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『アイカツオンパレード!』についての私見

8月17日に開催されたBEST FRIENDSのライブにて、10月より『アイカツオンパレード!』の展開が開始されることが発表されました。
このプロジェクトは「アイカツ!システムの不具合により『アイカツ!』『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』の世界が繋がってしまう」という事件が発生。これにより歴代アイドル達が世界の壁を超えて集結する!というオールスタープロジェクトになっています。

予告プロモーションでも藤堂ユリカ・氷上スミレ・白銀リリィ・リフレクトムーン――所謂ゴシックロリータを好みのブランドとするアイドル達が集まっていたり、神崎美月とエルザ・フォルテと天翔ひびきと言った各シリーズの頂点に君臨するようなアイドル達が同画面に収まっているなど、「オールスタープロジェクトだからこそ見られる光景」が散りばめられており、シリーズファンとしてはワクワクするところもあるのですが、一方で明らかに一年物として構成していたであろう『アイカツフレンズ! かがやきのジュエル』は放送期間が半年ほどになったためかリフレクトムーン回が一話で終了し、『かがやきのジュエル』シリーズを貫く柱として設定されていたジュエリングドレスは「リフレクトムーンとハニーキャットには残された話数的に無さそう」という何とも厳しい結果になっております。

個人的にはアイカツ!シリーズがオールスタープロジェクトを展開する点については「選択としては大いにあり」だと思っています。
オールスタープロジェクトは「今のユーザーに旧作を改めて展開する」ということになりますし、『アイカツ!フォト on ステージ!』でもなかなか見ることが出来なかったキャラクター同士の絡みも生まれる。おそらく合同ステージなんかきっとあることでしょう。
何より「アイカツ!というシリーズがこれまで歩んできたもの」がここに集結する!というのは長く追ってきたファンにとっては嬉しい。そういう意味では凄く10月からの展開が楽しみではあります。

一方でTVシリーズで『アイカツオンパレード!』の展開が決まったことで、「シリーズ全体の売上が低迷している中でテコ入れのような形でオールスタープロジェクトを決め、結果として「『アイカツフレンズ!』をコンパクトにまとめるしかなくなった」という印象がどうしても強くて、素直に喜びきれないところもあります。
一時はプリキュアに匹敵するほどの実績を残していた『アイカツ!』も放送終了時点で全盛期の半分以下に落ち込んでいますし、新型筐体ごとリニューアルして始めた『アイカツスターズ!』も前年と変わらない数字に。以降は右肩下がりで回復する様子もなく『アイカツスターズ!』は展開を終了。『アイカツフレンズ!』も「急かず焦らずフレンズ達の絆を育む様子を丁寧に描いていく」という内容とは裏腹に「焦らないとまずい」レベルにまで下がっていく。そうした様子を見ていれば、まともな人間ならそろそろ危機感を抱くのも当然といったところで。
「今後も続けていくつもりなら、テコ入れをしないとまずい。ではそのテコ入れとはどうすればいいのか」と考えた時に「よし!オールスタープロジェクトだ!」となるのは当然というか。過去の資産を活かすのは基本中の基本ですしね。
「そういう手が打てるシリーズ」として見られているのは嬉しいんですが、特に「アニバーサリーでも何でもないのにオールスタープロジェクトをTVシリーズでやらざるを得ない」というところにどうしても危機感を感じてしまうわけです。「オールスタープロジェクトという貴重なカードを切らざるを得ない状況」という意味では確かにそうなんですが……(今の実績は最盛期の20%ぐらいですし、このまま『フレンズ!』を半年続けても回復する見込みはなさそうなので私でもそうするとは思います)。

まあ筐体情報もほぼ同時に発表されたので「TVシリーズだけで展開」ということにはならず「続けていきたい」という意思を感じられたところだけは『アイカツオンパレード!』の発表で嬉しかったところですね。
「筐体でも展開する」ということは「完全に終わらせにかかる動きではない」ということですから。
そこだけは本当によかったです。

何にしても。『アイカツフレンズ!』は残り一ヶ月。
その最後を見届けつつ、『アイカツオンパレード!』を楽しみにしたいと思います。

(そういえばおそらく年末にプリティーシリーズも『オールフレンズ』で新しい展開を出すと思いますが、あちらは『既に展開中のプロジェクトの次の展開』でしかないのでそこは勘違いしないほうが良いかなと思います)



プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。