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優駿牝馬 オークス2024 全頭診断 完全版

いよいよ府中の5週連続GIも中間地点ですね!

どうも、ダービーの指定席が当たってノリノリのMIZUKIです!

ダービーの資金を稼ぐためにも、やることはひとつ。

全頭診断しかない!!


今週全頭診断するのはこちら!

優駿牝馬 第85回 オークス(GI) 東京芝2400m


今週は牝馬クラシック第二弾、樫の女王を決める戦い。
オークスを全頭診断していこうと思います!

評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!









【アドマイヤベル】

S評価

フローラS快勝で一気に主役候補へ。若手の実力派と共にクラシック獲りへ挑戦。3走前の百日草特別は、まずまずのスタートから中団待機。スローペースで進んでいたが、道中前の集団と少し差ができてしまう。折り合いに関しては、そこまで気になるところはなかった。直線は手前を替えるのが遅くて、アーバンシックに並びかけられたところで手前を替えていた。少しエンジンのかかりが遅いが、まだ2戦目でレース慣れしていない部分はある。勝ったアーバンシックは、その後京成杯を勝って皐月賞4着の実力馬。牡馬相手に戦った結果なので、悲観するような内容ではなかった。2走前のフリージア賞は、道中スローペースで展開は落ち着いた状態になる。直線はじわじわと前へと迫っていくが、クビ差捉えることができなかった。勝ったのはスローペースで逃げていた1番人気の馬で、位置取りの差が最終的に出てしまった形。デビューから3戦続けて牡馬との戦いで、牝馬との戦いならもっと楽なレースになる。前走のフローラSは、良いスタートから好位中団を追走。初めてペースがそこそこ流れる展開になったが、追走に関しては全く問題なかった。直線はギリギリまで追い出すのを我慢して、最後手前が替わってからの末脚は見事だった。牝馬限定戦になって相手関係が非常に楽になっていた。ここまで3戦使った経験が活きていたレースでもあった。これまで走ってきたコースは全て左回りで、3戦連続で東京を使っている。明らかにオークスを意識した使い方をされている。最初の頃はエンジンのかかりが遅かったが、使っていくごとに直線の反応速度は確実に上がっている。ここまで負けた相手は牡馬だけで、アーバンシックには後ろから抜かれたが、その後GIで見せ場を作っているくらいの素質を持っていた。その他2頭は前残りで展開次第。まだ牝馬相手には底を見せていない魅力はある。切れる脚が使えるけどポジションがそこまで後ろになる馬ではない。前走ペースがある程度流れても追走で苦労するところはなかった。オークスは基本的にみんな初距離で、3歳牝馬にとっては過酷な距離になる。距離不安がみんなあるので、ペースがもの凄く速くなることはない。この追走力があれば、好位中団で前を射程圏に入れられる位置にいる。デビュー戦はゲートで出遅れたが、その後はミスをしていない。レースに使って慣れてきている。ただ今回はスタンド前発走になる。スタンド前発走は初経験なので、ここをこなせるかどうか。フローラS組で過去10年馬券になっている馬は、中団後方から末を活かした競馬をしたのが結果を残している。勝ち馬に絞ると、2着にきた3頭はすべてフローラSを中団で競馬した馬である。この馬はフローラS5~6番手追走。上がり3Fも2位で、中団で末を活かした競馬をしたと判断して良いと考える。多頭数の競馬も経験しているのは買いやすい。ここまでは中9週の間隔が最短だった。今回は初めての中3週と一気にレース間隔が詰まる。フローラSと同じく、一週間前の全体時計は出しているので、反動はそこまで気にする必要はない。上積みはある。血統は父スワーヴリチャード母父ニューメラス。スワーヴリチャードはハーツクライ産駒なので、トニービンがいるから東京適性は間違いなく高い。実際スワーヴリチャードはダービー2着でジャパンカップを勝っている。ハーツクライ産駒は過去10年で3頭馬券内にいて、勝ち馬も輩出している。2400mへの距離延長も大歓迎。母系は半姉にアドマイヤリードがいる。母の兄弟には愛セントレジャー勝ち馬がいる。母系的にも距離延長は全く問題ない。GI勝ち馬を輩出している血統なので、ここぞの底力もある。血統的には評価を上げたい一頭。別路線組でも戦ってきた相手は十分実力がある馬たち。桜花賞組のレベルは高いが、距離が2400mなら勝ち負けできる存在であると思う。東京を使い続けていて、ここを最大目標に設定している。勝負気配はかなり高い印象。横山武史騎手も関東なら実績は十分。ここはかなり狙いたい一頭。



【ヴィントシュティレ】

C評価

母はオークスで2着。未勝利から大逆転でオークス制覇という母の雪辱を晴らす。3走前の未勝利戦は、ゲート内からうるさくスタートで出遅れる。内を追走していたが、道中はかかり気味に前にいってしまう。直線を向いたころには、脚が残っていなかった。全く噛み合わず自分の力を出し切れていなかった。気性面の成長が課題になってくる。2走前の未勝利戦は、スタートを決めて先行集団に。1コーナーの入りで膨れるところがあった。直線は手応えがあまりなく、フラフラとまっすぐ走れていない。それでも完全に止まることはなく、最後は4着まで粘った。前走ほど気性の悪さも見せず、成長しているところは感じたが、まだ全体的に幼い印象。ジョッキーも右にモタれるところがあって、しっかりと追うことができなかった。まだまだこれからの印象。前走の未勝利戦は、スタートからテンションが高かった。ジョッキーが馬のリズムを重視して逃がす。1000m通過58.4でハイペースの逃げ。最後は完全に止まっていたが、後ろが動いていかなかったのでギリギリ逃げ切ることができる。開幕週で前が止まらない馬場だったのも良かった。結果的に勝ち切れたことは良かったが、今後のレース組み立ては難しくなることが予想できる。この馬の課題は間違いなく気性面。今回は前走のように逃げようとしても、他に逃げたい馬もいるのでオーバーペースになりやすい。前走は後ろの馬もそこまで力がなかったので良かったが、今回は力のある馬たちしかいないので、オーバーペースになれば絶対に差される。逆に控えようとしても、ほぼ100%の確率で折り合いは欠く。現状の状況で2400mのレースに出たら、最後に使える脚は残っていないと考える。過去10年で前走逃げた馬は馬券内ゼロ。オークス自体で逃げた馬も馬券内はゼロ。近年のデータ的に逃げ馬は厳しい。未勝利からの挑戦も過去10年では初めて。普通は賞金的に出れないはず。今回はたまたま他に出る馬がいなかった。一気にメンバーのレベルは上がって、ペースも過酷になる。いきなりのGIは厳しいと考える。血統は父モーリス母父モンズーン。最初にも書いたが母ピュアブリーゼは現役時代オークス2着の実績あり。父ロベルト系で母系は欧州ノーザンダンサー系で、スタミナ色が強い血統。非常にステイヤー向きの血統で、気性面が成長してくれば距離もこなせる。流石に未勝利からいきなりGIを勝ち切るのは厳しい。気性的にも今の状態で2400mは向いていない。左回りの方が走法的には合っているが流石にそれだけでは買えない。ここは見で。



