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フェブラリーS2024 全頭診断 完全版

2月の東京開催も最終週になり、いよいよ本格的に春が近づいてきましたね。

どうも!免許合宿中でも競馬を予想するMIZUKIです!!

今週は有馬記念以来の全頭診断だ!!

今回診断するのは、第41回 フェブラリーS (GI) 東京ダート1600m

今年最初のGI、フェブラリーSを全頭診断していきたいと思います!

前回と同じように、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

それでは早速見ていきましょう。

※除外濃厚や回避予定の馬は診断を見送っているのでご了承ください。











【アルファマム】


B評価

前走は初重賞挑戦で4人気に支持されるも8着。前走は最初の3Fが35.8で重賞にしてはかなり遅い入りだった。上がり最速を使っているが、この馬にとっては厳しい競馬になった。良くも悪くも展開に左右されてしまう部分はこの馬にとっての課題。過去に1400mまでしか走ったことがなく、今回が初めてのマイル戦となるが、追い込みで末脚重視の馬なのでそこまで気にすることはなさそう。10月から3戦連続で関東の競馬場を走っていて、今回で連続4戦目になる。今回は短期で連続の輸送にもなるので、長距離輸送の影響が出る可能性はある。勝ち鞍はすべて左回りで、芝スタートの経験は豊富なので、東京ダートマイルのコース形態は非常に合っていると考えられる。休み明け2戦目は2-0-1-1なので、一回叩いた分状態は上がってきそう。GIは初挑戦だが、正直今回のメンバーと大きな差を感じる面はない。血統は父マジェスティックウォリアー母父フジキセキという血統。マジェスティックウォリアー産駒は過去にベストウォーリアが2回好走している。母父フジキセキはユラノトが19年に3着。ストームバード系やミスタープロスペクター系に比べると、現在父系がボールドルーラー系はマイナーだが、それでもダートマイルの適性は高い。血統的にはまあまあといったところ。常に上がり最速を使っているところは非常に魅力的であるが、展開に左右される面が大きいのは事実。今回はB評価まで。




【イグナイター】

S評価

前走のJBCスプリントで悲願のJpn1制覇。今回は3歳時のユニコーンS以来となる中央挑戦。JBCスプリントは好スタートから2番手追走。直線で早め先頭から一度リメイクとリュウノユキナに迫られるが、そこからもうひと伸びし勝ち切った。砂質がこの馬の有利に働いたことは事実であると思うが、それでもリメイクを最後突き放して勝ち切った実力は本物であると考えられる。マイルCS南部杯は、国内ダート最強レベルのレモンポップが相手だったのでしょうがない。レモンポップについていきながら、タガノビューティーやカフェファラオに抜かれなかったことは大きな収穫だった。4歳時はJpn1だとパッとしない成績だったが、5歳になってから本格化。特に夏以降の成長は著しく、ニジンスキー系やロベルト系の成長力が大きいと感じる。6歳になった今が一番充実している時期であると考えれられる。1200mでもテンの速さでは負けず、2番手を確保。恐らく今回ハナを切るのはドンフランキーかドゥラエレーデあたりになると思うが、絶対にハナを切りたいという馬はいないので、楽に良いポジションが取れる可能性が高い。もし誰もいかないのなら逃げるという選択肢もありではある。休み明けでも問題なく走るタイプで、今回は中央のGIに挑戦するので、しっかりと仕上げてくる。血統は父エスポワールシチー母父ウォーニングという血統。エスポワールシチーはゴールドアリュール産駒で、ゴールドアリュール産駒はフェブラリーSと抜群の相性。ダートマイルでロベルト系だと少しスピード不足な面は否めないが、それは父系でリカバリーできていると感じる。ロベルト系とニジンスキー系がいることで、底力は申し分ないレベル。血統でもまずまず評価できる馬。久々でも問題なく、良いポジションも取れる可能性は高い。今回のメンバーレベルなら時計的なハードルも例年より低いと考えられるので、余裕で通用すると思う。距離の壁はないが、少し不安なのは、芝スタートが久々な点と馬体重が減り続けている点。芝スタートはユニコーンS以来になるので、そこで後手を踏む可能性は考えられる。馬体重が近走増加して出走していることがないが、これは絞った結果と考えるのが妥当か。今回も輸送があると思うので、大きく減少するなら少し買う前に考えたいと思う。久々の東京競馬場になるが、中央で唯一勝ったことある舞台が東京ダートマイル。勝った時から大きく間隔は空いているが、砂質が絶望的に合わない可能性は低いと思う。今回は舞台が地方ではなく、中央ということでリスクが高い部分はあると思うが、それでも今の実力なら通用する可能性は高いと考える。鞍上が笹川騎手から西村騎手に乗り替わるが、この乗り替わりは悲観することではないと思う。西村騎手は絶賛急上昇中の若手ジョッキー。今年に入ってすでに重賞2勝で結果も残している。西村騎手は逃げ先行を得意としていて、過去にはベレヌスやギベオンで逃げて穴を開けている。昨年は先行馬のエルトンバローズで重賞2勝。逃げ先行脚質のイグナイターと手は合う。ここは勝負のS評価で。



