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てぃくる 969 散弾

「散弾銃の弾には、有害な鉛が使えなくなったんだよな」
「いや、そういうわけじゃないよ。使用禁止の場所があるけど」

「ふうん。でも、もっとましな材料を使った方がいいんじゃないの?」
「日本じゃ、狩猟そのものが下火だからね。散弾は主に鳥撃ち用だから、特殊な素材を開発するニーズがそもそもないと思う」

「そうかなあ……これなんか、すごいカラフルな散弾でいいと思うんだけど」



「全然意味ないよ。鳥が弾丸をくらう前に、喜んで食っちまうからな」


◇ ◇ ◇

 一つ一つの実は小さいんですよ。でも、びっしり実ると壮観です。植栽でよく使われるレッドロビンの交配親でもあるカナメモチ。木も花も地味なんですが、果実がびっしり実るとご覧の状態になります。

 赤くなってすぐは鳥にとっておいしくないのか、しばらくの間この散弾ぶちかまし状態を鑑賞できます。この赤が減ってくると、冬も深まってきたなあと実感するようになりますね。


木枯らしや歩道橋から撒くチラシ

(2022-11-30)

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