【エセルフリーダ】

B評価

代々受け継がれし日本伝統の血脈。そのスケールのデカさをGIで響かせる。3走前の未勝利戦は、+14キロで間隔が空いて馬体増加は成長分。少し促しながら先行策。道中はスムーズで直線は内にモタれるところがあった。それでもジョッキーが上手く立て直して、最後はしっかりと伸びた。デビュー戦に比べても一度レースを使ってパンとしていた。2走前の1勝クラスは、外から2番手追走。直線は外からの勢いに負けてしまったが、完全に止まることはなく、踏ん張っていた印象。戦った相手も2着のコスモキュランダは皐月賞2着で他の馬は重賞で掲示板に入るくらいの力は持っている。この馬たち相手にそこまで大きく離されなかったのは収穫あり。牝馬相手ならまだ逆転できる力は秘めている。前走のミモザ賞は、馬体重は減っていたが馬体が細く映ることはなかった。ポジションは意識的に後ろに下げる。3~4角で少し集団に置かれるが、勢いがついてからは切れる脚を使う。直線は一気に差し切って2着を0.2秒突き放す。後半4Fは加速ラップで非常に良い内容だった。今までは早め先頭に立つと遊ぶ場面があったが、今回はそういう部分もなかったので成長を感じる。レースを使っていくごとに精神的な面は成長している。ミモザ賞で勝ち切ったニシノティアモは、その後スイートピーSで2着に好走。戦ってきた相手は普通に好メンバーで、一気に相手強化という感じもあるが、流れたペースも経験している。一発でGIクラスに対応してもおかしくない。牝馬相手ならまだ完全に底を見せていない。近走馬体重が減り続けているが、3走前に一気に増えてそれが絞られている段階なので、あまり気にすることはないと考える。ただ今回で更に馬体重が減ってデビュー時の馬体重を下回るのなら少しマイナス材料になる。元々先行力のある馬なので、ポジションが後ろすぎになることはない。ただここまで小頭数の競馬しか経験していないので、多頭数になって揉まれる競馬になってどうか。今までのようにスムーズな競馬はできないかも。血統は父キタサンブラック母父ハービンジャー。4代母は社台の名牝ダイナアクトレスで現役時代オークス3着。3代母ランニングヒロインはジャパンカップ勝ち馬スクリーンヒーローの母。母系は代々続く日本に馴染み深い血統。そこに欧州型のハービンジャーが入っている。父も長距離で結果を残しているキタサンブラック。距離延長は絶対に良い方向に出る。サンデーサイレンスの3×4、リファールの5×5、ノーザンテーストの5×5があって、構成的にも非常に考えられた血統。成長力もありスピード力も十分ある。血統的な潜在能力はGIでも通用する。前走で抑えたら切れる脚が使えることは分かったので、レース選択の幅は広がった。鞍上も武藤雅騎手がずっと乗っていて、折り合いもしっかりと教えられている。今回は人気もしないだろうし、別路線組の穴として非常に面白い馬だと思う。ただやはりスクリーンヒーローも古馬になってから活躍した馬。まだ本格化前というのは事実である。枠次第で紐には入れておきたい。



【クイーンズウォーク】

A評価

今年大ブレイクの予感を彷彿とさせるキズナ産駒。逆転で樫の女王へ。3走前の未勝利戦は、出脚は遅かったがその後勢いがついて好位追走。少し行きたがりそうになる場面はあったが、上手く鞍上が宥めて直線まで向かう。直線は少し外に振られるところがあった。しかしそれも問題にせず、見せムチだけで完勝。一回使ったことでレースに慣れた印象。非常にスケールのある走りで、大器を予感させるものがある。2走前のクイーンCは、出たなりで後方追走を選択。直線までしっかりと脚が溜まって、最後は見事に弾けた。ジョッキーもマイルを走らせたかったというより、東京を経験させたかったと間接的に言っている。この舞台が合うのは間違いなくて、オークスを最大目標に設定しているのが伝わる。大跳びで直線の長い東京はこの馬の力を最大限に引き出せる。前走の桜花賞は、フルゲート初経験で最内枠も初経験だった。終始苦しい競馬で道中はポジションも下がっていく。直線は少し接触もあってスムーズに回ることができなかった。器用さがない馬なので、最内枠でタイトに回ってくることは難しかったと考える。外が伸びる馬場でもあったので、内を終始回っていたのは厳しかった。キャリア4戦目で常に揉まれる競馬を経験できたのは今後につながる。前走の敗戦は悲観する内容ではなく、今回改めて挽回できる馬だと思う。ここまでで高いパフォーマンスを発揮したのは、東京1600mと阪神1800m。デビューから2戦続けて1800mを使っているので、陣営の考え的には中距離向きの馬。マイルは本来の適性と違う距離だった。現状そこまで気性の荒さはないので、距離延長はプラスの方向に出る。直線が長くて広い東京がこの馬の力を最大限に引き出せる舞台。前走初めてのGIでも追走面に関しては、全く問題がなかった。一歩間違えればかかりそうな馬だが、それは川田騎手なのでガッチリ抑えられると思う。オークスは基本的にペースは流れないので、ポジションもそこまで後ろにならない。今回はスタンド前発走になるので、少しエキサイトしてしまう可能性はある。スタートで後手を踏む可能性は前走よりも高い。前走フルゲートで器用さがない部分が響いたが、今回もフルゲートで道中はごちゃつくかもしれない。直線で馬群の間を捌いていく器用さは感じられないので、できれば枠は真ん中から外枠が欲しい。過去10年で桜花賞4~9着以内の馬で2着に来ている馬は、ハーパー、アカイトリノムスメ、ルージュバックの3頭。この馬たちの共通点は東京で勝ち鞍があること。阪神1600mでパフォーマンスを落として、東京2400mでパフォーマンスを上げる傾向にある。特にハーパーとアカイトリノムスメはクイーンC勝ち馬で、この馬とここまでの過程は似ている。データ的にも東京2400mに舞台が変わるのはプラス材料。本来はレース上がり3F最速を出すタイプ。オークスの傾向的に上がり3F最速を出す馬は馬券内に来やすい。前走よりもスムーズな競馬はしやすいので、上がり最速を出せる下地を持っている。血統は父キズナ母父ハーリントン。半兄にグレナディアガーズがいる。母系は米国型のスピードに父は王道サンデー系。近年流行りの血統構成で、ディープインパクト系の種牡馬は良い。東京2400m適性で考えれば、キズナはダービー勝ち馬。距離は延びても問題なさそう。キズナ産駒で過去に激走したハギノピリナは母ミスプロ系。この馬と少し似ている血統構成。少しスピード色が強くて、半兄的にも将来はマイラーになっているかもしれないが、現状の気性なら問題なく2400mはこなせると考える。前走は目標にしてきた舞台ではなく、レース内容的にも度外視して良い内容だった。東京2400mの変わり身はかなり期待できる。ここは積極的に狙っていきたい。