【ウィルソンテソーロ】

A評価

チャンピオンズカップ、東京大賞典とGIで連続2着。充実期を迎えた今回勝ちを取りに来る。チャンピオンズカップは枠内駐立が悪く、スタートで後手を踏み後方から。それでも前が残る形になった競馬で、一頭だけ伸びてきたのは評価できる。人気がなかったので、思い切った後方策をできたと考えることもできる。そして東京大賞典では、チャンピオンズカップとは全く違った競馬でハナを切った。行く馬がいなかったので、思い切った策だったと思うが、結果は2着で良い内容だった。この2戦とも負けた相手は国内ダート最強クラスの馬。ただJBCクラシックのように、ペースアップについていけなくなるところもあるので、過信は禁物。今回は久しぶりのマイル戦。昨年の5月に行われたかきつばた記念は1500mだったので、物凄く久しぶりの距離というわけではない。東京ダートマイルは2戦2勝で相性は良い。芝スタートも問題ないタイプである。ダートマイルの持ち時計が少し物足りない部分はあるが、この時計は3歳の時なので流石にもう少し詰められると思う。ダートに転向してから複勝圏内を外したのは2戦のみ。安定感はメンバーの中でも上位。中4~6週は2-1-0-1でローテーション的には問題ない。今回は大きな輸送もないので、きっちりとした仕上げができる。元々は先行好位にポジションが欲しいタイプだったが、折り合いもつくし、チャンピオンズカップのような競馬もできるので、自在性が高いのは魅力的である。血統は父キタサンブラック母父アンクールモーという血統。近走の結果から中距離馬のイメージがついているかもしれないが、母系的には短い距離も走れるスピードを兼ね備えている。キタサンブラックでスタミナやパワー面も十分あるので、東京ダートマイルは血統的にも力を発揮できる舞台であると考えられる。近2戦は人気もなく、原騎手にとっては思い切った騎乗がしやすかった可能性は高い。今回は上位の人気になってしまう可能性が高いので、GIの上位人気で何回も結果を残したことのある、松山騎手に乗り替わるのは好材料であると思う。川田騎手や戸崎騎手で結果を残している馬なので、追える松山騎手と手は合うと思う。今回はドンフランキーやイグナイター、ドゥラエレーデがいるのである程度ペースは流れてくれると想定できる。無理に先行せずに中団待機でも力は発揮できる。馬としても充実期を迎えていて、レモンポップやウシュバテソーロがいないなら、十分に勝ちも狙える位置にいる。ただチャンピオンズカップの時みたいにスタートで大きな後手を踏み可能性も捨て切れないので、信頼しすぎるのもリスクかもしれない。人気も考えてここは順当にA評価で。




