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有馬記念2023 全頭診断 完全版

2023年もあと少しで終わり。

1年の終わりということはアレがやってくる。

日本一の漫才師を決めるM-1グランプリ!!!!

じゃなくて…


年末の大一番!冬のグランプリ有馬記念!!

今年もいよいよ有馬記念の季節がやってきました!


どうも競馬アナリティクス研究所へようこそ。
有馬記念大好き人間のMIZUKIです!

今週は有馬記念の全頭診断をしていこうと思います!

イクイノックスやリバティアイランドはいませんが、例年よりも相当豪華なメンバーが集まったと思います。
絶対に当てたい冬のグランプリ。

今回も1頭ずつ評価をしていきたいと思います。
上からS→A→B→Cの順番で評価していきます。










【アイアンバローズ】

C評価
前走ステイヤーズSは大逃げでペースを操って1着。鞍上の見事な騎乗だった。これまでGIに3回挑戦して最高が天皇賞(春)の5着。長距離の持久力が必要になるGIだとぎりぎり勝負になるが、有馬記念は切れ味も試されるので、絶対的なスピードが足りない印象。前走は正直他で道中動ける馬がいなかったのが大きい。道中で13秒台のラップが3回続くところがあってここで勝負あり。レースレベルはあまり高くない。ステイヤーズSから有馬記念のローテは厳しい。99年のテイエムオペラオーが馬券内に入ってから、ステイヤーズSから有馬記念のローテは馬券内に来ていない。今回は前走のような競馬ができる可能性は限りなく低い。同型でタイトルホルダーがいるし、他にも先行勢で強い馬がいるので、4角までにセーフティーリードが作れる可能性は低い。血統は父オルフェーヴルで全弟にジャスティンパレスがいる。オルフェーヴルはステイゴールド産駒なので、血統的な中山の適性はある。母系にロベルトがいるのも評価は高い。ただ少しスピードが血統的にも足りない印象はある。6歳馬という点もあまり良くない。中山1-1-0-1で成績は残しているが、全てステイヤーズSでこれより短い距離だとどうか。ステイヤーズS組、展開面で厳しい戦いになるのは確実。ここはC評価で。





【ウインマリリン】

A評価
BCフィリー&メアターフは3着と差のない4着。有馬記念がラストランになる。昨年の香港ヴァーズで悲願のGI制覇を達成。全体的に調子の波が激しい。BCフィリー&メアターフは道中後方追走から直線は内を突いて惜しい競馬。コーナリング性能や一瞬の切れはこの馬らしいところが見れたと思う。中山は4-0-0-3で適性は高い。着外になった3戦のうち2戦は道悪で適性の差が出た。あと1戦は前々走でまだ調子が戻り切っていない状態で枠も外目だった。敗因は明確なのでまともな状態なら中山はベストの力を出せる舞台だと考えられる。最後に馬券内になったのは昨年の香港ヴァーズで、衰えたというよりも、状態が上がっていないというのが正しいと思う。この馬は4歳秋から5歳春にかけて調子を崩していた。3歳秋にも大きく調子を崩していて、久々や病気の影響で極端に調子を崩すことがあった。今年もドバイSCから調子を崩していたが、夏から使っていって前走である程度の状態は取り戻した。有馬記念で穴を開ける馬の多くは、過去に日経賞やオールカマー、AJCCで結果を残している馬が多い。マツリダゴッホ、トゥザグローリー、アドマイヤモナークなどはこれに該当している。日経賞やオールカマーを勝ったことがある点は穴馬として買える材料である。血統は父スクリーンヒーロー母父フサイチペガサス。スクリーンヒーロー産駒は昨年ボルドグフーシュ、2015,16年にゴールドアクターが好走している。スクリーンヒーローの直系のモーリスの産駒も昨年好走している。近年はロベルト系が躍進しているので、スクリーンヒーロー産駒という点は評価できる。馬体的に父系の血が強く反映されているので、母方のミスタープロスペクター系はあまり気にする必要もない。血統面でも買える要素は大きい。鞍上は短期免許のL.モリス騎手が務める。昨年凱旋門賞を制覇したアルピニスタの主戦騎手。日本での騎乗経験が少ない点は少し気になるが、日本に来る騎手は一定のレベルがないと来れないので上手であるのは確か。できれば追い切りに乗ってほしいが、現時点で乗り難しい馬ではないと思うのでそこまで気にしなくていいかも。復調気配もあって得意の中山。枠順次第で一発は持っていると感じる。ここはA評価で。






