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山下達郎氏も認めるのだから間違いない

日本のジャズミュージシャンは優秀

本屋さんで山下達郎さん特集の雑誌BRUTUSを購入。達郎さんがパーソナリティの大変勉強になるラジオ番組「サンデーソングブック」が本になっていて、まるで”いい音楽の図鑑”という素晴らしい内容でした。

その中にジャズというテーマがあり、そこに是非紹介したい一説が

日本のジャズミュージシャンは世界でもトップレベルで、優秀なミュージシャンがたくさんいます…「山下達郎のBRUTUS SONGBOOK」より

日本のジャズミュージシャンは海外のアーティストと比べてもなんら遜色ない高いレベル、と山下達郎さんが太鼓判を押していらっしゃったのです。

音の完全主義者、音楽へのこわだりがスゴすぎる、と言われる達郎さん。
「レコーティングでは、”スネアの音作り”だけに1日かける」とか
「音の職人なので、人間ドックの聴覚検査で「こんな性能の悪いヘッドホンで信号が聞こえるわけが無い」と怒った」とか、語られる伝説は多数。
番組「サンデーソングブック」でかかる曲はどれも素晴らしい、という最高の選曲を25年も続けられる達郎さん。
売れっ子プロデューサー亀田誠治さんや星野源さん、など沢山のミュージシャンにリスペクトされている達郎さん。
野球でいうイチローさんのような方と思ってもらえればいいかと。

そんな達郎さんも言っているのだから、
もっとたくさんの人に日本のジャズミュージシャンの演奏を体験してほしい、と改めて思うわけであります。

達郎さんが選ぶ日本のジャズマン

せっかくですので、今回は、達郎さんにゆかりのある日本のジャズミュージシャンをふたりご紹介させてください。

70年代から達郎さんのライブ、レコーディングに参加していらっしゃるのがサックスの土岐英史さん。土岐さんについて達郎さんはこう語っています。

一番僕の身近な人がサックスの土岐英史さんでありまして、レコーディング、ツアー、目いっぱい付き合っていただいてます。土岐くんの1992年のアルバム『In a Sentimental Mood』というアルバム、全編スタンダードで構成されている素晴らしいアルバムでございます。「山下達郎のBRUTUS SONGBOOK」より

『In a Sentimental Mood』の1曲がYouTubeにありました。

日野皓正グループにも在籍した日本を代表するアルト、ソプラノサックスプレーヤーの土岐さん。1982年に出た毎日新聞社のムック本でもこんな紹介が。

70年代初頭より、脱兎の如く駆けて早10年。はみかみ屋で無口の土岐は、自己のグループを率いいつも決して必要以上に自分を押し出そうとはしない。寡黙な中に、たっぷりと蓄えられたジャズ・スピリッツは、ステージに立った時、どっと溢れ出してくる。海外経験も多い若手実力者である。「日本のジャズ Jazz of Japan'82」より

35年以上前からトッププレーヤーとして紹介され、今も演奏し続けていらっしゃる方、というわけですね。余談ですが、シンガー土岐麻子さんのお父様でもいらっしゃいます。

もうひとりはトランペッターの市原ひかりさん
震災の後という難しい時に出たアルバム「Ray Of Hope」に起用されました。インタビューで「注目している若手ミュージシャンはいますか?」という質問に達郎さんはこんな回答をしていらっしゃいます。

今回のアルバム(『Ray Of Hope』)にもフリューゲルホルンで参加してもらってるんだけど、市原ひかりというトランペットの女の子がいいですね。いままでのオヤジのジャズの概念とはまったく違っていて、フレーズが繊細だし、作曲・編曲の能力も高い。新しいアルバム(『UNITY』)も素晴らしいですよ。 「山下達郎 100Qインタビュー」より

そして
ちょうど、このお二人の演奏を体験できるライブが今度あります。

第12回なかのぶジャズフェスティバル。
開催日時:2018年3月18日(日)  15:30開演 
会場: 荏原文化センター

土岐さん、市原さん以外も16名の日本のトップジャズプレーヤー(初代山下洋輔トリオのドラム・森山威男さん、サックス中村誠一さんなど、スゴいメンツ)が出演されます。

山下達郎さんが認めるジャズプレイヤーをライブで体験するのになかなかいい機会ですのでよければ。


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