【コガネノソラ】

A評価

3連勝で一気にオークス参戦。過去に激走したゴールドシップ産駒が再び波乱を呼ぶか。3走前の未勝利戦は、スタートを決めてデビュー戦以来のハナを選択。道中はスローペースで運ぶ。直線は後続に並ばれることなく、最後まで先頭で押し切る。最後まで止まらず危なげない勝利だった。2着馬のポッドテオはその後1勝クラスを勝ってダービートライアルまでコマを進めている。3着のベストミーエヴァーは未勝利をしっかりと勝ち上がっている。未勝利戦の中ではレベルの高いレースだった。道悪を気にすることもなく、様々な部分で適性を示した。2走前の1勝クラスは、スタートがあまり良くなかったので、ハナは選択せず。この頭数にしてはペースが流れた。4角でほんの少しだけ膨れるところがあったが問題なし。直線は先頭に立つとしっかりと伸び切って勝利。前走でも道悪適性を示したが、今回も稍重で馬場が合っていた。色んな形で勝てているのは成長している証拠。前走のスイートピーSは、スタートからあまり進んでいかなかったが、中団で追走はできる。ハイペースで道中は流れて、馬群はポツンポツンと分かれた状態。直線は大外に出して手前が替わってから良い伸び脚を使う。3連勝で一気にオークストライアルまで制覇。ここまで勝ち上がってきたレースは道悪だったが、今回は良馬場でも問題なかった。ペースが流れたとはいえ時計はかなり優秀。過去10年で見てもトップの時計を出している。最低でも能力がないと時計は出せないので、GIで勝負になる最低限の能力は持っている。ここまで6戦してきたが、一度も掲示板は外していない。勝ち始めてからは、右肩上がりで成長している。勝った時に逃げてしまったが、その後かかる素振りも見せていない。気性的にも非常に大人という印象。左回り2-1-1-0で東京は2戦2勝。前走も上がり最速で勝利。長く良い脚が使える馬なので東京は合っている。少し不安点を挙げるとするなら、多頭数を経験していないところ。前走も馬群は離れた状態で、周りからのプレッシャーはない状況だった。今回はフルゲートでペースはあまり流れないので、道中は一団になる可能性が高い。道中で揉まれる展開になると脆さを見せるかもしれない。ただ道悪を苦にしないタイプの馬なので、揉まれる展開になってもあっさりこなしてしまう可能性はある。ステイゴールド系らしく直線で早く抜け出すと遊ぶ場面がある。集中力を最後まで保って走らせることが重要になってくる。今回は中2週になるが、使い詰めが良いタイプ。これまで中3週のローテは2戦2勝。中2週も経験しているので苦にならない。間隔が詰まることは気にしなくて良い。過去10年スイートピーS組から馬券になったのは19年のカレンブーケドールのみ。カレンブーケドールとの共通点を出すとするなら、スイートピーSまでに一度も掲示板を外していない点と、スイートピーS以外に東京実績があるという点。狙っても良いスイートピーS組だと思う。一気に相手強化なのは事実。ただ底はまだ見せていないし、距離が延びれば他の馬も未知数なので、実力差を大きく見る必要はない。血統は父ゴールドシップ母父ロージズインメイ。この血統を見てピンときた人もいると思うが、21年にオークスを勝ったユーバーレーベンとほぼ同じ血統である。半姉のルシェルドールは同世代で活躍しているコラソンビートの母。2代目母のコスモチェーロはオークス2着のウインマリリンを輩出している。この血統はオークス好走血統と言える。ステイゴールド系でも長く良い脚が使えるタイプの母系。ノーザンテーストもいるので、成長力のある血統でビックレッドらしく使って良くなっていくタイプ。血統的には距離延長も問題なく、買っておきたいと感じる。近3走は異なる形の競馬で結果を出している。鞍上は石川騎手で一度コンビを組んで勝っている。そこまで人気になることもないので、思い切った騎乗が期待できる。血統や成績的に勝ち切る可能性を秘めている馬だと思うので、ここは買っておきたい。



【サフィラ】

C評価

日本ではすでにお馴染みになっているサロミナの子供。この血統悲願のクラシック制覇なるか。3走前のアルテミスSは、好スタートから3番手を追走。しっかり前に壁を作って折り合いをつける。上がり3Fの瞬発力勝負になってジリジリとした脚しか使えず2着。まだ馬体が完成していない中重賞で2着にきて賞金を加算できたのは収穫。ただ正直期待を超える走りはなかった。2走前の阪神JFは、多頭数でペースが流れたので無理せず中団後方から。4角で少し膨れるところがあったりと器用さに欠ける面が見えた。直線もモタモタしながらエンジンのかかりが遅い。エンジンがかかってからは、すでに上位3頭には離されていた。1番人気なのもこの馬にとっては厳しかった。まだ成長前でマイルもベストではないので、大きく悲観することはないと思う。前走のクイーンCは、好スタートから3番手追走。ロスなく回っていたが4角あたりで手応えは怪しくなる。直線は一度も脚を使えずアラアラになってしまう。馬体重が-10キロで430キロ台になっていた。キャリア最小体重で輸送があったので調整ミスだった可能性が高い。今回は3か月半も間隔を空けてきた。これだけ間隔が空けば流石に馬体重は戻っているはず。ただ今回も輸送があるので、また輸送で馬体が減ってしまう可能性もある。過去10年のデータで10週以上間隔が空いた馬は一頭も馬券内に入っていない。ここまで順調に使えていないのは事実。順調に使えている馬に比べたら現状の充実度は低い。過去10年で前走掲示板を外して今回馬券内になった馬は、いずれも桜花賞か皐月賞でクラシックを使っていて、その前に重賞勝ちがある馬。着外から逆転している馬は、オークスで適性が逆転して、もともと実力がある馬に限る。この馬は重賞2着はあるが、勝ち切れていない。桜花賞も皐月賞も使えていない。正直ローテーション的には、かなり厳しい状況にいると考える。阪神JFは1番人気だったことは評価すべきである。ここまで2番人気以内の競馬しか経験していない。ここで一気に人気を落とすので、ノーマークで競馬ができるようになる。血統は父ハーツクライ母父ロミタス。全兄にサリオス、半姉にサラキアやサリエラがいる。サリオスは仕上がりが早かったハーツクライ産駒で、3歳以降はあまり成長することがなかった。基本的にこの母系は古馬になってから本格化するタイプ。ハーツクライも本来は晩成型で一気に開花するタイプ。現状は本格化前で、良くなるのは早くても3歳秋以降だと考える。ハーツクライ産駒でトニービン持ちなので、東京2400m適性は必ずある。欧州ノーザンダンサー系の血統構成で、タフさもあるので距離が延びるのは良い。血統的には悪くない印象。この血統だと人気してしまうのはしょうがないと思うが、正直今までのレースは過剰人気だったと思う。今回は一気に人気が落ちて魅力的な部分もあるが、データ的にも厳しくまだ本格化前だと思うのでここは見で。



【サンセットビュー】

C評価

大敗から目指す逆転人生。3年連続でドゥラメンテ産駒の制覇を見せるのか。3走前の未勝利戦は、+12キロで馬体が増えた状態。中団から徐々にポジションを上げていく競馬。4角で少し振られていたので、左に肩ムチを入れていた。直線で先頭に立つとそのまま直線は振り切った。2~4着馬はその後未勝利を勝ち上がっているので、そこまで弱い馬が相手ではなかった。馬体増加でも問題なく勝ち切った。2走前のクイーンCは、スタート一息で少し追いながら馬群にとりつく。直線はずっと左にささる面があって、まともに追うことができていなかった。それでも止まることはなく、最後まで頑張って内から伸び続けていた。もっと精神面が成長してくれば重賞でも戦えるくらいになってもおかしくない。前走のフローラSは、まずまずのスタートで中団から後方にポジションを取る。少し行きたがる面を見せる。直線は大外に出すが前との差が縮まることはなかった。クイーンCの時は左にささる面があった。前走はそのような面を見せなかったのは成長。ただ現状の能力だと重賞やGIで上位に来る力はないと見る。サフィラの時にも書いたが、前走桜花賞や皐月賞以外で着外の馬は馬券内ゼロ。桜花賞や皐月賞を使っていた場合でも、その前に重賞勝ちがないと厳しい。2戦重賞を走って掲示板に載ることはできなかった。上がり最速を使っているわけでもないので、抜けた長所がある馬でもない。前走距離が延びても特段良くなった感じはしないので、現状さらなる距離延長で好材料になることはない。血統は父ドゥラメンテ母父タピット。ミスプロの4×5×5で母系にはエーピーインディもいる血統構成。正直芝よりもダート向きの血統というイメージ。母系はエーピーインデュ系にカロ系。全体的に米国の軽い印象。エーピーインディ系なので底力は問題ないが、正直血統的にも距離延長はあまり良くない。近2走は重賞で結果を残せていないので、GIになったら更に厳しくなると思う。ここは見で。