【シャフリヤール】

B評価
香港ヴァーズを無念の回避。目標をいきなり有馬記念にシフト。前走のBCターフは3着。勝ち馬とはコーナリング性能の差が最後に響いた。今回は元々有馬記念を目標にしていたのではなく、香港ヴァーズを目標にしていた。一頓挫あった状態でこのメンバー相手に勝てるかというとそう簡単にはいかない。アーモンドアイも香港カップを回避して、有馬記念に行ったが大敗している。この短期間でいきなり中山仕様にシフトするのは厳しいと感じる。中山は初コース。この馬が結果を残している舞台は左回り2400m。その中でも直線は長い方が実力は出せる。今回初コースの中山は合うのか。今までの成績や走りを見るとあまり適性がある感じはしない。BCターフはコーナーがかなりキツい競馬場で、上手くコーナリングできていなかったのは事実。コーナー加速が上手いタイプではない。有馬記念の6つのコーナーが良い方向に出るイメージは湧かない。中山を使えるタイミングは今までもあったがここまで使ってこなかった。皐月賞や有馬記念を使ってこなかったのは、中山よりも東京で使った方が実力が出せると判断していたから。今回は香港を使う予定で仕上げてしまっているので、使うしかないのである。陣営の勝負気配はあまり感じられない。血統は父ディープインパクト母父Essence of Dubaiでディープインパクト×米国型。有馬記念過去10年でディープインパクト産駒は2-1-2-25。過去10年で1番馬券に絡んでいる種牡馬である。過去5年の中山2500mの成績を見ると、ディープインパクト産駒は6-7-12-71。母系の底力も申し分なし。血統的に買える要素はある。鞍上は兄アルアインで皐月賞を制覇した松山騎手に乗り替わり。松山騎手じゃなければ、出たなりにポジションを取ると思っていたが、松山騎手なら後方待機で末を生かす競馬を選択しそう。陣営的に勝負気配もあまり感じられないので、松山騎手はやりたいことができるはず。ここで任されたなら思い切った騎乗が見たい。ここを目標にして調整してきたなら、実力的に抑えるべきかもしれないが、本来の目標は香港でここはいきなり使うことになった。正直買いづらい。ここは悩むがB評価まで。







【ジャスティンパレス】

A評価
天皇賞(秋)は勝ち馬には及ばなかったが2着をしっかり確保。今年に入ってから複勝率100%で、古馬になってから本格化した印象。ゲート内で少しうるさいところがある。前走もその影響で本来予定していたポジションよりも後ろになる。結果的には展開が向いたので良かったが、今回もゲートで出遅れることがあると少し厳しいレースになる可能性が高い。それでも後ろにいたプログノーシスよりも切れ味を発揮して、新たなる一面を確認できたのは大きな収穫。中山実績はホープフルS2着のみで、皐月賞と昨年の有馬記念では着外に沈んでいる。スタミナはあるしコーナリングも苦にしないので、悪い舞台ではないが、ものすごく適性がある舞台であるわけでもない。可もなく不可もなくといったところか。血統を見るとディープインパクト産駒は、過去10年で2-1-2-25。中山2500mだとステイゴールド産駒やハーツクライ産駒のほうが結果を残しているイメージがあるが、過去5年の中山2500mの成績を見ると、ディープインパクト産駒は6-7-12-71。出走頭数も他に比べると多いが、それでも一番結果を残している。有馬記念においても好成績をマーク。これらのことから、ディープインパクト産駒は好材料の一つ。母系はロベルトの血が入っている点が良い。2年連続でロベルトの血を持つ馬が好走。近年中山の馬場が非常にロベルト系の馬とマッチしているのかもしれない。鞍上は前走から引き続き横山武史騎手とのコンビ。横山武史騎手は過去にエフフォーリアで有馬記念を制覇。他にも中山ではGIや重賞を多く制覇しているので、競馬場の相性は良い。1度騎乗したことで、レース中の馬の癖などは把握できたと思うので、前回よりも良い騎乗ができるはず。少し気になるのは大崩れしているのが、長距離輸送のある関東のみというところ。古馬になってから精神面は大人になっているが、前走もゲートの中ではうるさかった。たまたま展開が向いたので良かったが、大敗していた可能性も十分あった。2戦続けての輸送となると多少のリスクはあるかもしれない。そういった点から、非常に魅力的ではあるが、今回はA評価までとしたい。







【スターズオンアース】

A評価
ジャパンカップはピンク帽子でもスタートを決めて好位につけて3着。上位2頭には届かなかったが、能力の高さを改めて証明する。デビュー以来複勝率100%で安定感はあるが、やはり勝ち切れないところはある。一瞬の切れ味は持っているが、エンジンのかかりが遅いので最後の一押しで届かない。近2走は課題だったゲートを克服している。スタートが決まるようになったので、良いポジションが取れるようになったのは好材料。ドゥラメンテ産駒で母系はスタセリタがいる血統。母父はミスタープロスペクター系。有馬記念において、ミスタープロスペクター系は適性があまりない。父がミスタープロスペクター系の馬は過去10年最高で2着まで。サンデーサイレンス系やロベルト系に比べると割引が必要。スターズオンアースは全体的にミスタープロスペクター主体の血統なので、この舞台の適性は他の馬に比べるとないかもしれない。この馬が勝ち切った舞台は直線の長いコースだけ。6つコーナーがあるトリッキーなコースで、全力を出し切れるタイプではない。前走は万全な状態ではなかったかもしれないが、ドウデュースに3/4馬身差まで詰められている。現状抜けている能力があるわけではない。使って状態を上げていく馬なので、叩き2戦目で状態は必ず上げてくる。今年の春にマイルを使ったときに上位には瞬発力の差で3着になった。距離が長い方が間違いなくパフォーマンスを上げる。鞍上がルメール騎手に戻る点も良い材料。ルメール騎手は有馬記念と相性抜群で、中山2500mを知り尽くしている。今回は3番人気以内になるのは確実だと思うが、東京や阪神外回り時のパフォーマンスを出せるかが勝負。能力は認めないといけない部分はある。スタートに対する不安感がなくなっているので、ある程度のポジションが取れる点は評価しなければならない。ここはA評価で。