【オメガギネス】

A評価

ダート界の新星。鞍上はC.ルメール騎手に乗り替わりで出走できるなら、一気に上位候補か。前走は最初のコーナーで少し口を割って折り合いがを少し欠く。直線は手応え以上に伸びはなく、ウィリアムバローズを差し切ることはできなかった。それでも1人気2着と重賞で人気を背負ってしっかり連対できたのは実力がある証拠。まだ幼さを見せる面があるので、精神的にも更に成長してくれば、もっと上のレベルを目指せる存在。時計勝負にもしっかりと対応できたことは大きな収穫だった。2走前のグリーンチャンネルCは、楽に先行することができて、1人気ペリエールを直線で見る余裕もあるレベルだった。直線追い出してからの反応も抜群で、2着以下の0.6秒差もつける圧勝劇。時計も不良馬場だったとはいえ非常に優秀で、能力の高さを見せた勝利だった。東海S組は過去10年で2-1-1-16で悪くない成績。しかし今年は中京ではなく、京都開催だったことが例年と違う点。例年通りの中京だと左回りなのが良いが、今年は京都だったため右回りでの開催である。あまり直結していないことを頭に入れておきたい。血統は父ロゴタイプ母父ハービンジャーという血統。母母母にヴィクトワールピサの母ホワイトウォーターアフェアがいる。血統だけ見ると芝馬の血統なのだが、意外にもロゴタイプ産駒はダート17~1800mの勝ち鞍が一番多いのである。オメガギネスのおかげなところもあるが、それを差し引いても活躍している。東京ダートマイルは芝並のスピードも必要なので、悪くはない。母系のダンチヒ系もスピードがあるのでその点では良い。ストームバード系やミスタープロスペクター系には適性で劣るかもしれないが、まずまず評価はできる血統であると思う。鞍上が主戦だった戸崎騎手からC.ルメール騎手に乗り替わり。戸崎騎手は南関東出身の騎手としてダートでは安定感がある騎手なので、この乗り替わりは少し非情な感じもする。C.ルメール騎手は過去10年で2-2-0-4。2人気以上なら連対率100%で、人気を裏切らない騎乗をしている。今回も人気はすると思うので、軸として信頼できると思う。まだ底を見せず今回も安定したレースが見られると感じる。ここは順当にA評価で



【カラテ】

B評価

故障明けの前走は休み明けの部分が大きく、3コーナーで手応えはなく後退。18年の未勝利以来となるダート挑戦。デビューの早い時期に一度ダートを走っているということは、最初の頃はダート馬と思われていた可能性がある。実際結果は出ていないので、めちゃくちゃダートが向いている可能性が低い。3つ勝った重賞すべてが左回りで、右回りより左回りの方が高いパフォーマンスを出せる。東京ダートマイルは芝スタートなので、行き脚はつきやすいと考えられる。若い頃はマイルで結果を残していたが、歳を取るにつれて中距離で結果を残すようになってきた。ただポジションは前目を取れているので、歳を重ねてズブくなったわけではない。今の状態でマイルを走っても、追走で後れを取る可能性は低い。ただ時計的な面で言うとダートのGIクラスに対応できるかは微妙。血統は父トゥザグローリー母父フレンチデピュティという血統。血統だけ見るとミスタープロスペクター系にデピュティミニスター系で完全なダート血統。いきなりダートで大成してもおかしくない血統ではある。血統面では高評価できる一頭である。前走の内容がもう少し良ければ買いたいところだったが、久々で見せ場もなく大敗。やはり怪我や年齢的にも、いきなりダートのGIはハードルが高い。一回使ったことでレース勘が戻る可能性もなくはないが、勝ち切るのは厳しいと感じる。ここはB評価まで。



【ガイアフォース】

A評価

イクイノックス世代期待の一頭がついにダート初挑戦。昨年秋は3戦走って、5着→5着→6着と上位争いには食い込めず。天皇賞(秋)とオールカマーに関しては、レースレベルも高かったので仕方のない部分はあると思うが、チャレンジCに関しては、1人気に支持されたのにも関わらず掲示板を外した。秋3戦目で使い詰めの影響か天皇賞(秋)の反動があったのか。今までの実績を見るとGIだとワンパンチ足りない印象を受けるが、GIで1人気に支持されたこともあるので、能力の絶対値が足りないわけではないと思う。状態と適性のある舞台を見極めればGIで勝ち負けできるところにはいる。一度マイルに路線変更して噛み合ってきていたが、再び中距離戦線に戻したのは悪手だったと思う。継続してマイルを使っていれば結果は変わっていたと感じる。今回は初ダートになるが、血統的に言えば問題なくこなせるタイプである。キタサンブラック産駒は基本的に芝向きの馬が多いが、ダートでも活躍している馬は意外に多い。ウィルソンテソーロもそのうちの一頭。キタサンブラックが馬格の大きい馬なので、ダートで必要なパワーを兼ね備えている。ガイアフォースは芦毛なので、父系よりも母系のクロフネの影響を受けている可能性が高い。クロフネと言えば歴代でもトップクラスのダート馬。ガイアフォースの母の全弟は、ダート馬だったのでダート色の強い血統であることに間違いない。マイラーズCや安田記念は中団後方から切れのある脚を使っていた。今回はマイル戦になるので前回よりも切れ味は増してくると見る。鞍上は長岡騎手に乗り替わりで、長岡騎手は過去にフェブラリーSでケイティブレイブに騎乗し、2着で大穴を開けている。今回は初ダートで未知の部分が大きいので、思い切って後方からの競馬でも面白いと思う。長岡騎手には無理に先行せず、中団後方で脚を溜める競馬をしてほしい。血統的にもダートで能力を発揮できる可能性は高く、一発回答しても驚きはない。今回は未知の部分に賭けてA評価。