【ショウナンマヌエラ】

C評価

桜花賞は前哨戦で逃げれなかった鬱憤を晴らすような逃げ。初の距離延長で開花なるか。3走前のアルテミスSは、馬体重二桁増加でも太め感なく。スタートで少し躓くところがあった。それでもテンは他より速くハナを切る。ペースをそこまで極端に落とすことなく、後続を引き連れていく。直線は瞬発力勝負になってしまったので、決め手の差で上位に屈する。テンションが上がりすぎず挑むことができたのは成長。テンの速さは天性のもので、マイル以上ならいつでも逃げれそうなくらい速い。ただスタートが得意ということではないので、たまに後手を踏むことはある。2走前のチューリップ賞は、-6キロで馬体を絞ってくる。スタートで大きく出遅れて後方から。逃げ馬で決め手がないので、この出遅れは致命的だった。終始後ろから2番目で離されたところを追走。直線も見せ場なく大敗。まずスタートを決められず自分の競馬ができなかったので度外視で良い。逃げ馬なのにスタートをミスしてしまったのは今後の大きな課題。気性面が不安定なのでどれだけテンションを上げずスタートまでいけるかが重要。前走の桜花賞は、スタートこそエトヴプレに劣ったが二の脚は一番でハナを切る。道中マイペースに運ぶことができた。直線は手応えがありそうな感じだったが、エトヴプレにあっさり交わされて後退。最後は踏ん張ることができなかった。チューリップ賞でスタートを決めることができなかったので、そこを修正できたのは収穫。現状でGIを逃げ切れるほどの力量がなかった。今回は初めての距離延長で一気に4Fも距離が延びる。これまでマイルしか距離は経験していないので、陣営的にも距離延長はあまり歓迎できないはず。過去10年で前走逃げた馬は馬券内ゼロ。オークス自体で逃げた馬も馬券内ゼロ。初距離の馬がほとんどで距離に不安があるので思い切った逃げもできない。逃げがダメだからと言って抑えたとしても、この馬は抜け出せるほどの決め手がないので厳しい。桜花賞を掲示板外してオークスで挽回した馬は、東京実績や重賞勝ちがないと逆転は厳しい。データ的には手詰まり。左回り1-1-0-1で結果を残している。東京はアルテミスSの5着のみ。右回りより走りやすい可能性はある。血統は父ジャスタウェイ母父シンボリクリスエス。ジャスタウェイはハーツクライ産駒なので東京は合う。ただ距離適性的には2400mは長い。ベストは16~2000mくらいにある。3代母は桜花賞1番人気だったスカーレットリボン。母父にロベルトも入っているので、母系の底力はかなりある。ジャスタウェイ自身も晩成型で母系にノーザンテーストがいるので、さらに良くなっていくのは古馬以降だと考える。前走は負けすぎだし、展開的にも今回は厳しくなる。ここは見で。



【スウィープフィート】

C評価

桜花賞は最後方から末脚届かず4着。舞台を変えて樫の女王へ名乗りをあげる。3走前のエルフィンSは、スタートひと息から序盤は後方追走。これでもスタート技術は改善されている。道中でインコースからポジションを上げて3番手。直線もインを突くが思ってた切れは見られず差されて2着。この時はまだ本来の良さ活かし切れていない印象。2走前のチューリップ賞は、いつも通りスタートで後方からになる。馬群の後ろにいたが、離されることはなく追走。直線は大外に出して前を一気に捉え切った。この馬の切れ味が真に発揮されたレースだった。ただ道中は流れて展開は後ろに向いていた。ラスト1Fも12秒3かかっている。前が止まってくれたから届いたという見方もできる。前が止まっているにも関わらず、着差はあまり離せていなかった。勝ちに行ったというよりは、展開が完璧にハマってたまたま脚が使えたという感じ。そこまで高い評価をすることはできない。前走の桜花賞は、スタートは五分に出たがいつも通り控えて後方から。終始最後方を追走して直線を迎える。直線はライトバックにブロックされて外に出せず一度は馬群の中を選択する。最後に進路が空いたので外に出したが届かず4着。直線でもう少しスムーズに進路が空いていれば3着はあったかもしれないが、中団から競馬をして伸びた上位2頭との逆転は厳しいと考える。これまでキャリア7戦走ってきたが、永島まなみ騎手が乗っている時は道中で動くことがあった。道中で動くと最後に切れ味を発揮できる馬ではない。それでも勝ちに行けるポジションを取れていたのは良かった。武豊騎手に乗り替わって完全に末脚を活かす競馬に変わった。末脚を活かしたいので、折り合いに専念するためポジションは固定で馬群の後ろ。乗り替わってからは勝ちに行く競馬をしていない。重賞だと展開次第で差し切ることができるが、GIになるとこの馬より前にいて更に切れる脚を使える馬も出てくる。毎回必ず上がり最速で上がってくる馬でもないので、GIだとポジションが後ろすぎる。後ろにいるということは外に出せばロスがあるし、馬群に突っ込めば前が壁になるリスクもある。器用さもあまり感じられないので、後手になる可能性が他に比べて高いと言える。今回が初めてのマイル以上の距離。気性面は現状気になるところはないし、ポジションは後ろで折り合い専念。デビュー戦を1200mで下ろしているところは微妙。陣営が中距離向きに作っている可能性は低い。距離は持つと思うが最後思ってた以上の切れ味を発揮できない可能性は否めない。輸送と左回りも初めてになる点はマイナス材料。過去10年で輸送と左回りを未経験のままオークスを勝ったのはシンハライト、ラヴズオンリーユー、デアリングタクトの3頭。この3頭はキャリアも浅くオークスまで全く底を見せていない。シンハライトは桜花賞ハナ差でほぼ勝ちに等しい2着。初めての左回りで4つコーナーがあるので、戸惑うかもしれない。勝ち切るにも少し使い過ぎで未知の魅力が足りないと感じる。輸送もあってスタンド前発走になるので、スタートで後手を踏む可能性はいつもより高くなる。デビュー戦から中10週以上空けて使ったことがない。今回は間隔も詰まってきて正直上積みはあまり期待できない。間隔を詰めて更に今回は3歳牝馬にとって過酷な2400mのレース。表に出ていない疲労があっても不思議ではない。血統は父スワーヴリチャード母父ディープスカイ。スワーヴリチャードはハーツクライ産駒なので、血統的に東京2400mの適性は高い。2代目母のスイープトウショウは、桜花賞上がり2位で5着からオークス2着。ただこの時のスイープトウショウは中団にポジションを取ることに成功している。母父ディープスカイはロイヤルスキーの影響を受けているのか、ダートで活躍している馬が多い。ディープスカイ自身は東京2-4-1-0でもの凄い成績を残している。血統的に東京になることは良いが、米国味が強くて軽いので、オークスにドンピシャとは言えない。将来的にスイープトウショウの気性面が引き継がれてしまうと距離はマイルがベストになりそう。鞍上の武豊騎手は展開を読むのは確かに得意だが、ガツガツと追える騎手ではない。今回はそこまでペースも流れないので、展開がハマっても他が更に上回る脚を使う可能性が高い。もし中団にポジションを取ることができても、多頭数で揉まれることに慣れていないので、一気に脆くなるかも。今回は人気の割に初めてのことが多く、あまり買える要素はないと判断する。ここは見で。