【スルーセブンシーズ】

S評価
凱旋門賞は海外の強豪たちと互角に渡り合い4着。ポジションがもう少し前だったら、馬券内に入る可能性もあったと思うレベルだった。宝塚記念は最後方からレースを進めると、直線は挟まれる不利がありながらも、上がり最速でイクイノックスにクビ差迫る2着。着差以上にイクイノックスとの差はあると思うが、それでも現役最強だった馬に迫った末脚は評価すべき。スルーセブンシーズは中山4-1-2-0で完璧な中山巧者。本格化前でも中山では崩れなかったレベルで中山適性はトップクラス。前脚を大きく上げるタイプで、ピッチ走法は父ドリームジャーニー譲り。中山2500mは間違いなく現時点でのベストを出せる舞台だろう。凱旋門賞から有馬記念のローテは過去10年で1-1-2-5で意外に好走している。今年の凱旋門賞は近年でもダメージの少ない馬場。レース間隔はしっかり空いているので、状態面に関しては問題なく調整できていると思う。実際1週間前追い切りでCW6F自己ベストを更新している。調子は良い状態を維持できている。血統は父ドリームジャーニー母父クロフネ。母系がアメリカ血統でダートっぽいところはあるが、母は芝である程度活躍しているので、日本の芝にフィットしている血統。ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄で、現役時代は有馬記念などGI3勝。スルーセブンシーズは馬体が小柄で鹿毛。ドリームジャーニーとすごく似ているので、明らかに父系の血が強く出ている。ステイゴールド産駒は有馬記念4勝で好成績。ステイゴールド産駒はコーナリングが得意な馬が多かった。コーナーで加速ができるので、中山や阪神内回りでは大きなアドバンテージになる。ステイゴールド系の種牡馬はそういった面も継承している。これらのことから、血統的にも高い評価ができる馬だと思う。鞍上の池添騎手とは宝塚記念以来2回目のコンビとなる。池添騎手は有馬記念4勝で得意な舞台。大一番でも臆することなく勝負ができる騎手なので信頼できる。不安要素としてはゲートがあまり速くない点が挙げられる。前走も少し出負けしてポジションは予定よりも後ろからになる。宝塚記念もゲートはゆっくりと出していた。今回も恐らく前半はゆっくりで、後方追走になるだろう。それでもペースはタイトルホルダーがいるため、ある程度の流れは作ってくれる。3角から進出を開始していけば十分届く末脚は持っている。コーナリングが上手なことが活きてくると思う。今回は多少人気してしまうと思うが、それでも1番人気にはならないと考える。ポジション次第でスターズオンアースかジャスティンパレスあたりをマークできれば理想の展開になる。イメージ的にリスグラシューばりの圧勝劇を期待している。S評価を打つしかない。







【ソールオリエンス】

A評価
牡馬クラシックをすべて馬券内で完走。鞍上がクラシックを共に戦った横山武史騎手から川田騎手に乗り替わり。皐月賞は道悪と展開がハマって、直線ほぼ最後方の位置から突き抜ける。ダービーは好位追走で前が空いたら弾けると思いきや、実際そこまで切れずに2着。セントライト記念は最終的に勝ち馬と枠の差が響いた。菊花賞は最後距離の壁で伸び切れず3着。中山は2-1-0-0で一見得意なコースに見える。しかし古馬相手で6つコーナーを回らないといけない有馬記念になると話は変わってくると思う。実際京成杯、皐月賞、セントライト記念と結果は残しているが、最後の4角は上手くコーナーを回れていないのは事実である。今まではコーナーを上手く回れていなくても、能力の差でなんとかなっていたが、古馬の一線級相手だとそう簡単にはいかない。3歳で有馬記念を好走する条件として、皐月賞か菊花賞で連対実績がある馬、それに加えてクラシックで1番人気の評価があると高い確率で好走する。この馬は皐月賞勝ち馬で、ダービーと菊花賞では1番人気に支持されている。ここで好走しても全く不思議ではない。血統は父キタサンブラックで母父Motivatorという血統。キタサンブラック産駒は昨年イクイノックスが制覇。キタサンブラック自身も有馬記念は1-1-1-0で安定した成績を残す。母父がミスタープロスペクターの血を持っていることが少し微妙だが、キタサンブラック産駒なら血統的に大きな割引はしなくていいと思う。鞍上が川田騎手に乗り替わりだが、有馬記念過去10年において、川田騎手は0-0-0-8で結果を出せていない。2番人気の馬に3回乗っているので、決して人気がないから負けているのではない。2008年にアドマイヤモナークで穴を開けたことはある。有馬記念に限るとあまり信頼できる騎手ではないかも。有馬記念は3歳馬有利で、ある程度の能力がある馬は買っておいた方がいい。後方待機で自分の競馬を徹底できれば2、3着まで。ただ川田騎手だと後方待機よりは、ある程度ポジションを取る選択をしそう。今回はA評価で。







