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【リプレイ】『巨大樹の迷宮』(2周目)

1周目↓

前回の冒険↓

この文は「ローグライクハーフ」の公式シナリオ『巨大樹の迷宮』(作:丹野佑、監修:杉本=ヨハネ)のリプレイです。
出てくるキャラ:ヘル、ふぃあ、ねこちゃん、リナちゃん

基本ルール ↓

シナリオ↓



キャラクター(PC)紹介

ヘル レベル14 魔術師
技量点2/生命点8/魔術点6/従者点7
手1:片手武器(斬撃)/手2:ランタン/鎧:革鎧
特殊技能:【氷槍】【気絶】【武具創造】
持ち物(MAX8):①軽い武器(打撃)、②両手武器(斬撃)、③金貨100枚、④聖水
金貨172/食料2
りにゃちゃんから依頼を引き継いだ冒険者。

相棒(動物):ふぃあ
技量点1/生命点8/筋力点4
特殊技能:【かばう】【全力攻撃】【全力防御】
ヘルの相棒。前回は留守番だったので、久々の冒険に興奮している。

ざっくりとしたあらすじ
美しい装飾品を頭部に載せた巨大な鳥・オウカンワシに令嬢がさらわれた、天に届かんばかりの巨大な樹の中層部にあるというオウカンワシの巣まで行って取り戻してほしいという依頼を受けたリナと寝子だったが、「りにゃも ぼーけん、いきたい!」と駄々をこねられた。
子供1人で行かせるわけにもいかないと考えた結果リナがついていくことになり、ある程度の高さまで大樹を登ったが令嬢は見つけられなかった。見つけられなかったが「りにゃ、つかれちゃった……」と言われ帰還。
「あしたは うえまでいくの!」と意気込んでいた りにゃだったが、相当疲れたらしく朝ごはんの時間になっても起きてこなかった。
話を聞いたヘルが「じゃあ、久々にあたしが行っちゃおうかな〜」と言い出したところから、スタート!

冒険開始!
「代わりに行ってくれるにゃ?」
ねこちゃんの問いに頷く。
「最近あんまり出かけてなかったし。たまにはあたしも遊びたいもん。ね、ふぃあ?」
「きゅいっ♪」
「助かるにゃ。りにゃちゃんが起きた時に誰もいないのは困るからにゃ、ワタシたちは残るにゃ」
ふとリナちゃんの方を見る。
「……なんでさっきから黙ってるの?」
「いやあ……妖怪キャラ被りだし? あたしがヘルと会話するとどっちが喋ってるのか分からなくなるじゃん?」
「ああ……」
口調が同じなのは色々と理由があるのだが、そんなことを知っている読者はごく少数なので。……読者? あたしは何を言ってるんだ???
まあいい。前回お留守番だったせいか、やる気に満ち溢れているふぃあを見る。
「きゅっきゅふー! (`・ω・´)」
「頑張ろうね、ふぃあ! ……無理しない程度に!」
「きゅぅいっ!」

オウカンワシの巣は大樹の各所にあるらしい。
りにゃちゃんたちが行ったのは多分その中でも一番下にある巣だと思う。知らないけど。
上の方の巣を探すことにした。

①出目66 メガレオン

「きゅっきゅっきゅ〜♪」
「お散歩、楽しいねえ」
「きゅいっ♪ ……きゅう?(・ω・)」
ふぃあが何かに気づいて立ち止まった。木の上に何かいる。じっと見ると、目が合った。大きなカメレオン?

反応 【敵対的】

縄張りに侵入してしまったのだろうか。それともこちらを餌と見ているのか? 分からないけど、こっちに来る!

(レベル5、生命点5、攻撃回数2)

第0ラウンド ヘル【氷槍】成功
第1ラウンド ヘル防御失敗(ファンブル)ふぃあかばう失敗、ふぃあ防御失敗

慌てて【氷槍】の呪文を唱える。氷は当たったが、より一層怒らせてしまった気がする。2人揃って吹っ飛ばされた。

第1ラウンド ヘル攻撃成功(クリティカル)、失敗(ファンブル)

「こっの!」
斬りつけるとメガレオンは逃げ出した。なんだったんだろう。

②出目32 希少な薬草

【幸運ロール】ヘル成功

「はぁ〜……ふぃあ、平気?」
「きゅん」
変なやつに絡まれちゃったなあと思いながらふぃあを見る。その足元にあるのは──
「ああっ!?」
「きゅっ!?‪Σ( ˙꒳​˙ )」
「ごめん! ちょっとふぃあ、そこいい?」
薬草だ。多分。最近読んだ本に書いてあった、気がする。たしか結構レアなやつ。自信ないけど。
「きゅるるきゅ?」
「薬草、だと思う……多分。ふぃあ、使う?」
「きゅむきゅ、きゅーきゅ」
「そう? じゃあ……」
たいした傷は負っていないけど、せっかく見つけたし。摘んですぐ使わないと効果がなくなるって書いてあった(気がする)から、使っておく。魔力も回復したような気がする。気のせいかな?