【ステレンボッシュ】

S評価

桜花賞は2歳時の悔しさを全てぶつけた。今度は桜花賞馬として堂々二冠を目指す。3走前の赤松賞は、好スタートを切って中団に控える形。道中行きたがる面を見せてしまう。他馬と接触する場面があって一度ポジションを下げる。一団で直線に入って早め先頭に立ち、瞬発力勝負になってもそのまま最後まで押し切る。道中色々とロスが多い競馬だったが、問題にせずしっかりと勝ち切るあたりこのレースから素質を感じさせるところがあった。2走前の阪神JFは、出脚で少し後ろになってしまったが、すぐに盛り返して道中はアスコリピチェーノを常に見る形になる。馬群の中に入れて揉まれる展開になっても動じず。直線はアスコリピチェーノが通った進路をなぞる様に進んでいく。ムチが入って坂を上がってからエンジン全開になるが、最後はアスコリピチェーノにクビ差届かず。直線での反応が勝ち馬に比べて少し遅かったので、距離適性の差が最終的に出てしまったかもしれない。能力差はほとんどなかった。阪神JFの時計は過去10年でトップだった。純粋なレースレベルも高く、重賞も使わず一発でこのレースに対応できたのは能力の高さ。前走の桜花賞は、スタート一息だったがすぐ促してアスコリピチェーノの内側後ろを確保する。終始アスコリピチェーノをマークする形で、4角で完全に内に入れてアスコリピチェーノを弾き飛ばす。阪神JFの時よりも仕掛けてからの反応が早く、すぐに後続を振り切った。最後にもう一度手前を替えてもうひと伸び。見事に逆転勝利に成功した。スタートの出脚は休み明けでマイルだったので、少し遅れてしまった。今回は一度使っているのでスタートはもっと速くなると想定できる。GIほど人がいない時とはいえ、デビュー戦でスタンド前発走は経験している。一度経験しているアドバンテージは大きい。桜花賞は阪神JFに比べて直線の反応がワンテンポ確実に早かった。冬を越えて馬体がパンとしてきたのも要因のひとつであると考える。単純に比較はできないが、勝ち時計も阪神JFから0.4秒速くなっている。相変わらずレースのレベルは高かったと考える。大跳び走法で阪神外回りも良かったが、直線が長くて広い東京の方がもっと高いパフォーマンスを出せる走法。流れたマイルのペースで中団追走できるので、2400mならもっと楽に追走できる。中団から更にポジションを上げて追走することも可能だと思う。ペースはそこまで流れないので、どのポジションのいても脚は溜められるので切れる脚は使える。過去10年で桜花賞勝ち馬は4-1-0-3という成績。連対している馬と着外になってしまった馬の違いは、上がり3Fで3位以内にきているかどうか。着外になっている馬はその後の成績を見るとマイラーやスプリンター傾向が強く、桜花賞で持続型の脚を活かして勝っている。ソダシは父クロフネでレーヌミノルは父ダイワメジャー。この2頭は血統的にマイラーということもあった。レッツゴードンキは桜花賞を逃げて勝っているので、オークスになると決め手不足になる。基本的に勝っている馬たちは中団後方で競馬をしている。この馬も中団で競馬をして、上がり3F3位で勝ち切っている。過去10年で、桜花賞2番人気からオークスで1番人気になった馬は3-0-0-2。ソダシは先ほども書いた通りで、サークルオブライフは桜花賞4着で馬券外だった。勝った3頭はキャリアで一度も連対を外していない。この馬もキャリアで連対は外していない。データ的には死角なしと言ったところ。今回は中5週だが中3週も経験しているので、間隔が詰まることに関しては問題ない。少し気になることは、阪神JFから続けて馬体重が減っているところ。サフラン賞で一気に馬体重が増えているので、ガレることはないと思うが、今回も少し馬体重が減っていたらイレ込む可能性はある。血統は父エピファネイア母父ルーラーシップ。相変わらず気性面が気になる血統だが、まだ気の悪さが全面に出てくることはない。3代母はディープインパクトの母ウインドインハーヘア。超一流の母系で辿れば数多くの実績馬が出てくる血統。エピファネイア産駒は過去4頭出走して、馬券内はデアリングタクトの1着のみ。デアリングタクトも母父ミスプロ系で、血統構成はかなり似ている印象。母父ルーラーシップということで、トニービンも入っている。確実に東京でパフォーマンスを上げる。ロベルトの底力に加えて、サンデーとミスプロのスピード力もある。ロベルト系なので距離延長の不安は全くない。血統的にも死角なし。鞍上はモレイラ騎手から戸崎騎手に乗り替わり。これまで色んな騎手が乗っているが、しっかりと結果を残しているので乗り難しい馬ではない。戸崎騎手も1週間前追い切りでコンタクトを取っている。鞍上をそこまで不安視する必要はない。元々オークス向きの馬と言われていたのが、桜花賞を取ってしまったので色々と勘繰るところはあるかもしれないが、ここは順当に良い結果を残せる状態だと思う。負けるとしたら出遅れや不利などの不確定要素くらいだと思う。ここは素直に軸候補。



【タガノエルピーダ】

B評価

牡馬相手に混ざってGI好走の実力馬。オークス得意の鞍上と共に初GI制覇へ。3走前の朝日杯FSは、好スタートから3番手を確保。道中10秒台が続くラップもあって先行馬には厳しいペースになった。直線は少し外に膨れるところもあったがすぐに立て直す。ジリジリと伸びながら、坂で手前を替えて一気に伸びる。エコロヴァルツの勢いには劣ったがジューンテイクとの競り合いには勝つ。ジャンタルマンタルは確かに強かったが、コース取りの差があったのも事実。ペースがかなり流れて後方待機勢が優勢の中、ジャンタルマンタルとこの馬は先行して馬券内に残っている。しかも牝馬はこの中でこの馬だけ。能力がないとできないレースだった。2走前のチューリップ賞は、大外枠から好スタートを切って先行策。頑張って前に壁を作っていたが、少し行きたがるところは見せていた。直線は前を捉える勢いがあったが、外から来た馬の方が勢いがあった。最後は踏ん張り切れず4着になってしまう。初めての1番人気で、大外枠も初めてだった。これまでと違う内容の競馬で、経験できたのは良かった。結局は瞬発力勝負になってしまったのが敗因。前走の忘れな草賞は、抜群のスタートから周りの馬を行かせて4番手追走。終始自分の折り合いに専念できていた。4角で早め先頭に立って最後まで後続を寄せ付けなかった。元々マイルを使って先行していた馬が、好スタートを切って他の馬を行かせられるのは成長している証。距離延長しても折り合いに全く問題がなかったので、今回更なる距離延長でも不安はない。先行力があるので、前目の良いポジションを取りに行くことができる。オークスは基本的にペースは流れないので、瞬発力勝負になりやすい。切れる脚は持っていない馬でまだ幼さもあるので、瞬発力勝負になると厳しいレースになる。過去10年で忘れな草賞組は2-0-1-8。勝利数は桜花賞に続いて2位の数字。レース間隔が詰まるのに関しては、中5週で前走勝っているので問題なし。ローテーションは悪くない。これまでは阪神と京都しか経験していない。今回が初めての輸送で初めての左回りになる。前走見た感じそこまでエキサイトする馬でもないので、輸送も問題なくこなせそうではある。手前替えが遅いことがあるなど器用さに欠ける部分はあるので、初の左回りでタイトにコーナーを回れないかもしれない。初めてのリスクは頭に入れておくべき。前走馬体重が減って436キロでデビューから最小体重。ここで輸送があるのでまた馬体重が減ると買いづらい。血統は父キズナ母父キングカメハメハ。ディープにキンカメで日本の王道血統。母系にトニービンがいるので、東京適性は高そう。半兄にタガノエスプレッソやタガノトネールがいる。重賞勝ち馬を輩出している血統なので、底力は問題なさそう。鞍上はM.デムーロ騎手に乗り替わり。デムーロ騎手はオークス2勝で相性は良い。今年は調子も良いので、納得のできる騎乗をしてくれると思う。前走の勝ち方も強かったし、ここで人気が落ちるのは魅力的。ただ勝ち切れるには決め手が足りない。2.3着の可能性は十分あると思うので、紐で買っておきたい。



