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A HAPPY NEW YEAR!! about "山内"




新年あけましておめでとうございます。
三ヶ日は自宅でゆっくりさせていただきました。
また明日からしっかりと頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


さて、昨年末に初売りから発売するアイテムとしてULTERIORのデニムを紹介しました。
今日は新年一発目のブログですので新しく取り扱いさせていただくブランド”山内”をご紹介いたします。


当店のセレクトとしては僕自身がアイテムを所有したことのないブランドを扱うのは初。
みなさんと一緒に実際に着てみて山内の良さを実感していこうと思います。
商品の説明をする前にまずは山内さんの説明を。
HPに掲載されている2015年に書かれたこちらの文を読めば、どういった想いでものづくりをされているかは一目瞭然かと。


日本人であるということ

「山内」の服は、全て国内産の素材を使い、全て日本人の手によって作られています。
私は日本人ですから、日本のもの作りを基盤に服を作りたいと思っています。
しかし、世界のグローバル化が進むにつれ、服作りの現場がなくなってきているのが、日本の現状です。
そもそも技術や伝統は意識的に続けようとしなければ終わってしまうと思う。
いかに効率よくお金を稼ぐという事が、今の流れであるならば、もの作りや伝統なんて物は簡単になくなってしまう。
すぐに結果を求めるあまり、現場を振り回していれば、技術も製品の質も向上しない。
よいもの作りには、お互いの人間関係を深めていく時間がどうしても必要です。
そうしてお互いを理解して、日本の技術、日本人の感性で作ったものは、必ず伝わるはずです。
日本には素晴らしい技術を持った工場さん、日本人の細やかな気遣いやセンスを持った職人さんが、少なくはなってきていますが、まだまだいらっしゃいます。
そうした方達と残るもの作りをしていれば、日本の服作りの現場価値が高まり、もっともっと必要とされるはずです。
国境を越えた考え方をするよりも、日本に回帰して、足並み、気持ちのベクトルを揃えることにより、美しいもの作りが出来るのではないかと思います。



この真摯な想いでずっと行動に移しているんだと思います。
この文から7,8年の時が経ちおそらく工場さんとの信頼関係もより深くなっていき、
生地・縫製ともにとんでもなく高い次元のものづくりをされています。
真摯な思いを感じた感じたのは他にも。
展示会ではとんでもない分厚さの商品説明の紙をいただきました。
考え方やスタンスの違いはあるので、丁寧に説明すればいいということではないということは分かっていますが、ここまで丁寧に説明いただくことはなかなかないので”正しく伝えたい”という思いを感じました。
また、山内の製品には全て品質表示とともに”縫製者タグ”が付けられています。
パターン・生地・縫製すべてを本当に丁寧に作られている山内。
パターンは着た時の収まりが良いように数ミリ単位で左右非対称に作られているそうですが、それが縫製でずれてしまっては意味がありません。
繊細な技術や経験を必要とし、出来栄えには歴然とした差が生まれる”縫製”という技術ですが、
日本のアパレル業界ではおそらくいちばん過酷で賃金も安く、注目されない職業なんだそう。
そこで山内では一つの洋服を責任を持って一人の縫製者が仕立て上げます。
縫製者全員がデザイナーの山内さん自身で縫製技術や縫製に対する想いを確認した素晴らしい技術者です。
その方たちへの敬意も込めて、そして縫製者にもスポットが当たるようにと縫製者タグを取り付けることにしたそうです。
もちろんその分お給料も高く、洋服の値段も上がります。
しかしその仕上がりは抜群です。
縫製にも注目して御覧ください。
(否応なしに目に飛び込んでくるとは思いますが…)

そんな山内から2型届いています。
山内を着たことがない私でも知っていたブランドを代表するシャツと展示会で一番最初に見たシャツジャケットです。


山内 / 塩縮加工コットンリネンシャツ
color : white , charcoal navy
size : 4
material:COTTON 50% LINEN 50% 裏地 COTTON 55% CUPURA 45%
price : ¥44,880(in tax)


