!これを読んでくれる方は現れるんでしょうか…。色々記憶を辿りながら書いてるし、ニュアンスの部分もあるので間違ってたらすみません。メモ書き程度に思って頂けたら幸いです。それでは!