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遠隔チョコ会の流れと当日のようす・テイスティングのメモ

じゃーじゃん。チョコおたくのカデカワですよ。
今回は、こちらのnoteで募集した「遠隔チョコ会」に反応をくださり、実際に参加してくださったフォロワーさんとカデカワの、チョコ会までの流れとテイスティングメモをお届けします。

*遠隔チョコ会とは……
お家にいてもチョコ会がしたい!近くにチョコ仲間がいない!
そんなときに思い立った、リモート形式のテイスティング会です。
手元に同じチョコレートを用意して、1対1で通話しつつ、感想をリアルタイムで話し合います。

今回はフォロワーのうに(@cco_chocolat)さんと行いました。
チョコレートへの詩的な表現が素敵で、どのチョコレートからも「良いところ」をたくさん見つけ出してくれる、チョコレート愛にあふれた方でした。一緒にテイスティングができて、すっごく楽しかったです。ありがとうございます。

事前ヒアリング

チョコレートについて、好きなブランドはあるか、好みのパーセンテージはあるかなど、ツイッターのDMを通して簡単にヒアリングしました。その情報と本人のタイムラインをもとにチョコレートリストを作っています。

チョコレートリスト

カデカワの自宅ストックから、お相手の好みを考慮してお送りしています。今回はこんな感じで。

1、ブノワ・ニアン「バラコア」 74%
2、ブノワ・ニアン「クヤグア」  74%
3、ブノワ・ニアン「ハシエンダ・ヴィクトリア」 73%
4、ショコラトリーライア「キューバ」 75%
5、ショコラトリーライア「ペルー」 75%
6、シャテル「チュンチョ」 70%
7、アラショコラ「チュンチョ88 %」 88%
8、アラショコラ「ポルチェラーナ」 70%
9、ボナ「ポルチェラーナ」 75%
10、ジャン=ポール・エヴァン「マラカイ」 70%
11、ジャン=ポール・エヴァン「スルデルラゴ」  74%
12、ドモーリ「スルデルラゴ」 70%
13、ジャン=ミッシェル・モルトロー「タブレット・ファーム・トゥー・バー ドミニカ&ニブ」 70%
14、アメデイ「ポルチェラーナ」

ベルギーのブノワ・ニアンは、うにさんのタイムラインでボンボンショコラをお見かけしたので入れました。70%台がお好みということで、パーセンテージはそのあたりを。また、チョコレートをよく食べられているようでしたので、通向きのセレクトにしています。

通話方法

スカイプかラインを選択してもらいます。今回はスカイプで行いました。

当日のようす

通話を始めてしばらくは、どうもどうも、はじめまして……と、若干緊張気味のふたり。チョコにまつわる雑談を30分ほどして、テイスティングに入りました。3つめのテイスティングくらいから、だいぶ集中できるようになったと思います。
はじめの段階で、お互いにリラックスできるのがポイントですね。

準備としては、手元に常温の水、集中できる環境を用意していただきました。


テイスティングのメモ

以下は、通話をしながら、私が双方のテイスティング感想をタイピングでメモしたものを、ある程度読めるかたちにまとめたものです。単語の羅列のようになっていますが、そこからさまざまなチョコレートの味わいを想像していただけたら、うれしいです。

1、ブノワ・ニアン「バラコア」
タバコの香り、スモーキー
黒糖
りんご
フルーツの酢 柔らかい酸味

スモーキーなところから、チーズのようなまろやかさ、クリーミーさへと変化する。
と思えば、またスモーキーなところが出てきたり。

引いては寄せて、波のように移り変わる表情のあるタブレット


2、ブノワ・ニアン「クヤグア」
ナッティー ヘーゼルナッツよりちょっと薄い感じ。
甘さがはっきりとしている アプリコットのような甘み
苦味が上品
流れが綺麗!
ひとつひとつ印象が違う

3、ブノワ・ニアン「ハシエンダ・ヴィクトリア」
はじめに甘さがくる、甘みと苦味の少なさからカカオ分70%とは思えない味わい
ゆっくり、穏やかにピアノの伴奏が始まっていくような印象
ミルキー
ジューシーさ
チョコレートらしいコクがある
花の蜜っぽさ
風味の出てくるようすが穏やか
余韻がほあ〜ってきて、また一口食べたくなるようなタブレット
波のない、澄んだ湖を思わせる

4、ショコラトリーライア「キューバ」
薬草っぽい香り
最初、ラベンダーぽい花の香り
テクスチャにカカオバター感がある
フレーバーの開き方がゆっくりしていて、じわじわ味が奥から出てくるような感じ
キャラメル感もある? りんごあめ
砂糖を焦がした感じもすこし
マスカット
アーモンド ピーナッツ
ミルク……ヤギミルク?
どのフレーバーも強烈ではなく、それぞれがふんわり出てくる
こちらにもスモーキーさがみえる

5、ショコラトリーライア「ペルー」
苦味と甘み、それから酸味
酸にすこしばかりの癖がある 
野菜らしい苦味
パプリカ、 ピーマンの苦味
苦味がおいしい なんの苦味といえばいいのか
☆酸味はけっこうグッとくる
ぶどうの酸味 ちょっと紫っぽい 野いちご
フルーティーな酸味

