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不登校の娘ing2/21

今日は都立入試の試験日だ。昨年までは、いや昨日までは通信制高校や高卒認定試験の日程を頭の中に備えていた。昨年瀕死の思いで見学に行った都立高校…前を向くことが出来ただけで、不登校中も私とは変わらずお喋りし外出してくれたこと、笑顔になる時間が増え身長もグンと伸びたこと、それを当たり前ではない環境の中サポートできてきたこと…それだけでもう十分に幸せであり、神様はいるのかもしれないとすら感じる。

既に頑張りすぎている娘に受験頑張れ!とは言わなかった。笑顔でいるあなたが一番大切だから…途中で帰っても休んでも良いこと、今日まで逆風のような日々にも飛ばされることなく自分で計画したスケジュールをこなしてきたあなたの粘り強さを私も見習いたいと伝えた。

AM6:40 最寄駅まで傘をさし見送った。高校は満員電車で1時間はかからない距離ではあるが、近所の中学校すらアメリカのように遠く離れた場所と彼女には数年も感じていただろう。それだけに今日のような日が来るとは想像もつかなかったし、促してもこなかった。高校まで着けなくてもいい、この時間に支度してここまで雨の中歩いてきたのだ。結果はどうでもいい、もう合格であると私は思っている。甘いバカ親かもしれないが構わない。

AM9:50 娘が気がかりである心にシャッターを下ろし、息子の送る会に参加するためパンツスーツで家を出た。受験お疲れ様と娘と息子の卒業おめでとうを兼ねた夕飯の仕込みをしてきた時についた煮豚の香りが髪の毛からわずかにする…まぁいいか、集合写真に匂いは映らないのだし主役は六年生なのだから。

AM11:50 暖かい気持ちとすでにオーバーヒートしている身体がチグハグになったまま帰宅した。娘からは着いたよの連絡が入っていた。私は…やるべき事は沢山あるのに、スマホ片手にソファで寝落ちしてしまった。

PM14:00 足が攣って目が覚める。激痛…おかげさまで起きることができたのでセーフとしよう。スーツを着替えて心配の感情を忘れるかのように家事スタートした。出遅れすぎたが。

PM16:50 娘からもうすぐ最寄り駅に着くこと、酔ってしまったとメッセージが入り急ぎ駅に行く。どこか緊張した制服の子が沢山改札口を通っている。みんなお疲れ様!と思いながら待っていた。人混みから少し遅く娘の姿を発見した。思いの外、晴れ渡ったような雰囲気としっかりとした歩き方だったので驚いてしまった。私を見つけるとマスクをずらしニッコリと手を挙げた。もう大人のように感じていたが、まだ子どもなんだなぁと暖かい気持ちになった。

PM17:30 一緒に帰宅する。娘はいつにもなく快活でマシンガントークが止まらない。良い刺激になったのかな?と空っぽのお弁当箱を洗いながら嬉しく感じた。同時に本日の主役が2人に取られてしまった事に不機嫌オーラをバシバシ放つ末っ子…緊張から解放され達成感からお喋りが止まらない娘、今日は俺が一番の日だからみんなマリオやろう!とワイワイ騒ぐ息子…布団にダイブしたいが、末っ子にまず散歩を誘い数件先のコンビニまであえて遠回りで歩く。夕飯のおかずには三人がそれぞれ好きなものを用意したのだが、末っ子には足りなかったようだ。お姉ちゃんとお兄ちゃんばっかりで最悪な日!とブーブー言いながらコンビニで高いスイーツに指をさしてねだった。

その後、エスプレッソをがぶ飲みしながらマリオカート…娘の好きなダイヤモンドゲームに挑むころにはコマがピンぼけしていたがなんとか不服にならないようゲームできたようだ。

感情が忙しい1日であったが、とにかく今日という日を体験させてくれた事に感謝でいっぱいだ。来月結果は分かるが、もう我が家では桜が満開である。結果次第でどういうスケジュールになるかをリマインダーでチェックして泥のように寝落ちした。


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