③中間イベントA

少し開けた場所に出た。体の大きな猿がいる。
そういえばリナちゃんが、樽を投げてくる変な猿と戦ったとか言ってたっけ。樽を投げる猿ってなに?w
……なんて思っていたら、目の前の猿が樽を構えた。え、もしかしてコイツのこと??

(レベル4、生命点5、攻撃回数1)

第0ラウンド ヘル防御成功
第1ラウンド ヘル攻撃成功、ふぃあ攻撃成功、ヘル防御成功
第2ラウンド ふぃあ攻撃成功

「うわっ」
投げられた樽を避ける。
あたしが狙われたのを見て怒ったのか、ふぃあが体当たりで猿を突き飛ばす。あたしも体勢を崩した猿を斬りつけ、なぜか執拗にあたしを狙ってくる猿の拳を避ける。横からふぃあが吹っ飛ばすと、猿は悔しそうに逃げていった。
猿がいたあたりに小さな袋が落ちている。中には金貨が9枚入っていた。冒険者から盗んだのだろうか。

④出目33 高嶺の花

「……きゅっ!!」
歩いていると、不意にふぃあが立ち止まった。視線の先を辿ると、上の方に綺麗な青い花が咲いているのが見えた。
「きゅきゅっきゅ……(チラ)」
「あれが欲しいの?」
「きゅい……きゅるる」
遠慮がちに頷くので、取れるか分からないけど登ってみることにした。

【判定ロール】ヘル成功(クリティカル)

思ったほど高くなく、あっさりと花を手に入れた。近くで見るととても綺麗だ。なんとなく、金貨6枚分くらいの価値がありそうだなと思ったけど、ふぃあが欲しいと言っていたわけだし ふぃあにあげることにする。
「はい。取れたよ」
「きゅわぁぁああ……!!✨」
目を輝かせて喜ぶ姿を見たら、持って帰って売ろうなんて気は完全になくなった。

⑤出目67 蜂カマキリ

「……うわ」
木の影から蜂カマキリが現れた。コイツってなんかもっとこう、待ち伏せしてガバッと襲うやつじゃなかったっけ。こんな「あ、いたの?」みたいな登場するやつだったのか……?
蜂カマキリもこの出会いは予想外だったようで、「どうしよっかな……」みたいに固まっている。

反応 【死ぬまで戦う】

不意に蜂カマキリが動き出した。どうやら襲うことにしたようだ。迷惑!!

(レベル5、生命点5、攻撃回数3)

第0ラウンド ヘル【氷槍】成功
第1ラウンド ヘル防御成功、成功(クリティカル)、ふぃあ防御成功、ヘル攻撃成功、ふぃあ攻撃成功

距離を詰められる前に【氷槍】の呪文を唱える。怯んだところを一気に攻める。……あれ? もしかしてコイツ、逃げる気がない!?

第2ラウンド ヘル防御成功(クリティカル)、成功、ふぃあ防御成功(クリティカル)、ヘル攻撃失敗(ファンブル)、ふぃあ攻撃失敗

死ぬ気で襲ってくる蜂カマキリに少しだけびびってしまった。攻撃を避けるので精一杯だ。

第3ラウンド ヘル防御成功、失敗ふぃあかばう失敗、ふぃあ防御成功、ふぃあ攻撃失敗(ファンブル)、ヘル攻撃成功

蜂カマキリの鎌に切り裂かれた。痛い。
「きゅっ!? きゅうううう!」
ふぃあの攻撃を避けたところを狙って攻撃すると、蜂カマキリはようやく動かなくなった。ポトリと何かが落ちる。
「きゅうい?(・ω・)」
「これは……薬草、かも」
最初の方で見つけたのとは違い、摘んでしばらくしても効果が消えない種類だと思う。多分。
この蜂カマキリ、もしかしてこれを渡したくなくて……? そんなことはないか。分からないけど、薬草はもらっておこう。

⑥出目24 エルフの若者
(出現数3、レベル2)