6、シャテル「チュンチョ」
日本酒つくっているときの蔵の中のような、発酵感の強い香りがある
ビネガーの香り
味わいはこっくりしている
肉料理
レッドペッパー
スパイス
パイナップルをのせたハンバーグ
唯一無二の味わい

さつまいも系のこっくりした甘いクリーム感
甘く煮詰めたパイナップル
とろ〜り
今まで食べたチョコレートにあったようなスモーキーさはまったくない

7、アラショコラ「チュンチョ88 %」
香ばしさと華やかさ、はちみつ
澄んだ香り

ココアパウダーを練ったようなマイルドさ
ショコラショーをゆっくりと掻き混ぜながら、いただいてる感じ
フルーティさ
他のチョコレートで嗅いだことのある香り
口当たりねっとり
豆乳の風味
パイ生地の上の部分 油とバターが焦げたところ
青リンゴ 黄緑色のイメージが湧く
旨味がある
ナッティな感じ、くるみっぽい感じ

「硬い殻の中に、なにかを見つけたぞ!って感じがします」と、うにさん


8、アラショコラ「ポルチェラーナ」
ナッツのコクのある感じから入っていって、野菜のソテー、ポルチーニ、きのこの旨味と続く
リゾットやパスタを彷彿とさせる料理的な味わい

ココナッツミルクみたい! 甘みが上品
ミルキーなところがある
コクがあって酸味もあるのが、なんだかデミグラスソースっぽい
味の下層に甘さが
ミルクチョコ感 すっきりとした余韻が感じられる、比喩するなら「透明なミルク」
サラーっと流れていく

9、ボナ「ポルチェラーナ」
こちらは苦味もしっかり効いている 焦がしたココアのような風味が最初にくる
あ、旨味! きのこではないかな……昆布?旨味がある
キュートな甘みがある
物理的に厚みがあるからか、おいしさがぐっと、ダイレクトに伝わってくる
梨のジュース 爽やかな甘み
ココナッツミルク
さとうきびジュースっぽい
ジュースを飲んでいるような感じ
ジュースっぽいなかにチョコレートのおいしさがしっかり内包されてる感じ
愛嬌があるタブレット 

10、ジャン=ポール・エヴァン「マラカイ」
すごくチョコらしい香り
百合の香り
ちょっと焦がした感じ
シナモン入りのクッキー
日本茶の渋み カテキン?
有塩バター 
お菓子っぽさがある クッキーの底のカリッとした感じ

11、ジャン=ポール・エヴァン「スルデルラゴ」
スモーキーさと、お花が入り混じった香り
料理っぽい
酸味もある
野菜 ゴボウとかの根菜? ほうれん草的な苦味?
小麦粉をこんがり焼いた感じ
タルティーヌみたいに、小麦があって、卵があって、お野菜があって、、、
いろんな味がまとまって作られたおいしさがある

12、ドモーリ「スルデルラゴ」
ナッツ感
貝のような風味?
酸味はおだやか 野菜のえぐみにも取れる 野菜→ニガナ
りんご、紅茶
渋みもあり
おとなしい感じ ひかえめな印象
さつまいもの甘さ やさしい甘さ
味を形に例えると、楕円形 ぽてっとした丸
チョコレートらしいコクがある
突出したフレーバーはないが、最後に満足感がある ひとかけでも満足できるチョコレート

13、ジャン=ミッシェル・モルトロー「タブレット・ファーム・トゥー・バー ドミニカ&ニブ」

酸味 パッションフルーツ バナナ きび砂糖、黒糖
サクサクがスナックぽくておいしい
ナッツ系のアーモンド ピーナッツ くるみ カシューナッツ
赤ぶどう バナナミルク
「これ好きです」と言ってもらえてうれしかったタブレット


14、アメデイ「ポルチェラーナ」ペルー

こっくり
甘い!! 大学いも 煮たりんご
ゴマ
アップルパイ
秋冬のイメージ モンブランとか
ジャンドゥーヤのようなコクがある
赤ぶどうっぽさ
重ねられたナッティーさ フルーティさ

うにさんからは、ありがたいことに色々とうれしい感想をいただきました。
「自分の気がつかなかったフレーバーに気がつくことができる」
「テイスティングの答え合わせができる感覚がある」
このふたつは、私もテイスティングをしていて感じたことでした。やはり、自分以外の方から感想が聞けると、感じ方の幅が広がります。

また、「詳しい方に教えてもらえるのがいい」とも言っていただけました。チョコレートにかんしては、まだまだ勉強不足なわたしですが、知るかぎりのことはできるだけお伝えしたいなと思っています。ありがとうございます。

こんな感じで、第一回目の遠隔チョコ会、たのしく和やかに終えることができました。
(もともと1時間予定だったのが、2時間になったので、そこは読みが甘かったです。笑)

またいろんなかたと遠隔チョコ会していきたいなと思います。
気になった方は、ツイッターでカデカワまでDMくださいませ。もちろん相互フォロワーでなくとも参加できます。参加費は、沖縄からの送料(ゆうパックチルド便)とチョコ代込みで、3500円になります。

ご質問は、この記事のコメント欄、ツイッターのリプライ・DMから受け付けております。概要はこちらのnoteをご覧ください。

ではでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!

サポートまで……ありがとうございます。大事に使わせていただきます。