【キングズソード】

C評価

昨年JBCクラシックでJpn1初制覇。その次の東京大賞典は5着に敗れる。正直JBCクラシックはモレイラ騎手の先行策がハマった印象。東京大賞典で差しの競馬をしたが、最後はノットゥルノも交わせなかった。ウシュバテソーロとの差も明確だったので、現状ダート界で抜けている存在ではない。東京は初コースで、過去に芝スタートを経験しているが、その時は6着に敗れている。今まで結果を残している舞台はダート18~2000mの右回り。東京ダートマイルが合うイメージは湧かない。ベストパフォーマンスを出せる舞台ではないと見るのが妥当。今回も岩田望騎手とコンビを組むが、正直中団後方からの競馬を得意とする岩田望騎手と手は合わないと考える。どちらかと言えば、先行してがっちり折り合える騎手が、この馬の力をすべて出し切れると思う。今回上位に食い込むとしたら、岩田望騎手の思い切った先行策だと思う。血統は父シニスターミニスターで母父キングヘイローという血統。シニスターミニスター産駒は距離別で見ると、マイルの成績は極端に落ちる。母父キングヘイローは近年流行っているが、ダートのイメージはあまりない。血統的にも推せるところはあまりない。今回のメンバーレベルなら能力は通用すると思うが、適性のある舞台とは思えない。ここは思い切ってC評価で。




【サンライズホーク】

C評価

交流重賞を連勝で初のGI挑戦。舞台をダート1400mにしてから急上昇中。勢い十分で中央に戻ってくる。2走前のサマーチャンピオンはキャリアで初めてのハナ。そのまま後続に捕まることなく、見事な逃げ切り勝ち。前走の兵庫ゴールドトロフィーは、楽に2番手を確保すると最後まで脚を使い切って勝利。前走は久々で馬体重も+20だったが、これは成長分だった可能性が高い。気性面の課題は未だに感じるが、確実に成長はしている。今回は初のマイル戦になる。デビュー戦は芝1800mに出走したが、15着と大敗した。近走のパフォーマンスを見る限るだと気性のこともあり、1400mがベストな感じもする。1ハロンの延長が物凄く良い方向に出ることはないと見る。クラスターCでは、ドンフランキーやリメイクなどの格上相手に歯が立たず。GIクラスの相手になるとまだ能力差はある。今回は同型も多いが、絶対にハナを切りたいという馬は少ない。ドンフランキーも距離不安があるので、絶対にハナを切りたいとは思っていないはず。そうなると気性が悪いので、押し出されてハナを切らされる展開があるかもしれない。GI級の相手に終始みられる形になると流石に厳しい。血統は父リオンディーズ母父ブライアンズタイムという血統。パワー型の血統でスタミナもあるので、血統的に見るとマイルは持ちそうな感じもする。気性の悪さは明らかに父系から来ているのが分かる。これまでの戦績はピンパーで勝ち切るときは非常に強い競馬をしている。その反面自分の競馬ができないと脆い面がある。大穴で狙うならありかもしれないが、展開面などからもここまで手を広げたくない。ここはC評価で。




