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4種の製法で作られた「文旦ピール」を頂いたので食べ比べてみました

こんにちは。カデカワです。
「チョコおたく」を自称しておりますが、味や香りというもの自体に関心があり、興味のあるものの幅が広いです。最近だとお茶とか。

今回は、フォロワーのあん子さんより、手間暇かけてつくられた文旦ピールをお裾分けいただいたので、食べてみて感想を書きました。あん子さん、自分の子供みたいに可愛いであろうピールたちをお裾分けくださり、本当にありがとうございます。

4種、製法を変えて作られたとのことで、順番にテイスティングしていきます。

①あまり煮詰めず、火にかけた文旦ピール

補足:火入れは120℃25分

すっごくいい香りがします。また、見た目にも透明感があり綺麗です。

アロマ
とても華やか。可憐な黄色いお花のイメージ。バラ。
グリーンをイメージさせる清涼感を伴った爽やかな香りも持っている。
いちご、みかん、ドライパイン、ドライマンゴー
また、重たい香りも。カシューナッツ、酸化したバター

印象は黄色から黄緑へ変化していく。この香りの香水ほしい。

テイスト
思ったよりだいぶ柔らかい! 苦味がおいしい
味のコントラストは弱め。口に入れたとき、甘さと苦味は同時にくる。
内側の果肉に近い部分がとろとろしていておいしい。

②煮詰める時間を①よりも少し長め、火にかけた文旦ピール

補足:①に比べ砂糖が1割多い。文旦は厚切り。水分(水・ワイン)多め。火入れは①と同じ120℃25分。

アロマ
砂糖が増えた分、香りに重みが出ている印象。
橙のイメージ。①と似ているが黄色より落ち着いて橙。
こちらのほうが香りにまとまりはあるが、香りの繊細でいえば①が勝る。

テイスト
①より苦味が先行する。これはけして悪いことではなく、苦味に特徴が出ていていいと思う。柑橘特有のアルベド(柑橘の白いところ)の風味。奥にブドウ。後を引く苦味がだんだんとウイスキーのように感じられてくる。

③煮詰めたあと、上下を返して両面に火をいれた文旦ピール

補足:文旦は大きめに切っている。火入れは、120度で様子をみながら上下を返している。

アロマ
重厚な甘さを感じる。香りが出てきづらい。

テイスト
キャラメル、焼いた風味がよく出ている。焼き栗の香りや、焼き芋の皮のすこし渋いような甘さとほっくりした感じ。魚の塩焼き的な風味もあるかも。いりこの苦味。

④ ③と同じ製法で、乾燥は片面のみの文旦ピール

アロマ・テイスト
ほとんど③と同じ印象で、同じ厚さのままで柔らかくなった感じ。風味はやはり焼いたかんじで、③と似ているがこちらのほうが文旦の味がよく感じられる。グレープフルーツの果肉に似た苦味と甘み。

まとめ

個人的には①と②が好きでした。①と②は③と④のピールと比べて、香りが豊かだった気がします。どれもおいしくいただきました。


文旦ピールに合う食材探し

チョコレートをかけてみる
ショコラトリーモランのリオエネ63%をかけてみる
口に入れた瞬間はおいしい! と思ったものの、徐々に文旦の苦味だけが強調されていく結果に。失敗。

ヤクルトと一緒に食べてみる
乳酸菌食品と相性がいいとのことで
参照:ブンタンマンブログ
https://buntan.com/btm-blog/2012-08/23-post-13414/
お家にあったヤクルトハーフ(甘さ控えめと書いてあるがだいぶ甘い)を合わせてみました。
①の場合
味がヤクルトに持っていかれる
④の場合
悪くない……が、文旦の苦味はやはり残ります。

バターと一緒に食べてみる
④の場合
むむ……おいしい!?
乳製品と相性がいい+バターのまろやかさでうまい具合に④のピールの苦味がやわらぐ。かつ旨味感もでる。これはおいしい!

七味唐辛子をかけてみる
①の場合
辛い 。これはやめよう。

まとめ

バター×苦味をもった分厚い文旦ピールが一番おいしかった。③、④は焼いた風味が独特な文旦ピールだったので、燗をした日本酒と合わせるとおもしろそうだな〜と。あるいはヒレ酒のように、ピールをお酒に入れてしまうのもいいかもしれません。お肉とかとも相性がいいのかも。相性のいい食材を探すのは結構むずかしかったです。

届いた文旦ピールは、とても丁寧に包装されていました。

改めて、文旦ピールを作って送ってくださったあん子さん、ありがとうございました……!!


サポートまで……ありがとうございます。大事に使わせていただきます。