【チェルヴィニア】

B評価

復帰初戦は悔しい結果になる。母の悔しい思い出を嬉しい思い出に変えたい。3走前の未勝利戦は、好スタートから終始2番手追走。道中はスローペースで運んで、馬なりのまま直線に向かう。直線はそのまま馬なりで後続を一気に突き放す。結局6馬身差の圧勝劇。ここでは力の違いを見せつけた。2走前のアルテミスSは、スタートで後手を踏んだがスピードに乗ってからは先行集団まで追い上げる。折り合いは全く問題がなかった。直線は外に被されるところがあった。しかし被せてきた馬を弾き飛ばすくらいの勢いで抜け出す。未勝利戦とは違った競馬で、新たな面を見せた。前走の桜花賞は、頓挫明けで久しぶりの実戦。大外から道中は少し力み気味だった。直線までは手応えよく回ってきたように見えたが、あまり反応できず伸びあぐねる。直線で挟まれて進路がなくなることもあった。それにしても直線はヨレて、首向きも左になって苦しかった。久々で更に栗東滞在だったので、上手く調整できていなかった部分があったと思う。アルテミスSで重賞を勝つことができたが、正直相手関係は微妙なところ。2着のサフィラは阪神JFとクイーンCで着外。3着のスティールブルーはフェアリーSとチューリップ賞で着外。4着のライトバックはその後結果を残せているが、アルテミスSの時は滅茶苦茶な競馬で精神状態がギリギリだった。このレースを評価しすぎるのは良くない。前走は初めての右回りの競馬で、少し戸惑った部分があったかもしれない。結果を残している舞台は全て左回り。今回は再び舞台が東京に戻るので変わり身はある。過去10年で二桁着順からオークスに出た馬は3着がMAX。二桁着順から3着に来た馬は桜花賞か皐月賞を使ってきた馬。そしていずれも重賞勝ちがある。明らかに桜花賞は負けすぎだが、一応データ的には3着までならある。レース間隔が今回初めて一気に詰まる。詰めたことでパフォーマンスが下がる可能性もある。今回は初めてのスタンド前発走にもなる。まだキャリアは浅いのでイレ込む可能性は捨て切れない。今回は距離延長になるが、マイルで先行できる馬。距離が延びると前進気勢が強すぎて、かかってしまうかも。上手く最初のコーナーまでに折り合うことができるかどうか。血統は父ハービンジャー母父キングカメハメハ。ハービンジャー産駒で結果を残しているのは、モズカッチャンとナミュール。モズカッチャンと母父キングカメハメハは同じ。ダンチヒ系なのでムラが激しいタイプ。ダンチヒ系の大敗後は少し警戒しておいた方が良い。母チェッキーノはオークス2着馬。母系はスタミナもあるので、血統的に距離延長は気にならない。鞍上はルメール騎手に再び戻る。ルメール騎手はこの馬のことを理解しているので、最大限の力を引き出すことができる。たとえ頓挫明けで間隔が空いても、本当に強い馬はこんなに負けることはないと思う。ただ大外で鞍上も主戦ジョッキーじゃないなら、見直す価値があるかもしれない。舞台が東京に戻ることも良い。3着までなら買っても良い。



【パレハ】

C評価

昨年ダービー馬を輩出したサトノクラウン産駒。出走できるチャンスを活かしたい。3走前の新馬戦は、不良馬場でも気にせずインコースを進む。距離ロスなく運んで、直線は上がり3F最速で4着まで入った。道悪でもそこまで気にすることなく走っていた。デビューから嫌々せずインコースを走っていたのは、精神的にタフな証拠。使っていけば変わっていく下地はある。2走前の未勝利戦は、スタートから誰も行かないのを見ると、押してハナを切る。道中はマイペースに持ち込んでリズムよく走る。直線までに少し並びかけられるところがあった。それでも慌てることはなく、じっくりと直線まで進む。ラスト1Fでもう一度伸び切って快勝。キャリア2戦目にして初めて逃げる競馬をした。ピッチ走法なので阪神内回りも合っていた。結果的には鞍上の好判断だったが、今後のことを考えると安易にほめることはできないかも。前走の忘れな草賞は、内枠からまずまずのスタートを切る。周りの馬が誰も行かず押し出される形でハナへ。後続からプレッシャーをかけられる感じになってしまって、完全にオーバーペースで進んでしまう。3角くらいですでにバテ気味であっさり交わされてしまう。終始自分のペースではしることができなかった。これまで2戦ハナを切って走っているが、過去10年で前走逃げた馬は馬券内ゼロで、オークス自体も逃げ馬は結果を残せていない。基本的に全頭距離不安があるので、思い切ってペースを流すことはほとんどない。展開が流れないので瞬発力勝負になるやすい。前走で逃げているような馬は、決め手に欠けるので展開が向かない。過去10年で忘れな草賞負け組は一頭も馬券内に入っていない。OPクラスで負けている馬は、GIだと絶対的な能力が足りない。今回は初めての輸送と左回りになる。ピッチ走法なので小回りコースが向いている馬。直線が長くて広い東京だと、この馬の力は最大限発揮できない。ここまでデビューから毎回馬体重が減っている。今回は輸送もあるので、更に減ってしまう可能性もある。流石にこれ以上馬体が細くなるのは厳しい。血統は父サトノクラウン母父ディープインパクト。サトノクラウンは欧州ノーザンダンサー系で、スタミナ色がかなり強い血統。最終的なタフさが問われた時は強い。母系はサンデー系とストームバード系で、スピードも兼ね備えている血統。母系の根本的な能力には疑問。血統的にも瞬発力勝負になったら厳しいと思うが、雨などが降ってタフさが求められるなら。別路線組で特段抜けた結果を残していたわけでもない。今回は展開的にも厳しいのでここは見で。



【ホーエリート】

C評価

復帰した若手のホープと共に。爆発力をすべて出し切ることができるか。3走前の百日草特別は、スタートは微妙だったが行き脚ついて2番手。スローペースで2番手だったので展開は向いたように思えたが、先頭がペースアップした時についていけず。最後は瞬発力でも劣り掲示板を逃す。昇級初戦でペースに対応できなかった。2走前のフリージア賞は、若干ヨレながれも4番手を確保。終始折り合いに不安はなく、外から馬が来ても動じなかった。直線は手応えはあったが、馬群の中に入ってしまったので前が壁になる。結果脚を余す形になってしまった。ビュンと切れる脚はなく、器用さもないので馬群を縫うことはできなかった。前走のフラワーCは、スタートから少し前に出していこうとするが、1角の入りでハミを噛んでしまう。その結果ポジションは中団になってしまった。それでも4角まで手応えは良い感じで、直線は外に出してしっかりと脚を余すことなく出し切る。やはりジリジリとしか脚は使えないので、勝ち切ることはできなかったが今まで牡馬ばかりと戦ってきた。牝馬相手なら十分戦えることが分かった。これまでのレースを見ても、まだ幼さがあって器用さに欠けるタイプ。新馬戦で一応多頭数は経験しているが、この時は終始外を追走して包まれることはなかった。逆に小頭数でも包まれて進路が作れなかった百日草特別。このレースも器用さや切れる脚があれば、どこかで抜けるタイミングはあったと思う。GIになると更に勝負所でのポジション争いは激しくなるので、勝負所で後手に回る可能性が高い。切れる脚が使えないので、直線の長い東京もこの馬の特徴的には合わない印象。前走で少し折り合いを欠く場面を見せてしまったのはマイナス。ここから更に距離延長で頭数も増えるので、もっと折り合いを欠いてしまうかもしれない。加えてGIのスタンド前発走にもなるので、レース前からエキサイトしすぎないように調整できるのか。過去10年でフラワーC組は0-1-0-8。馬券内に来たのはスタニングローズのみ。2着からの挑戦は3頭いて3頭とも馬券外。現状の完成度が問われるレースなので、別路線で勝ち切れていないのは現状の能力が足りていないということ。2戦アドマイヤベルと戦っているが、先着できていない。重賞を勝ち切るような馬には流石に能力が足りていない。血統は父ルーラーシップ母父ステイゴールド。ノーザンテーストの4×5があるので成長力はかなりありそう。全体的に見てもまだ本格化前という印象。ルーラーシップでトニービンを持っているので、東京になるのは血統的には良い。ニジンスキーもいるので道悪を苦にしないのは納得。母系の実績はもの足りないが、決してこの舞台が合わない血統ではない。まだ完全に底を見せたわけではないが、展開がハマれば勝てる馬でもないので、現状の能力だと厳しいと思う。どうしても勝負所で後手に回ってしまう感じがする。ここは見で。