【シャンパンカラー】

B評価

昨年はNHKマイルCで悲願のGI制覇。昨秋は富士Sを回避して一戦もできず。安田記念以来の実戦で初のダート戦に挑む。まずはこの馬が勝ったNHKマイルCのレースレベルなのだが、正直このレースはレベルが低いと見るのが妥当なレース。2着のウンブライルは復帰初戦の東京新聞杯で9着。このレースでその後活躍しているのは、オオバンブルマイとモリアーナくらい。オオバンブルマイは豪州のGIなので正直なところレースレベルは微妙。モリアーナもその後活躍しているのは中距離戦なので、マイル適性があまりなかった可能性も高い。そうなるとこのレースで勝ち切ったことは褒めるべきではあるが、過信するのは良くないことがわかる。実際NHKマイルCの次走に選んだ安田記念では、古馬の一線級相手に全く歯が立たず。その後状態が戻り切らず、秋もレースに使えなかったので、ハードルがかなり高かったことがわかる。次はダート適性について。血統は父ドゥラメンテ母父レックレスバンダンという血統。全体的にミスタープロスペクター系の存在感が強い血統に見える。ストームバード系もいるのでダート適性はありそう。実際好走した重賞二つは道悪の競馬だったので、ダート適性は見込めそう。コース適性もダートではなく、芝のレースだが東京は3-0-0-1で、勝ち鞍すべてが東京マイル。芝スタートだしコース適性はある。安田記念以来半年以上ぶりの実戦なのは微妙。一回使ってから来てほしかったところはある。NHKマイルCのレースレベルも微妙で、本来なら見したいが、血統の潜在的なダート適性を信じて、紐には入れておきたいと思う。ここはB評価で。




【スピーディキック】

C評価

昨年に引き続き浦和からフェブラリーS参戦。昨年はなかなか勝ち切ることができず、全盛期の成績を超えることはできなかった。昨年のフェブラリーSは道中かなり追走に苦労している面があった。中央の砂とスピードに対応できていたかというと微妙なところである。それでも最後まで手応えはあり、最後の最後で進路が空いていれば、もう少し上の着順が狙えた可能性はあった。流石に中央の一線級相手には厳しかったが、それ以外に対しては脚力で劣っているとは感じなかった。今年は昨年ほどの勢いがない点は気になる。前走のJBCレディスクラシックも、勝ち馬と2着馬には離されている。全盛期の走りなら、もっと差を詰められていた感じはする。元々結果を残していたのは、川崎なので右回りよりも左回りの方が得意の可能性はあるが、それにしても物足りない感じは否めない。血統は父タイセイレジェンド母父サイレントディールという血統。中央の上位ではあまり見ない血統だが、意外に血統の軸はしっかりしているので悪くない。ミスタープロスペクターの4×4もあるし工夫されている血統だと思う。芝でも走れそうな血統なので、芝スタートで追走に苦労しなかったこともわかる。今年は昨年に比べるとレベルはそこまで高くないと思うのでチャンスはある。しかしこの馬自身の能力が少し全盛期に比べると下がっているのは事実であると思う。展開が向けば一発を期待してもいいと思うが、ここまで手を広げるのは馬券的にも避けたい。ここはC評価で。




【セキフウ】

B評価

再び鞍上が武豊騎手に戻った前走は1人気に支持されるも、掲示板がやっとの結果。最後の直線は右にヨレる感じであまり追えていなかった。この馬にとっては距離も少し忙しかったのかもしれない。若い頃は少し気性面に課題があったが、年齢を重ねるうちに気性面は改善されつつあると感じる。少し砂被りをすると、嫌々をする場面が見られるので、あまり馬群の中で包まれるのは良くない。昨年初めて中央重賞を制覇したが、このレースは展開がハマったイメージ。前半にかなりペースが流れて、後方にいたこの馬にチャンスが回ってきた感じ。展開に左右されるのは間違いない。勝ち鞍はすべて右回りで左回りは0-1-1-7。決して左回りが苦手というわけでないと思う。ワンターンの競馬よりも、周回コースの方がこの馬の好きな展開になりやすいのだと思う。武蔵野Sでも手応えある感じで直線を向いたが、同じ位置にいたタガノビューティーなどには切れ味では劣った。マイル以下を主戦場にする相手だと切れ味では少し劣ってしまう。昨年のフェブラリーSは折り合いを欠いてしまったので度外視でもいいが、それでも今の力でGIは厳しいと思う。血統は父ヘニーヒューズ母父キングマンボというダートを走るために生まれてきたような血統。ヘニーヒューズ産駒は東京ダートマイルの鬼で、過去5年の成績はずば抜けてトップ。ミスタープロスペクター系を抑えて堂々の1位である。今の時代になると母父キングマンボは珍しいが、母父キングカメハメハが好走しているので、適性は申し分なし。血統的には激推しできる一頭である。過去に東京ダートマイルの重賞で2着に入っていることもあるので、絶対に勝つチャンスがないというわけではないが、少なくともかなり展開の助けは必要であると思う。実力はワンパンチ足りないが、血統が良いのでここはB評価で。




