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至福のとき、そして「切り取って書く」ということについて #呑みながら書きました

 うぇーい! 呑み書き後夜祭に参戦するぜ!
 呑み書き第15回、おめでとうございますありがとうございます! 何も考えずに書ける機会って、やっぱ貴重だよね。
 今回は主催者不在らしいけど、マリナさん、あきらとさん、ありがとー!

 今日はね、とあるイベントに行ってきたんです。
 イベントレポは書いていいのかどうかがわからんから、もしも下書き書いて本人からOK出たらいつか出すかもしれないけれど。
 このイベントが至福のときだったんだよね。

 どんなイベントだったかっていうとね、現役を引退したばかりのバリバリの元プロ野球選手にオープン戦を生解説してもらうっていう、ファンからしたら夢のようなイベントだったわけ。
 また野球の話かーって言わないで。野球の話なんだけど、それだけじゃないから。

 そんなに広くはない飲食店にドラゴンズファンが集まって、スクリーンに映し出された生中継を、わいわい応援しながら見るの。解説に耳を傾けつつ、ときどき質問を挟んだりしてね、得点が入るとみんなでハイタッチしたりして。

 あ、もちろん居酒屋さんなんで、正しくは #呑みながら書きました じゃなくて、呑んでから書きました。もっと正確に言えば、ノンアルビールを呑んでから書いてます。

 話は元に戻るんだけどさ、その空間がめっちゃわくわくして楽しくて、心地よかったわけ。
 まずね、生解説してくれた平田良介さん、一軍で大活躍してた あのスター選手が目の前にいる!っていう、このわくわく感がたまらん。
 それにね、彼の解説がとにかくすごかったの。プロ野球選手って、刻々とカウントの変わる打席のなかの1球1球を、こんなにも深く考えてるんだなって思ったんだよね。すごい密度! 感覚と記憶と思考から瞬時に判断する人間の脳はかなり高性能のコンピュータだからさ、打席に立ってるときは必ずしもそれを言語化して考えてるわけじゃないんだろうけど、わたしみたいな素人にも解りやすい言葉を選んで言語化してくれるのを聴くとね、1打席分の思考がものすごい情報量なんだよね。
 語彙力ないけどさ、プロ野球選手マジすげぇ・・・!ってなった。

 先月、沖縄キャンプへ行って朝から晩まで練習してる選手たちの姿を見てきて、今日は「ここまで考えるのか!」って話をたっぷり聴けて、感動しまくり。
 平田さんの真摯に質問に答えようとする姿勢もとても素敵でね、今まで以上に大好きになりました。

 それとね、当然だけど集まってるのはドラゴンズファンばっかりなの。一部、他球団ファンもいたんだけど、友好的だし野球ファンってことで全方位OK。ただただ大好きな球団や先週のWBC、これからのシーズンの話で盛り上がる空間は、最高に楽しかったんだよね。
 長い長い3年間を越えて、マスクを外して呑みながら話しながらたまに歌いながら過ごす1日。なんだかじわじわと心にきたんだよね。感慨深いというか。

 試合中継終了後、いろんな角度から濃い話を聴くなかで、わたしは平田さんに訊いてみたいことがありました。それはね、メディアに切り取られることの違和感。
 ただでさえ見られる職業だからね、事実のほんの一部だけを切り取って報道されたり、あることないこと書かれたりする。それってどんな感じなんだろうって。

 でもね、平田さんの回答はとても賢かった。誰のことも傷つけない答え。

「切り取られたり、全然違うことを書かれることはいっぱいありすぎて。でも、僕もバッティングの意図に関しては、実際とはちがうことを記者に話すこともあります。やっぱりシーズンを戦っていかなければならないので。
 ただ、今、いっぱい記事出てますけど、僕、引退してから取材受けてませんから。取材受けてないのに記事出てるんですよね」

 本当に賢い人だ。ひどい目にあったこともあるというのに、メディアの扱いの事実だけ伝えて、自身の気持ちはそこに上乗せしない。さらに、違うことを書くメディアのことを責めず、自分も意図的に違うことを話したことがあるとさらっと言って、誰のことも切りつけない。

 録音してないから正確な言い回しはわからないけれど、わたしの切り取りかたが間違っていなければ、たしかこういう内容だったと思う。呑んでたけどノンアルだったし、たぶん、きっと大丈夫。苦情は受けつけます。

 切り取りかたによって、物事の見えかたはずいぶん違う。
 だからといって、切り取らずに書けば情報量が膨大すぎて、読み手にはとても消化しきれないし、知りたい情報にたどりつけない。
 だから、書くときの情報や言葉の取捨選択には、敬意と注意を充分に払いたいと改めて思ったよ。

 呑み書き参戦の意気込みを書いた冒頭から、きっとずいぶん違った着地点になって、この文章は終わることになるんだと思うけど、読み返さずにそのままだすね。呑み書きだもん。

 あぁ、楽しい週末だったな。幸せで夢のような、至福のとき。
 平田さん、ありがとう。

ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!