【ミアネーロ】

A評価

まさに爆発力の塊。まだまだ底を見せない走りで一気に樫の女王まで昇り詰める。3走前の新馬戦は、スタートで若干遅れるが中団にポジションは取る。向こう正面でペースが落ちたタイミングに仕掛けて前にポジションを押し上げる。ポジションを上げた後でも折り合いを欠く場面はなく、精神的に大人な印象。4角から更にポジションを上げて直線は早め先頭に。そのまま押し切ろうとした時に、左に大きくヨレてしまい後ろの馬に迷惑をかける。ヨレた後はすぐ立て直すことができて勝利した。手前を替えるタイミングで何か物見をしてしまったのか。それがなくても最後は振り切っていたように見える。内容的には向こう正面で動けたのが勝因。完成度の高い走りは見せた。2走前の菜の花賞は、スタートで後手を踏んでポジションは後方から。道中は常に外からプレッシャーを掛けられる状況に。直線は手応えがあって切れ味を発揮しそうだったが、前の進路がなくなって首を上げてしまう。その後も追い上げているが完全に脚を余している。能力の高さは見せたが、物見をするなどまだ幼さがかなりある印象。前走のフラワーCは、少しだけ出負けしてしまったが、すぐ内に進路を取って折り合いに専念する。4角もずっと内に進路を取って、最後少しだけ外に出してしっかりと脚を伸ばす。完勝という内容で、間隔も空けてレースを使ってきたのでかなり幼さはなくなってきた印象。まだ成長の余地は残している。ここまでキャリア3戦しか走っていないが、全てで才能を感じさせる走り。レース前のはテンションの高さを見せる場面はあるが、レースに出ると折り合いを欠く場面は見せない。さらなる距離延長でも不安感はない。ただ先ほども書いたようにレース前はテンションが高いので、今回はスタンド前発走でいつもより観客も多い。まだキャリアが浅く幼いところもあるので、レース前にエキサイトしすぎてしまう可能性はある。まだ中山しか経験していなくて、今回が初めての左回りで東京になる。新馬戦の時に右から左に手前を替えるタイミングでヨレることがあった。左回りになると直線で右手前で入って、最後に左手前になる。初めて左回りだと最後に戸惑ってヨレてしまうかもしれない。切れる脚は持っているので、直線が長いのは良い方向に向くと思う。手前替えやコーナーで戸惑うことがなければ、この馬の力は出し切れると思う。過去10年でフラワーC組はスタニングローズの2着のみ。小回り適性が高くて東京で疑問を持たれて人気を落とすなら買える。血統は父ドゥラメンテ母父プルピット。半姉に朝日杯FS1番人気だったミスエルテ、ダートでOPクラスまで勝ち上がったミファヴォリートがいる。これまでの産駒と違う点はドゥラメンテ産駒ということ。ドゥラメンテでノーザンテーストが入る。母系はダート短距離のかなりスピードがある血統。ミスプロの4×4を持っている。これまでオークスで結果を残しているドゥラメンテ産駒の、リバティアイランドとスターズオンアースはミスプロのクロスを持っている。ミスプロのクロスがあることで持続というよりは切れ味型になるイメージ。オークスの適性に合っている。ドゥラメンテにトニービンもいるので、東京になることは血統的には高評価。3戦全てが中山ということで、人気が落ちるなら絶対に買わなければならない。鞍上の津村騎手も調教にずっと乗っているらしいので、この馬のことは一番理解している騎手。この馬の力を余すことなく引き出してくれるだろう。まだまだ底も見せていない馬券内に来ても不思議ではない。ただ現状の完成度で言うとまだこれからという感じで、桜花賞組の完成度に劣るところがあるのは事実。それでも全く底を感じさせないのは魅力的。津村騎手の2週連続GI制覇にも期待して、ここは買っておきたい。



【ライトバック】

B評価

桜花賞は上がり最速で3着に好走。その豪脚で一気に府中を先頭で駆け抜ける。3走前のアルテミスSは、出遅れて後ろからの競馬。前半は大きく首を上げるところを見せるなど折り合いを欠く。道中はかなり若さを見せる内容だった。直線に向く頃には落ち着いていた。最後は一瞬伸びかけるも、フラフラしながら最後は外に出す。かなり滅茶苦茶な競馬だったのにも関わらず4着まで走っているのは能力の高さ。2走前のエルフィンSは、若干出負けするがじわじわと中団にポジションを取る。予想通り首を上げる形で折り合いには苦労する。直線は手応え抜群で向かってきて、少し進路がなくなる場面もあったが、間を捌いて最後はものすごく切れた。こんなにも粗削りな状況であっさり勝ち切ってしまったのは能力が高い証拠。精神面が更に成長してくれば。前走の桜花賞は、スタートから前に行く気はなく、馬のリズム重視で後方から。これまでのレースに比べると、折り合いを欠く場面は少ないというかほとんどなく、道中の過程は非常に成長を感じた。最後は大外に出して上がり最速の末脚を使う。前走はGIで道中のペースが流れてくれたのも良かった。自分から勝ちに行く競馬をしていないので、過剰な評価は控えたいが能力の高さは見せたレースだと思う。これまでのレースを見ても分かる通り、この馬の課題はテンションだけ。ここまで一番気性面で課題があったレースはアルテミスS。この時以来の輸送で、精神的に負荷がかかる。長距離輸送があると更にイレ込む可能性は高い。今回は距離延長になってペースも前走のように流れることはあまりない。ポジションは恐らく後方からで、道中どうにかして落ち着かせることができるかどうか。初めてのスタンド前発走にもなるので、レース前のテンションもかなり気を付けないといけない。気性面の課題は大きいが、その一方で非凡な末脚を持っているのも事実。一瞬だけ進路が空けば伸びてこれる脚を持っているので、馬群の中にいれてもわずかな進路で追い込んでこれる。直線が長くて広い東京になれば、もっとこの馬の末脚を活かすことができる。新馬戦を見れば分かるが、左回りでも非常に高い適性を持っている。ここまでレース間隔を空けながら走っている馬なので、ここで一気に間隔を詰まることでガス抜きができている。気性的にレース間隔が詰めるのは良さそう。前走は終始欲を出さず自分のリズムを重視して走っていた。今回は前走よりも人気になって少し鞍上が色気を出すかも。色気を出してポジションを取りに行くと、案外伸びずということもあり得る。基本的には後ろからだと思うので、展開が向いてくれる可能性は低い。ちょっと展開面からすると買いづらい。データ的には過去10年で桜花賞3着からのローテは2-1-1-5。好走している馬は桜花賞5番人気以内で、当日も4番人気以内に支持されている。逆に桜花賞3着からオークス着外になっている馬は、桜花賞で6~9番人気。桜花賞3着から人気を上げて好走しているのも、元々上位人気から更に人気が上がった馬。この馬は桜花賞7番人気で今回は恐らく上位人気になる。前走のような競馬ができる可能性は低くなる。過去10年で桜花賞上がり最速からオークス馬券内になっている馬は、すべて桜花賞を勝利している。桜花賞を勝ち切れていないので、この末脚を信頼しすぎは良くない。データ的には意外に評価できない印象。血統は父キズナ母父エクシードアンドエクセル。母父は芝短距離で活躍した馬。かなりスピード力がある母系。ダンチヒ系のクセが出ている印象。父キズナで切れる脚が使えるタイプなので、東京は血統的にも合いそう。少し母系的には距離延長はあまり良くないと思うが、キズナなので過剰に割引するのは良くないと感じる。前走の末脚は確かに魅力的だが、気性的にも距離延長がすごく良い方向に向くタイプでもない。現状の完成度は高い方なので、馬券には入れておく。軸にはしたくない。