【タイトルホルダー】

C評価
有馬記念でラストラン。前走のジャパンカップは前で飛ばしているパンサラッサをそこまで追いかけず2番手。最後は瞬発力勝負になってしまったため、上位勢に対しては分が悪かった。それでも1度も先頭に立たずして終わってしまったのは少し気になるところ。結果を残している舞台は中山か阪神内回りコースと得意なコースはハッキリとしている。今年で有馬記念は3年連続出走となるが、2年連続で馬券外に沈んでいる。それでも一昨年は大外枠で、昨年は極悪馬場の凱旋門賞帰り。敗因は明確なのでそこまで気にする必要はないと考える。今年は不良馬場の日経賞を圧勝。その次の天皇賞(春)はレース中に故障を発生し競走中止。秋初戦のオールカマーは、ローシャムパークに最後差される。ジャパンカップは冒頭で説明した通り。やはり全盛期のパフォーマンスは出せていないと考えるのが妥当か。オールカマーは本来の調子なら勝たなければいけない競馬だった。タイトルホルダーは宝塚記念で2:09.7を出していた。競馬場や馬場、展開が違うとはいえ、オールカマーの時計は2:12.2。宝塚記念の時計から2.5秒も遅かった。タイトルホルダーならもう少し詰めてほしいところ。全盛期から物足りない印象はある。ジャパンカップもスローのヨーイドンだと分が悪いと分かっていたはずなのに、なにもせずに回ってきた。ここで攻める騎乗ができなかったのは、全盛期の力がなかったからなのか、本来の調子じゃなかったからなのか。どちらにしろ疑問が残る騎乗ではあった。血統面の評価をすると、父ドゥラメンテに、母父Motivatorという血統。有馬記念において、父系ミスタープロスペクター系はあまり結果を出せていない。全体的にミスタープロスペクターの血が入っている点は微妙。血統だけで言うと強調する材料はない。今回も積極的にハナを狙いに行くと思う。しかし今回はアイアンバローズがハナを切るかで、展開面はかなり変わってくると考える。アイアンバローズは前走ハナを切って結果を残したので、今回も同じような競馬をしてくると考えられる。以前のタイトルホルダーなら、早めに前を交わしていくことも可能だったと思うが、現在の能力だとあっさり交わすのは厳しい。たとえ最初にハナを切れたとしても、今年の天皇賞(春)のようにホームストレートで、アイアンバローズに競り掛けられる可能性が高い。このような展開になるとタイトルホルダーとしては厳しい戦いになる。タスティエーラが早めに動くことも考えると展開面で厳しいのに変わりはない。中山は4-2-0-4でメンバーの中でも実績はある。ただ有馬記念は逃げ馬の成績があまり良くない。過去10年で逃げて馬券内に残ったのは、キタサンブラックのみ。他に逃げて勝ったのはダイワスカーレットやタップダンスシチーくらい。4角で人気馬が一気に押し寄せてくるので、なかなかセーフティーリードが作れないのが原因かも。相当な能力がないと逃げ切るのは難しい。ドゥラメンテの後継種牡馬としての役割もあるので無理はできないはず。ここはC評価で。








【タスティエーラ】

S評価
皐月賞2着ダービー1着菊花賞2着で、牡馬クラシックで抜群の安定感。全6戦で着外になったのは、まだレースを教えている段階だった共同通信杯のみ。競馬を覚えてからは非常に器用な走りで、派手さはないが3歳馬の中ではトップクラスの能力を持っている。皐月賞は道悪も苦にしない走りで、勝ち馬よりも内容は濃いレースだった。ダービーは決して得意ではないであろう直線の長い東京だったが、直線早め先頭で最後まで押し切って勝利。立ち回りの上手さが勝利に直結したレースだった。菊花賞はダービー以来の実戦で、様々な不安要素はあったが、それでも連対は外さなかった。中山は2戦1勝2着1回で連対率100%。ソールオリエンスの時にも書いたが、3歳で有馬記念を好走する条件として、皐月賞か菊花賞で連対実績がある馬、それに加えてクラシックで1番人気の評価があると高い確率で好走する。ブラストワンピースはクラシックで好走実績はないが、菊花賞で1番人気になっているので好走する条件は揃っていた。ステラヴェローチェやスワーヴリチャードはこれに該当していなかった。これらの条件は絶対条件ではないが重要であることに間違いない。タスティエーラは1番人気の評価はなかったが皐月賞と菊花賞で2着に好走している。条件は揃っていると考えられる。ここまで何回も言ってきたが、この馬の長所はレースに立ち回りの上手さである。有馬記念は6つコーナーがあるコースで、GIの中でもトリッキーなコースと言える。タスティエーラはコーナーで減速せずに回れるので、直線早め先頭で抜け出せれば押し切れる。前走は初の長距離輸送もあったが、馬体重を減らすこともなくこなせていた。春頃に比べると段違いで気性は大人になっている。休み明けよりは、使って状態を上げていくタイプなので、1回使って輸送もない今回は良い状態で挑むことができると考えられる。今年はよく3歳牡馬世代のレベルが低いと言われているが、世代間のレベル差関係なく有馬記念で人気している3歳馬は好走する。年末のほぼ古馬になっている時期に斤量2キロ差貰えるのはかなりのアドバンテージになる。血統面だが父サトノクラウンNorthern Dancerの4×5に次いでBuckpasserの5×5で父方トライマイベストを強調した血統。このスピードとパワーの持続力がある血統に、母系は母父マンハッタンカフェで、Haloのスピードが足されているので、消耗戦にも対応できるし、スピードも兼ね備えた血統であると言える。血統面からもマイナスにする要素はないと考える。鞍上は新馬戦以来となるR.ムーア騎手とのコンビ。テン乗りではない点は良い。直線で少しズブさを見せるところがあるので、豪腕のR.ムーア騎手と手は合う。派手さがなくてクラシックで1番人気になることはなかったが、さすがに今回は1番人気になるかもしれない。それでも関係なくこの馬は買いたいと思う。渾身のS評価。