【タガノビューティー】

B評価

前走は自慢の末脚が不発で大敗。悲願の重賞制覇に向けてGIに挑む。前走の敗因としては、まず展開が向かなさ過ぎた。最初の3Fが35.8という重賞にしては遅すぎるペースになってしまった。しかもそこからペースアップすることなく、12.5→12.3というラップになってしまった。これでは後方勢は望みなしである。それに加えて枠順が少し外だったのも良くなかった。前走の結果は度外視で良いと思う。東京の成績は5-5-3-5で、東京ダートマイルに限ると3-3-2-3で複勝率は50%を超えている。意外にもフェブラリーSは初挑戦だが、この馬のベストパフォーマンスを出せる舞台である。直線の末脚は強烈なものを持っているが、先ほども書いたように展開に左右されるのは事実である。まあ前走ほど遅いペースになることは考えづらいので、ある程度勝負できるペースには流れると思う。基本的にスタートは苦手なのでポジションは後ろからになる。血統は父ヘニーヒューズ母父スペシャルウィークという血統。ヘニーヒューズ産駒はセキフウの時にも説明したが、東京ダートマイルの鬼。母系は芝色が強いので朝日杯FSで激走したのもわかる。母系にミスタープロスペクターもいるので、ダートでも良いのがわかる。血統面は高評価できる。フェブラリーSは過去10年で7歳以上の勝ち馬がいない。若くて勢いのある馬に対しては分が悪い。過去10年で前走10着以下から3着以内に入った馬は4頭居るが、そのすべてがチャンピオンズCで10着以下だった馬たち。ローテーション的に前走からの巻き返しは厳しい傾向にある。直線の切れ味はメンバーでも上位で、展開がハマれば勝ち切ってしまう可能性は高いが、データ的に見るとあまり推せる要因はない。血統面と実績面は評価できるのでB評価で。




【ドゥラエレーデ】

S評価

チャンピオンズC、東京大賞典と連続で3着。ホープフルS以来のGI制覇を狙う。近2走はハナを切ることはなく、2番手での競馬を選択。ダートで先着を許したのは、デルマソトガケ、ウシュバテソーロ、レモンポップ、ウィルソンテソーロの4頭のみ。ダートでトップクラスの実力があることは間違いない。ダートで複勝圏内を外したことはなく、抜群の安定感を持っている。今まで好走条件がイマイチわかっていなかったが、これまでの成績を見るとダートなら舞台関係なく、強い競馬ができると感じる。東京ダートは初コースになる。芝スタートは芝でGIを勝っている馬なので気にすることない。宝塚記念やセントライト記念を見ると2200mでも少し距離が長い印象があったので、マイルへの距離短縮は良い方向に出る。今回は絶対にハナを切りたい馬がいないので、ハナを主張していくのもありな気がする。自分の競馬に持ち込めれば、かなりの勝負根性があるので粘り切れる可能性は高い。もしドンフランキーなどがハナを主張していくなら、無理をせずに2~3番手からの競馬でも問題はない。不安要素は一度東京で鞍上が落馬して放馬したことがあるので、嫌な記憶があるかもしれない。あとは人気がある程度してしまうことである。流石にこれだけダートで好走していれば、3人気くらいにはなると思う。マークされるような立場になって自分の競馬が貫けるのか。ホープフルSやチャンピオンズCはノーマークで自分の競馬に徹することができた。ここでは人気を背負った競馬が課題になってくると思う。血統は父ドゥラメンテ母父オルフェーヴルという血統。母母のマルペンサはサトノダイヤモンドの母で、かなりの良血であることがわかる。ドゥラメンテはミスタープロスペクター系でダートでも上位に食い込んでくる血統。オルフェーヴル産駒はマルシュロレーヌ、ウシュバテソーロ、ギルデッドミラーなど意外にダートで活躍している馬が多い。東京ダートマイルでも力を出し切れる血統であることがわかる。今回も鞍上はB.ムルザバエフ騎手で黄金コンビ継続。B.ムルザバエフ騎手は過去に3回騎乗して、全てで馬券内に入っている。B.ムルザバエフ騎手は逃げ先行が得意で、豪腕タイプの騎手なのでドゥラエレーデと相性が良い。マイルは初めての距離で、一番合っている舞台ではないかもしれないが、力は出せる舞台であると思う。メンバーレベル的にも勝ち切ってほしいところ。ここは期待のS評価で。