3人のエルフが何やら話している。どうも引き返すかどうかで迷っているようだ。

反応 【中立】

エルフたちは ちらりとこちらを見たが、それ以上のリアクションはなく、話に夢中だ。邪魔するのも悪いのでそっと先へ進んだ。

⑦中間イベントB

でこぼこした樹皮が壁になっている。
「ここ……登るしかなさそうだね……」
「きゅん」

【判定ロール】ヘル成功、ふぃあ成功

壁はそこまで高くなかったので、普通に登れた。

⑧出目13 猿酒

【器用ロール】ヘル成功

酒のような匂いがする。
「……きゅ」
「ふぃあも感じる? ……このへん、かな」
木に空いた穴を覗き込むと、動物たちが溜め込んだと思われる果物が発酵して酒ができていた。
「きゅうう? ……ぎゅぅ」
ふぃあがぺろりと舐めて顔をしかめた。好みの味ではなかったようだ。あたしも少し飲んでみる。……あ、美味しいかも。持って帰ってゆっくり飲もうかな。

⑨出目36 ロープアクション

「これは……」
次の足場まで少し遠い。周りのツタをうまく使えば飛び移れそうだ。あたしはそれでいいとして、ふぃあは……?
「きゅ……」
「えっと……あたしに掴まる?」
「きゅむあ!! きゅいっ!!」
自力で行く!と気合を入れたふぃあは……

【判定ロール】ふぃあ成功

うまいこと次の足場へと着地した。
「きゅっふー!!✨」
よかった、楽しそうだ。
あたしもツタを掴む。勢いをつけて、いざ!

【判定ロール】ヘル成功

……あ! これは、楽しい……!
無事に飛び移れた。これはテンションが上がる。ふぃあももう一度やりたそうだったが、いつまでもここで遊んでいるわけにもいかない。帰りもここを通るかな……

⑩最終イベント

「あれだね」
「きゅ!(`・ω・´)」
オウカンワシだ。でもなんだか、敵意はなさそうな……?
ついてこい、というように飛んでいくオウカンワシを追って進むと、巨大樹の幹に穴が空いていた。穴はあたしが入れそうなくらい大きいけど、もっと大きいオウカンワシでは入れないのだろう。奥からはバキバキと音がする。
「うわ」
穴の奥では、大きく発達した顎を持つ虫が何匹も大樹に噛みついていた。オウカンワシはこれをなんとかしてほしかったのだろう。
虫たちがこちらを見る。噛まれたくないなあ、絶対痛いじゃん……

(出現数6、レベル4)

第0ラウンド ヘル【氷槍】成功(クリティカル)

取り敢えず一番近くの虫に【氷槍】を当てると、他の虫たちは怒ったように顎を振り回した。

第1ラウンド ヘル攻撃成功、ふぃあ攻撃成功、ヘル防御成功、成功、ふぃあ防御失敗(ファンブル)

1匹ずつ倒して少し気が緩んだのかもしれない。ふぃあが虫に噛みつかれた。
「きゅ〜っ!?」
「ふぃあっ!?」

第2ラウンド ふぃあ攻撃成功(クリティカル)、成功(クリティカル)、成功

ふぃあは噛みついた虫を振り払って壁に叩きつけると、「もう怒った!」と(実際には「きゅるるっきゅぁあ!!」と) 言って残りの2匹をまとめて吹っ飛ばした。虫は動かなくなった。
「す……すごい……」
「きゅふー!(`・ω・´)」
穴から出ると、オウカンワシの傍にさっきまでいなかった女性がいた。さらわれたお嬢様が解放されたのだろう。
オウカンワシがまだ何か用があると言うように見つめてくるが、お嬢様を送り届けるのが先だ。
街へ戻ると、依頼人に「英雄だ」などと言われた。
まだ何かありそうな気がするが、取り敢えず疲れたので家に帰る。手に入れた酒が飲みたい。
「おかえりにゃさい」
「ただいま。ねこちゃん、お酒飲む?」
「急にどうしたにゃ……あ、お礼にもらったとか?」
「いや……なんか木に、んー……。……そうなの、お礼にって!」
なんとなく誤魔化した。ねこちゃんは別に気にしないかもしれないけど。
「オウカンワシ、なんかまだ用がありそうだったんだよね〜」
「ということは……もう一度登るにゃ?」
「どうしようかな。作者のやる気次第かな」
「ああ……それはワタシたちではどうすることもできにゃいね……」
……最初の方で「読者? なにそれ?」みたいなことを言っていたって? よく覚えているね……すごいや。まあこういうのはその場のノリだから。うんうん。
「りにゃちゃんはどんな感じだった?」
「ヘルを追いかけるとか言い出したらどうしようと思ってたんにゃけど……にゃんか、普通にお絵描きしてたにゃ……」
「ああ、そう……」
気が済んだならまあ、いっか。
そんなこんなで、次の冒険先がどこになるかは作者次第……

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