【ディープボンド】

B評価
ジャパンカップは最後まで脚が溜まり切らず10着。GI制覇まではあと一歩のところまで来ている。一昨年の有馬記念2着で昨年は輸送のトラブルがあって8着。4歳の頃は多少切れ味もあったので有馬記念でも通用したが、今年の走りを見ても今まで以上にズブくなっている。今年馬券内になったのは天皇賞(春)と京都大賞典で、天皇賞(春)はかなりタフな競馬になったので展開がハマった。京都大賞典も重馬場でタフさを問われるレースになった。有馬記念はそこまでタフさは重要ではないので正直厳しい戦いにはなると思う。右回り成績5-5-2-10で、勝ち鞍すべて右回りなので、コース替わりは良い。ただ中山だけで見ると0-1-0-3でそこまで相性が良い訳ではない。どちらかというと輸送もない関西の方が良くて、3歳時に京都新聞杯も勝っているので、京都巧者という印象が強い。血統は父キズナ母父キングヘイローでイクイノックスと似たような血統背景。ディープボンドの血統だけ見ると、すごく切れ味を持っていそうな馬に思えるが、実際はかなりズブいので、リファール系特有の掴みどころのなさを表している。キズナ産駒はあまり中山2500mで走っていないのでデータが足りないが、アカイイトは阪神開催のエリザベス女王杯で好走しているし、ディープボンド自身も過去に有馬記念で好走しているので、こういったトリッキーなコースでも力を発揮できる血統であることが分かる。血統的に割引する必要はない。今回は鞍上が和田竜二騎手からT.マーカンド騎手に乗り替わり。今までGIで1着という結果を出せなかったので、乗り替わりは仕方ない。T.マーカンド騎手は追える騎手なので、ズブいディープボンドと手は合うと思う。気性的にも乗り難しい馬ではないので、テン乗りも気にすることはなさそう。前走は東京2400mという真っ向勝負の舞台で、上位に抵抗できなかったのは仕方ない。前走の競馬で見限るのは良くないと思うが、今までもGIではワンパンチ足りなくて、今回もかなり豪華なメンバーが集まったので勝ち切るのは厳しいと思う。枠次第で3着なら可能性はある。ここはB評価で。







【ドウデュース】

A評価
秋2戦は悔しい結果が続いている。今回はやっと武豊騎手とのコンビが復活。秋初戦の天皇賞(秋)はアクシデントで当日に戸崎騎手に乗り替わり。レースも道中思った以上に行きたがる面を見せる。直線は追われてからいつもの反応はなく7着。秋2戦目のジャパンカップは6番手追走で、ガス抜きができたことでそこまで折り合いに苦労することもなかった。最後はスターズオンアースに0.1秒差の4着。まだ力があるところは見せた。今回は秋3戦目になる。2歳時から久々よりも使って状態を上げていくタイプだった。実際に朝日杯FSとダービーはシーズン3戦目で、今回も3戦目になる。調子は今秋の中で1番良いと思う。中山0-1-1-0で着外はない。弥生賞はスピードを上げていく場面で斜行する馬がいた。その中で2着になったのは能力の高さ。皐月賞はポジションが結果的に後ろすぎた。今年勝った京都記念は阪神開催内回りコースの2200m。3歳時は東京のような直線が長いコースが得意な印象だった。京都記念の走りを見ると小回りコースの方が、コーナーで加速できるので良いかもしれない。中山に舞台が変わることは好材料とみる。血統は父ハーツクライ母系は米国型。過去10年有馬記念でハーツクライ産駒は1-1-2-13。ハーツクライ産駒で結果を残しているのは、古馬で器用さが生まれてきた馬たち。ドウデュースは器用さを持っているハーツクライ産駒なので、相性は良いと思う。ハーツクライと米国型の組み合わせも良い。血統でも評価できる。恐らく秋2戦の競馬を見ても、3歳時より少し前進気勢が強くなった感じがする。武豊騎手に鞍上が戻ったので、ポジションは後方からゆっくり出すことになると思う。京都記念のような3角くらいからマクるような競馬をする可能性が高い。一瞬の切れ味はメンバーでも上位に君臨する。たとえマクるような競馬をしなくても、展開が向けば後方からでも届く。包まれるよりは、自由に動ける外枠の方が案外良いかも。あとは当日エキサイトしすぎることがなければ。ここはA評価で。