【ドンフランキー】

B評価

ダート短距離界からついに中央のマイルGIに初挑戦。骨折明けになるが、先週重賞勝利で勢いに乗る池添騎手が導く。ダート12~1400mでは重賞も勝って強い競馬をしているが、1200mだとリメイクには負ける。テンの速さは恐らくメンバートップ。芝スタートも得意で、ハナを切るなら確実に切れるレベルの速さ。今回はマイル戦になるが、今まで1400mでバッタリ止まるということはなかったので距離はこなせると思う。多少の距離不安はあるので、鞍上が前半はそっと出す可能性は捨て切れない。玉砕覚悟でハナを取りに行くのもありではあるが大敗するリスクは大きくなると思う。他のメンバーとの力関係だが、1200mでリメイクがイグナイターに敗戦。コーラルSではタガノビューティーに敗戦。現状能力が抜けている感じはしない。プロキオンSはリメイク相手に勝ち切ったが、直線で左にヨレる感じで追えていないところがあった。クラスターCでも最終コーナーで少し膨れるところがあって、遠江Sでも直線でラチ沿いにヨレる仕草が見られた。右回りだとそのような仕草はあまり見れられないので、左回りだと少しパフォーマンスを落とす可能性が高い。しかも今回はマイル戦でいつもより距離が長いので更にヨレるかもしれない。血統は父ダイワメジャー母父Sunriverという血統。ダート血統というより芝色の強い血統のイメージ。距離は持ちそうだが特に強調する材料にはならない。GI初挑戦で正直マイル戦は厳しい気がする。12~1400mのスペシャリストで、この距離のGIなら勝負になったと思う。骨折明けで順調でもないし、ここは買っても紐まで。B評価で。



【ペプチドナイル】

C評価

近2走は逃げることをやめて先団待機を選択。重賞で上位に食い込むことはできなかったが、リステッド競走では勝ち切った。脚質の幅が広がったのは今後更に活きてくる。今回初GI挑戦で真価が問われる。今まで結果を残しているのは、ダート17~2100mで中距離のレース。中距離で右回りの周回コースがベストの舞台。ハナを切っている時は諸刃の剣タイプで、大敗か圧勝だった。控える競馬を覚えてからは、安定感が出てきて重賞でも大崩れしなくなった。逆に考えると控える競馬をしてから、パンチ力がなくなって意外性はなくなってしまったと考えられる。東京ダートマイルは初めてで、芝スタートは経験したことはあるが、特に得意というわけではないと感じる。血統は父キングカメハメハ母父マンハッタンカフェという血統。ミスタープロスペクターの3×4でダートの基礎はしっかりしている血統だと思う。過去10年で東海SからのローテーションでフェブラリーS馬券内に来たのは、東海Sで3着以内に入った馬のみ。東海Sで掲示板を外して挽回してきたパターンはない。重賞だとぎりぎり戦える力はあるが、GIでは現状の能力だと厳しい。今回はC評価で。




【ミックファイア】

C評価

最後の南関東三冠馬ついに中央GI挑戦。鞍上はデビュー2戦目までコンビを組んでいた矢野騎手に乗り替わり。昨秋はチャンピオンズCと東京大賞典を両にらみしてたが、東京大賞典を選択した。結果は古馬との差を感じる8着。状態が良い頃に比べるといまひとつだったのも影響しているか。それでも中央勢に比べると少し劣る印象はあった。今まで戦ってきたメンバーを見てみるとヒーローコールやユティタム、ミトノオーは古馬との対戦でかなり苦戦している。ミックファイア自身も古馬との対戦で負けている。中央の猛者たちに比べるとどうしても基礎的な部分で劣ってしまっていると感じる。今まで結果を残してきた舞台は、大井18~2000mで今回は初めての中央で、初めての芝スタートなど未経験な部分が多い。中央マイルのGIクラスだとまず追走で苦労する可能性が高い。無理についていっても、脚が溜まらない可能性もあるので、厳しいところである。血統は父シニスターミニスター母父ブライアンズタイムという血統。まさにダート中距離型の血統で、マイルだとスピード不足な面は否めない。血統からも東京ダートマイルよりは、中京ダート1800mや阪神ダート18~2000mの方が良さそうなイメージがある。あまり血統面でも評価はできない。今回もし可能性があるとしたら、冬を超えての成長力だが、ここで急激に馬が変わってくるところはあまり想像できない。もし中央で戦うならチャンピオンズCで買いたかった。今回はC評価で。




