ツモ切りリーチとの付き合い方

様々な状況で出現するツモ切りリーチ。

一発でツモられてイラっとしたり、なんとなく恥ずかしくてツモ切りリーチできなくてとりあえず空切りリーチにしたり、色々と思い出がある方もいるだろう。

今回はそんなツモ切りリーチについて、する場合とされる場合について再考し、付き合い方を考えてみる。

ツモ切りリーチをされるとき

ツモ切りリーチには様々な理由がある。

最近の戦術論ではテンパイ時は即リーかテンパイ外しかの二択になることが比較的多いので一旦ダマに構えることが少なく、そこからツモ切りリーチになるケースはもっと少ない。

ではなぜツモ切りリーチされるかというと、

・なんとなく気分で

・手牌的にリーチした方がいいんじゃないかと思い直した

・場の状況が変わったから

・あえてツモ切りリーチをした方が得だから

等々の理由が挙げられる。

上の2つはなんとなく、という意味合いが強いが、下の2つは戦術としてやっている。なお一番下の理由でツモ切りリーチされることはよほどのメンツでない限りはない。

ツモ切りリーチへの対処法は意外と少ない。ツモ切りでもリーチはリーチなわけで、普通に強い。

ただ通常のリーチとは異なりいくつかの手がかりがある。

まず、ツモ切りリーチは愚形待ちであることが多い。例えばリーチ後に通った筋の危険度は通常より少し上がるように思う。

また、前順(というより最終手出しまで)に通った牌は通ることが多い。これはオリる場合非常に重要な手がかりになる。

また、雀荘メンバーがツモ切りリーチした場合は前巡(最終手出し)の筋はかなり危険になる。メンバー規制でモロひっかけリーチができず、苦肉の策として次巡ツモ切りリーチとした場合があるからだ。

なおツモ切りリーチを一発でツモられるとなんともいえないネガティブな気分になる人もいると思うがこれに関しては慣れるほかない。

ツモ切りリーチするとき

さて意図的に(戦略として)ツモ切りリーチするケースは結構少ないはず。自分の経験として振り返ってみるとやはり一旦ダマにしたけどやっぱこれリーチした方がいいのでは?となるパターンと単純に牌姿や点数を見間違えてたというパターンが多いように感じる。5200あるからダマにしたのによく見たら2600しかなかった、みたいな。

そういうときにありがちな考えがツモ切りリーチは恥ずかしいから空切りできる牌が来たら空切りリーチにする、というものだ。これは絶対にやめた方がいい。

・そもそも不利な動きだと自覚してそれを行うのはよくない

・良い待ちならツモ切りリーチが撹乱になる場合もある

以上二点が理由だ。

まず、リーチした方がいい、と気づいたその時点でツモ切りだろうがリーチはした方がいい。リーチは強力な打点アップ手段なので、例えば2600の手を空切りできる牌を待っている間に相手に当たり牌を切られるとそこそこの機会損失になる。

そもそも過去のミスを将来まで引きずるという行為自体がよくない。過去のミスはとりあえずそれとして、現在の最善を尽くすことが勝つために重要なことである。

また、その手牌が良い待ちなら空切りするくらいならツモ切りしてリーチした方が良いケースも多くある。極端に言えば端にかかる待ち(14mなど)であればツモ切りリーチした場合はかなり出やすい待ちになる。端にかかる良い待ちなら即リーするはずだからだ。余計に空切りしてしまうことでこの利点を自ら失いにいくことになる。

また、戦略的にツモ切りリーチする場合の1つが端にかかる良い待ちであえてツモ切りリーチする、というものだ。

これは2000点や3900点の手では一巡待つ時間がもったいないのでしない方がいい。逆にダマで8000点あって打点上昇が大きく見込めなく、一瞬ダマにしても大きな影響がないケースだとメリットの方が大きいかもしれない。つまりツモ切りリーチを読んでくれて端の牌が切られやすくする効果がある。ただし他のプレイヤーがきちんと読んでくるメンツでないといけないし、積極的に推奨するほど強い動きではないと思っている。


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