【ハーパー】

B評価
2000m以上の中距離レースで安定感を見せる3歳牝馬。エリザベス女王杯は古馬牝馬に混ざっても遜色ない走りで3着。秋3戦目になる今回は、鞍上が岩田望来騎手に乗り替わりで、新馬戦以来となる牡馬との対戦。前走は道中3番手追走。枠を最大限に生かした乗り方で、現状の力は出し切れていたと思う。ただ前走でも再確認できたが、やはりGIで通用するような切れ味は持っていない。直線はジリジリと脚を使っていて止まらないが、シュッと切れることはないので、GIで勝ち切るには展開と枠が向いてくれないと厳しい。牝馬3冠レースはリバティアイランドに大きく離されていた。エリザベス女王杯は別路線組のブレイディヴェーグに0.2秒差離されて負ける。ただリバティアイランドはジャパンカップで、スターズオンアースやドウデュースにあっさり先着。リバティアイランドを物差しにすると足りてもおかしくない。今回は初の中山コースで3回目の長距離輸送になる。東京でも結果は残しているので、輸送に関してはそこまで気にすることはない。レースの立ち回りは上手で、中山2500mは得意な方だと思う。トリッキーなコースでも能力を発揮できる。過去10年でエリザベス女王杯からの勝ち馬はいないが、2、3着には来ている。血統は父ハーツクライ母系にはミスタープロスペクターの3×4がある。ハーツクライ産駒は過去10年で1-1-2-13という成績。ただ好成績を残しているのは古馬になっているハーツクライ産駒。ハーツクライ産駒は歳を取ってから器用さが生まれるので、その影響だと思う。ハーパーは今までのハーツクライ産駒に比べると少しイレギュラーな存在なので、この部分はあまり気にしなくて良いかも。母系にロベルトの血が入っているのは良い。血統的にも中山2500mの適性はある。斤量が54キロで古馬牡馬と4キロ差あるのは大きい。鞍上の岩田望来騎手はまだGI未勝利。重賞ではしっかり勝ち切っているので、GIを勝つのは時間の問題だと思う。それでもハーパーに乗っていた川田騎手やルメール騎手に比べると技術の差はある。テン乗りという点も含めると鞍上強化には思えない。内枠を引ければ馬券内のチャンスはあると思う。B評価まで。






【ヒートオンビート】

B評価
アルゼンチン共和国杯は上位には及ばず3着同着。昨年の天皇賞(春)以来2度目のGI挑戦。昨年の日経賞から○✕タイプで今回は✕のターン。だがこれも罠があって負けている時は、距離が適性じゃない場合か道悪の場合である。2400m以上で馬場が良い時は、しっかり好成績を残している。前走は59キロのトップハンデで3着に来た内容は立派。中山は0-0-2-1だが着外になったレースは、道悪だったので度外視で良い。6歳になるまでGIを1回しか使っていない点は少し気になる。兄のラストドラフトもGIでは通用しなかった。ここまでGIであまり勝負して来なかったのは自信がなかったからか。晩年で記念にGIを使ってきた感は少し感じる。それでも充実期であることは間違いないので、ここを気にしすぎるのは良くないかも。アルゼンチン共和国杯組は過去10年以内だとゴールドアクターが優勝している。それ以外は着外に沈んでいる。この点をどう見るか。血統は父キングカメハメハ母は桜花賞馬のマルセリーナ。過去10年キングカメハメハ産駒は0-2-0-15で、有力馬の出走自体が少ないのはあるが、父系ミスタープロスペクター系は全体的に苦戦気味。母系の底力はGIでも足りる。今回は鞍上が坂井騎手に乗り替わり。ここ2年くらいで坂井騎手はGIでも信頼できる騎手になっている。中山適性もあって良馬場の2400m以上なら大崩れはしていない。キングカメハメハ産駒という点が少し買いづらいが、展開次第で馬券内はありそう。雨が降ったら厳しいが、良馬場なら買っても良い。それでもB評価まで。






【プラダリア】

C評価
京都大賞典は先行してそのまま勝ち切る。夏に1回レースを使ってから、状態が凄く良かったので納得の勝利だった。春のグランプリ宝塚記念では、16番人気という評価だったが、6着である程度の底力は見せる。それでもジャスティンパレスやスルーセブンシーズには先着される。京都記念もドウデュースに完敗。古馬になってからも、GIだと掲示板が限界に見える。京都大賞典から他のGIをスキップして、ここに挑戦するのは勝負気配を感じる。今までは好位か中団で待機する競馬を選択していたが、前走はいつもより前目の3番手で運ぶ。新しい面が見れたのは、良かったと感じる。切れ味というよりは、ジリジリと止まらない脚が長所。恐らく先行して早めに抜け出したいが、タスティエーラやドウデュースも早めに動くと思うので、理想のポジションと競馬ができるかは微妙。血統は父ディープインパクト母父クロフネ。ディープインパクト産駒はここまで何回も書いているので省きますが、中山2500mと相性が良いので血統的には良い。ただ母系の底力は微妙なところ。GIで勝ち切るには物足りない感じがする。鞍上はB.ムルザバエフ騎手に乗り替わり。主戦の池添騎手がここで乗ってくれないのは正直良くない。B.ムルザバエフ騎手は先行脚質の馬が得意なので手は合いそう。今回は宝塚記念で先着された馬や今までも通用しなかった相手と再戦。前走で新たな面は見せたが、GIだとワンパンチ足りない。ここはC評価まで。







