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てぃくる 990 骨

夏の終わりに 生まれ出で
秋には 月の埃を箒き
秋の終わりに 冬毛を纏う
冬に抗う間に 痩せて
今は膝抱く 骨ばかり

それでも俺は 生き切った
春まで待てず 斃れるが
それでも 俺は生き切った



 様々に姿を変えながら、ずっと被写体になってくれたススキの穂が、そろそろ終焉の時を迎えます。
 枯れ穂の足元ではすでに新芽がスタンバイ。旺盛な成長を始めるのは初夏になってからですが、また今秋も勢いよく穂を上げてくれるでしょう。

 それまで。
 ゆっくりお休みください。


霜柱小鳥の骨を捧げ持つ

(2023-03-04)

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