【レッドルゼル】

A評価

4年連続でフェブラリーS参戦。悲願の制覇に向けて、鞍上はデビューからキャリアの前半の主戦だった北村友一騎手に戻る。前走の武蔵野Sは久々の影響もあったのか、道中は折り合いにかなり苦労していた。もう少し折り合いがついていれば上位との差も縮まったと思う。でも逆にあれだけ折り合いで苦労したのに3着に来たのは地力の差だと考えられる。7歳で58キロを背負ってあれだけの前進気勢があるのは完全に衰えていない証拠である。一回使えたことで今回はある程度折り合いがつくようになればベスト。実力はいわずもがなメンバー上位。昨年のフェブラリーSはレモンポップには離されたが、メイショウハリオ、ドライスタウトには先着した。過去にドバイGSで2着に入ったレベルの馬なので、基礎的なスピードはこの中だとトップだと感じる。流石に全盛期ほどの勢いはないので、勝ち切るのは難しいかもしれない。元々マイルより短い距離を主戦場にしているので、東京ダートマイルはベストの舞台ではない。左回りの直線が長いコースというのは良い。だがどうしてもマイルだと終いの脚は甘くなっている印象がある。逃げ先行に強い馬がいると勝ち切るのは厳しい。血統は父ロードカナロア母父フレンチデピュティという血統。ロードカナロアの種牡馬としての特徴は母系を引き出す能力。母父のフレンチデピュティはダート短距離から中距離で活躍馬を輩出していた。母母父にフジキセキもいるので、短距離スピード型の血統であることが分かる。血統は全体的に悪くない感じ。タガノビューティーの時にも書いたが、フェブラリーSは過去10年で7歳以上の勝ち馬がいない。逆に2,3着に多く6歳以上が入る。勝ち切れないが経験値の差で2,3着は拾えるのだと思う。この馬は末脚堅実なので、勝ち切るまではいかないにしても、2,3着の可能性はかなり高いと思う。ローテーションは過去10年で武蔵野Sから向かった馬が、サンライズノヴァの一頭しかいないが、サンライズノヴァはその時3着に入っている。この馬自身もレース間隔が空くことを苦にしないので、3か月半の休み明けでも問題ないと思う。鞍上の北村友一騎手は20年の天保山S以来のコンビ。北村友一騎手は怪我から復帰して以降あまりパッとしない成績である。結果もダノンザキッドでGIを好走したが、絶好調だった19~20年に比べると残せていないのが現状である。レッドルゼルとは過去に長い間コンビを組んでいたことがある。相性は良いと見て平気だと思う。今回はペースもある程度流れるだろうし、2,3着に買うのは良いと思う。ここはA評価で。




【レディバグ】

B評価

前走のJBCレディスクラシックは4コーナーですでに手応えは厳しく、上位には食い込めなかった。マイルCS南部杯はイグナイターにも迫る3着。ナデナデ王子が久しぶりのGI制覇なるか。前走は可能性に賭けて1800mを使ったのだと思うが、やっぱり距離は長かった。マイルならマイルCS南部杯のように、牡馬にも対抗できる能力は持っている。全盛期ではなかっとはいえ、スピーディキックでも勝っているのでなめすぎるのは良くない。今回もポジションは好位につけたいはず。今回は前目にポジションを取りたい馬が多いので、ポジション争いに負けてポジションが後ろになってしまう可能性はある。前半いかにスタートダッシュを決めるかがカギになってくる。血統は父ホッコータルマエ母父ダンスインザダークという血統。ホッコータルマエはミスタープロスペクター系で、ダート中距離型。母系はあまりダートという感じはしない血統。血統は可もなく不可もなく。全く人気がないなら、3連系の紐にはありかも。真ん中あたりの枠を引けたら抑えておきたい。ここはB評価で



【フェブラリーS評価一覧】

S評価 イグナイター ドゥラエレーデ

A評価 ウィルソンテソーロ オメガギネス ガイアフォース レッドルゼル

B評価 アルファマム カラテ シャンパンカラー セキフウ タガノビューティー ドンフランキー レディバグ

C評価 キングズソード サンライズホーク スピーディキック ペプチドナイル ミックファイア



フェブラリーSの評価は一応このようになりました!
この後にST指数が決まってから最終決定したいと思います!

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それでは答え合わせは日曜日に🖐️


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