【ホウオウエミーズ】

C評価
近走ハンデ重賞で結果を残し続けて有馬記念挑戦。昨年のエリザベス女王杯で初GI挑戦。GIだと流石に厳しかった。ただ昨年よりも精神面や馬体面が進化。GIIIの重賞なら安定した結果を残すレベルまでには来ている。ただそれもハンデ戦なので真っ向勝負になるとどうか。中山3-4-0-5で勝ち鞍の半分以上は中山。中山適性は確実に高いと思う。血統面は父ロードカナロア母父アグネスタキオン。ロードカナロア産駒はアーモンドアイが過去に挑戦しているが大敗。サートゥルナーリアの2着が最高成績。ここまで何回も書いたが、父系ミスタープロスペクター系は有馬記念で苦戦気味。母系もあまり強調する材料はない。近走は安定感が出てきて重賞でも結果を残すことが増えたが、GIのもっと高いレベルの中だと厳しい。6歳で若い勢力に比べると勢いもない。距離が延びる点も好材料ではない。C評価で。







【ライラック】

B評価

エリザベス女王杯は上がり最速で追い込むも4着。直線で少し前が壁になったところも響いた。昨年のエリザベス女王杯で2着に好走する。今年の春に少し状態が上がらず結果を残せなかったが、秋には状態を上げてきて結果を残している。宝塚記念の大敗も厩舎の方針で先行策を選んだ影響。4~9月の時期は0-0-1-4で10~3月の時期は2-1-1-4。寒い時期の方が調子が上がりやすい可能性はある。東京でも結果を残しているが、パフォーマンスが高いのは中山や阪神内回り。小回りコースでマクっていく競馬が得意。コーナリング性能の高さは父オルフェーヴル譲り。近走は上がり33.0で対応することもできたので、切れ味は更に増していると感じる。これは馬体重が増えている影響があるからかもしれない。馬体が増えたことでパンとしてきたので、競馬の幅が広がったと感じる。血統は父オルフェーヴル母父キングカメハメハ。ステイゴールド産駒のオルフェーヴルを父に持つのは好材料。母父キングカメハメハは過去にブラストワンピースが優勝している。昨年もイズジョーノキセキが僅差の4着。母父キングカメハメハは意外に相性が良い。血統面も高い評価ができる。戸崎騎手とは3戦連続でのコンビ。中山でコンビを組んだこともあるので不安はない。馬体が増えて馬が充実期に入った。精神的にもどっしりとした印象がある。今まではスタートも少し遅かったが、近走はそこまで遅いこともないので、器用さが増してきた。コーナリング性能も高くて、中山2500mだと確実に追い込んできている。過去にGI実績もあるので足りてもおかしくない。ただ最終的に馬場や展開の助けが必要になってくる。ここはB評価まで。




有馬記念評価一覧

S評価 スルーセブンシーズ タスティエーラ

A評価 ウインマリリン ジャスティンパレス スターズオンアース ソールオリエンス ドウデュース

B評価 シャフリヤール ディープボンド ハーパー ヒートオンビート ライラック

C評価 アイアンバローズ タイトルホルダー プラダリア ホウオウエミーズ


枠順&指数確定後の考察

※ここから土曜日の追記


有馬記念ST指数

枠順も決まって指数も出ました!

有馬記念の指数1位はまさかのソールオリエンス。2位のスターズオンアースに89ptも差をつけての1位。2位以降は混戦で9位のタイトルホルダーまで大きな差はなし。予想ではタスティエーラかスターズオンアースが1位だと思ってたからこの指数にはびっくり。ソールオリエンスの指数が高く出た要因は中山で連対を外していないってところかな。

ではこの指数を踏まえて最終的な予想を固めていこう!

まずは指数1位のソールオリエンスから。結論から言うとソールオリエンスは買うしかない。ここまで指数が抜けてしまうとデータ派としては買う選択肢しかない。でも冷静に考えると1枠は良くない。中山2500mはスタート直後にいきなりコーナーで、キツいコーナーが苦手なこの馬にとっては厳しい。幸いシャフリヤール、ホウオウエミーズ、タイトルホルダーは前に行ってくれそうだから他の馬に迷惑をかけることはなさそう。川田騎手のことだし、最初に少し出して中団で脚を溜める競馬をしそうだけど、先ほど説明したことを踏まえると最初に出していくのは危険かもしれない。展開はアイアンバローズとタイトルホルダーがいて、流れるから後方待機にかけるのも悪くないと思う。今まで有馬記念を好走してきた3歳馬の多くは、皐月賞で連対実績がある馬ばかり。ダービーと菊花賞1番人気で馬券内を外していないのも優秀。コーナーが下手くそでも、中山で3回走って連対を外していないのは、中山のレースがこの馬の得意な展開になりやすいからだと思う。今回も展開は向く。潜在的な能力はメンバーでもトップ。指数も抜けているしここは軸にする。

次は指数2位のスターズオンアース。スターズオンアースは紐には入れたいと思う。今回は大外枠を引いてしまったので、さすがに軸にはできないかな。ここまで複勝率100%で安定感は抜群。でも実際はGIで勝ち切れないレースが続いているのは事実。桜花賞とオークスは1番人気になっていなくて、自分との勝負に打ち勝ったレース。1番人気に支持されるようになってからは、勝ち切れないレースが続いている。王道の競馬だとどこか足りないところがあるのだろう。今回は大外枠を引いたことで1番人気になることはない。有馬記念は桜花賞やオークスのように、自分との勝負になる。自分の競馬を徹底できれば大崩れすることはない。今回は団子になる展開は限りなく可能性としては低い。ペースは絶対に流れてくれるので、大外枠の不利は例年よりもないかもしれない。今回のメンバーの中でも間違いなく能力はトップクラス。指数も2位でレーティングも全て上位。馬券から外す選択肢はない。