【ラヴァンダ】

C評価

なかなか勝ち切れない中でも意地でオークスに間に合わせる。このチャンスをつかみたい。3走前のこぶし賞は、逃げ馬を見ながら2番手を確保。手応えがある感じで直線まで来たが、最後は思ってた以上に伸びを見せることができず3着になる。初めての距離延長で馬が慣れていなかった可能性もある。相手なりに走るが、勝ち切れないところがあるのは事実。2走前のチューリップ賞は、少しおっつけるように後方を追走。直線は非常に手応えのある形で勢いがつくが、ちょうどその時に進路がなくなってしまう。その後も何回か伸びようとしたが、完全に進路が空かず競馬にならなかった。このレースは競馬になっていなかったので、度外視で良い内容だと思う。前走のフローラSは、馬体重が減っても問題なく。好スタートを切って常に内を追走していく。そのポジションを譲らず直線も内に進路を取る。直線は少し進路が狭くなって下がる場面もあったが、抜けてからはしっかりと脚を使った。常に内を通って距離ロスなく回ってたので、距離延長でもこなすことができた。これまで着外になったのは不利があったチューリップ賞のみ。アドマイヤベルに交わされてしまったので、底は少し見えている感じはする。それでも大きく負けていることはないので、GIでもある程度勝負になる力はある。切れる脚はあまり使えないので、オークスになると少し決め手不足な印象はある。今回は先行勢も多いので、常に内を通れる可能性もあまり高くない。フルゲートも初めてになるので、更に馬群を捌かないといけない。そこまで器用さがあるタイプでもないので、頭数が増えてしまうのはあまり良い印象はない。前走で輸送を経験できたのは大きい。ただ馬体重がこぶし賞から減り続けている。前走も輸送で大きく減った感じもするので、今回も輸送があって更に減らしてしまう可能性はある。これ以上馬体重が減るのは微妙。キャリアも今回で7戦目になる。少し使い過ぎで勝ち切れていないところはマイナス。過去10年でフローラS2着からのローテは0-0-0-9。トライアルで勝ち切れていないということは現状の完成度で勝ち馬に劣ることがほとんど。この馬も例外ではない。3着以下で好走している馬はいるが、GI実績や1番人気に支持されていたなど元々の能力が高い傾向にある。人気薄での2着はデータ的にあまり評価できない。血統は父シルバーステート母父ベーカバド。2代母のゴットインチーフはクラシックで人気して結果は残せなかった。ただ母は鹿毛でベーカバドの影響を大きく受けている。グリーンデザート系のダンチヒなので、母系はスピードがあって短距離向きに思える。シルバーステートは短い距離向きと思われがちだが、ロベルトが入っているので距離が延びても意外に悪くない印象。欧州型の母系にサンデー系なので、東京2400mは走っても不思議ではない。前走の競馬は悪くないし、まだ完全に底を見せたわけではない。だが前走から大きく変わることもないだろうし、ここで逆転するのは難しいとみる。内枠を引いた時だけ抑えたい。基本的には見で。



【ランスオブクイーン】

C評価

奇跡的に出走することが叶う。未勝利戦からの大逆転勝利なるか。3走前の未勝利戦は、スタートから先行集団にとりつく。展開がハイペースになったので、前のいたこの馬には厳しい展開になる。4角で少しごちゃつくところもあった。結果的に上位に来た馬は後方で脚を溜めてた馬たち。このレースは展開が全く噛み合わなかった。2走前の未勝利戦は、まずまずのスタートから中位にじわっと行かせる。道中はインコースに張る形でガッチリ折り合いをつける。4角から仕掛けて直線は自然と進路が空いた。最後までしっかりと脚を使ったが、先に抜け出した勝ち馬を捉えることはできなかった。この前のレースに比べて、展開にも合っていたし折り合うことができたのが良かった。前走の未勝利戦は、五分のスタートから好位にポジションを取る。4角で一気に先頭を捉えに行くと、直線はそのまま切れて突き抜ける。後続を0.4秒ちぎる圧勝劇でやっと未勝利脱出。ここまで4戦を走って2000mに距離延長してから結果を出した。距離が長い方が力は出せそう。今回は更に距離が延びるが、折り合いもしっかりしているので、距離が延びても問題はなさそう。前走のパフォーマンスは確かに良いが、メンバーレベルは今回に比べたら雲泥の差。ペースも終始スローペースで、展開に左右されることもなかった。今回は一気にGIの舞台。オークスはそこまでペースは流れないが、ポジション争いや勝負所での駆け引きは未勝利と比べ物にならない。厳しい戦いになるのは間違いない。今回戦う相手はマイルから出てくる馬がほとんどなので、テンの速さは今までの相手とレベルが違う。楽にポジションも取れないので、道中は後手に回る可能性もある。これまで右回りで関西の競馬場しか経験していない。今回は初めての輸送に初めての左回りになる。レース中に戸惑う可能性もある。輸送で精神的にも負荷はかかるし、スタンド前発走にもなるので、折り合い面に影響してくる可能性もある。過去10年で未勝利からのローテは一頭もいない。普通は1勝馬がオークスに出走することはできない。単純に現状での完成度もクラシックや重賞を戦ってきた相手には確実に劣る。切れる脚は使えるので、展開がハマった時どれだけ自分の力を出し切れるか。単純に未勝利で3戦勝ち切れていない馬なので、いきなりGIを勝ち切るまではいけない。血統は父タリスマニック母父マンハッタンカフェ。タリスマニックはサドラーズウェルズ系で、欧州中長距離で活躍していた馬。距離が延びるのは血統的にも良さそう。母系は一部の競馬民の間では有名なチェリー一族。2代母チェリーコウマンはダートで活躍して、芝短距離で活躍馬を輩出している。半兄に毎日杯を勝ったランスオブプラーナがいる。重賞までは活躍しているが、GIだと上位に入れていない母系。欧州型のスタミナがあるのは良いが、GIだと少し厳しいと感じる血統。今回はいきなりのGIで初めてのことも多い。ここで好走されてしまったらしょうがないと思う。ここは見で。



優駿牝馬オークス評価一覧

S評価 アドマイヤベル ステレンボッシュ

A評価 クイーンズウォーク コガネノソラ ミアネーロ

B評価 エセルフリーダ タガノエルピーダ チェルヴィニア ライトバック

C評価 ヴィントシュティレ サフィラ サンセットビュー ショウナンマヌエラ スウィープフィート パレハ ホーエリート ラヴァンダ ランスオブクイーン



今回の評価はこのようになりました!

今回はS評価を2頭選出。
ステレンボッシュは安定として、別路線組のアドマイヤベルにはかなり期待しております。
得意の府中でその力を存分に発揮してほしい!

他にもコガネノソラやミアネーロなど、今年は別路線組からの躍進があるのではと思います!

ダービーに向けて勢いをつけたい週でもあるので、オークスは絶対に獲ります!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
予想の参考になれば幸いです!

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それでは答え合わせは日曜日に🖐️

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