次は指数3位のタスティエーラ。結論から言うとタスティエーラは本命にする。枠は少し外目の13番。できれば黒か赤帽子くらいが欲しかったがしょうがない。枠の並び的には先行したい馬たちが内に固まっているので、競馬はしやすいと思う。最終的に一番勝てる可能性が高いポジションにいるのはこの馬。前走は久々の分もあって最初にエンジンがかからなかった。それでも2着に来たのは能力の高さを見せたと思う。今回は叩き2戦目でスタートは出る。鞍上のR.ムーア騎手も最初追って折り合いをつけるタイプの騎手なので、最初に出して中団前目のポジションを確保しにいく。立ち回りの上手さは人気馬の中で一番。早めに抜け出してもよし。ディープボンドあたりが前を突っついてくれるなら4角まで我慢してもよし。一番自在性があって、どんなレースにも対応できるのは他にない強み。ソールオリエンスの時にも書いたが、3歳で有馬記念を好走する馬は皐月賞連対が重要。それに加えてタスティエーラは菊花賞も連対。この二つを好走しているのは有馬記念に適性があることを示していると思う。毎回のレースにインパクトがないので、いつも実力以上に人気しない。今回もそこまで人気は上がらないと思うので、オッズ的な魅力も十分。指数も3位なら軸にできる。レーティングがそこまで高くないのは気になるが、前走レーティングは2位で調子は良い。ここは最後まで信じるべき。

次に指数4位のジャスティンパレス。ジャスティンパレスは見するかすごく迷ったがこの指数なら抑える。一番の買い時は前走だったと思うし、今回押し出された1番人気になるのは微妙。近走はスタートも不安で後ろからの競馬になる可能性は高い。ただ最後に買わないといけないなと思ったのは、この馬がディープインパクト産駒だということ。圧倒的実績のあるディープインパクト産駒を買わない選択肢はない。古馬GIでも距離関係なく結果を残しているし充実期にあるのは間違いない。鞍上も中山なら信頼できる。紐には入れておくべき。

次は指数5位スルーセブンシーズについて。色々悩んだが最初に評価してた通り、軸にして買いたいと思う。今回は8枠を引いてしまったが、良かったことは隣にスターズオンアースがいること。この馬がゲートを決めれば先行するはずなので、それについていけば競馬はしやすい。これ以外にも今まで通り後方待機でも、展開はある程度向くので良いと思う。この馬の特筆すべき点は中山で着外がないこと。7戦中山で走って着外がないのは非常に優秀。レーティングはMAXこそ高くないが、前走レーティングは1位で総合レーティングも5位。この馬の中で一番充実している時期であることに間違いはない。この枠でも馬の力を信じて買うしかない。

他に本線で買いたい馬はシャフリヤール、ハーパー、。ウインマリリン、ヒートオンビート、ライラック。この5頭は本線に入れたい。シャフリヤールはMAXと総合レーティングで1位。人気的にも、この枠順と指数なら抑えておいて損はない。ハーパーは前走レーティング2位で総合レーティング5位。調子の良さはメンバーでも上位。この枠だと立ち回りの上手さを活かせるか微妙なところだが、この人気なら紐に入れても面白そう。ウインマリリンはMAXが全体の2位。前走で調子を取り戻した感じもするので紐には入れておく。ヒートオンビートは近5走で一番2500mを走っていて、良馬場の舞台なら安定した結果を残している。コンピ指数もついているので紐には入れる。ライラックは展開がズブズブになった時のために抑える。

悩んで今回は見することになった人気馬はタイトルホルダー。タイトルホルダーはアイアンバローズが外に入ったことによって、競馬はかなりしずらくなった。ディープボンドも近くにいるし、道中ラクな展開になることは限りなくゼロに近い。前走一度も先頭に立つことなく終わったことも気になる。明らかに全盛期の力を出し切れていないのは感じる。指数も上位人気馬に比べたら低く、レーティングも高くないので買えない。この枠で人気するなら見でいい。

最後まで悩むのはドウデュース。内枠に入ってロスなくレース運びができる点は良い。秋3戦目で中山に舞台替わりも好材料。指数は高くないが、前走レーティングと総合レーティングは5位以上。データ的な調子は確実に上がっている。しかし最終追い切りでまさかの併せ馬相手に遅れ。馬なりで追ったとはいえ、相手馬に遅れを取るのは良くない。普段から調教をファクターには入れてないが、流石にこれは気になる。調教で判断して馬券内に来たら後悔するから、抑えには入れるかも。

ここまで有馬記念の最終見解を述べてきた。

まとめると、軸はタスティエーラ、ソールオリエンス、スルーセブンシーズ

紐にジャスティンパレス、スターズオンアース、シャフリヤール、ハーパー、ウインマリリン、ヒートオンビート、ライラック

この馬たちで本線の馬券は組み立てていきたい。

本当に最後の予想はX(旧Twitter)にて公開させていただきます。

有馬記念最後に笑って終わりたい!!


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