まずは山内でも数少ない年間定番の一つ。
毎シーズンミリ単位の修正を繰り返してアップデートを続けているそうです。
カサっとドライな肌触りとシワ感が特徴的な生地。
しっかりとした生地感ですが、元々は生地の裏側に手を当てると透けて見えるほど薄手の近江産コットンリネンを使用しているとのこと。
それを強塩縮加工を用いることで30%も生地が収縮され、この表情になるんだとか。
強すぎることないさりげないシワ感で上品です。
一気に気に入りました。
薬剤を用いた危険を伴う作業のため、かなり希少で手間のかかる加工とのことです。
裏地は全てのパーツにコットンキュプラの裏地がついておりますからとても滑らかな肌通りです。
しっかりと厚みがある上に裏地までついてますので羽織としても活躍します。
夏以外はずっと着用できるシャツです。

ジャストな作りでしたのでサイズは最大サイズの4のみオーダーしました。
と、おもっていたらこちらのシャツはサイズ5まで展開があったようです。
申し訳ない…ですが多くの方は問題なく着用できるサイズ感かと思います。
袖を通すと背筋がピンと伸びるような感覚になる一枚です。
とても美しいです。
生地の風合いを感じてほしいという想いから、ステッチはすべて裏側になるように設計されています。

美し過ぎる台襟

カラーはTHE シャツなホワイトと今季から山内のイメージカラーに設定されたチャコールネイビーです。
青みかかったチャコールグレーはとても知的で品格を感じられるカラー。
シワ感がいい感じにカジュアルに落とし込んでくれています。







さて、こちらに乗せたのはすべて裏側の写真になります。
前述の通り全てのパーツに裏地のついた二重仕立てです。
ジャケットのようにパイピングされていて本当に美しいでしょう?
タグさえなければ裏側だって思わない人も多いんじゃないでしょうか。
表もステッチが隠されて美しいですが、ぜひ裏側も見てほしいですね。

ようやく着用です。

168cm SIZE4着用


いやぁ…美しい…かっこいい…
是非一度実物を見て下さい、満足いただけると思います。




山内 / 超絶高密度リネンクロス・シャツジャケット
color : kinari
size : 3 , 4
material : LINEN 100%
price : ¥82,500(in tax)



展示会で一番初めに触れた洋服で、その瞬間に取扱をお願いしようと決めました。
力強くも繊細なステッチワークが目に付くシャツジャケットです。
先程のシャツはステッチを極力見せないようにしていました。
ステッチもデザインだと改めて感じます。


国内有数の生地工場と長年生地作りを続けてきた山内が”超絶”という言葉を使うほど高密度に織り上げられたリネン生地。
コンセプトはリネンの平織りというありきたりな生地を、どれだけ普通でなくすか…だそうです。
まず使用する糸は素材本来の色目である生成り糸を使用しています。
世の中に出回っているリネン製品の9割は晒し糸という漂白されたリネンを使われています。
しかも今回の生成り糸は1等亜麻に該当する60番手の細い糸。
一般的にリネンは糸を晒して、シルケット加工という糸を伸ばしてシルクのような光沢を出す加工を施すと織り上げるのが容易になるらしいのですがそれもしていません。
かなり希少でリネン本来の風合いを楽しむことができる糸です。
この糸をあの山内が”超絶”という言葉を使う程、高密度に織り上げています。
リネンを高密度に織り上げることは非常に難しく、一般的に60番手以上の細いリネン素材は光に透かすと透けるものがほとんどですがこちらの生地は透け感はありません。
リネン本来の風合いを長い時間をかけて楽しむことができるとても贅沢な生地です。


スタンドカラーにラグランスリーブというカジュアルな仕様ですが、やはり山内らしい品の良さを感じる一枚です。
ニットが着れる位ゆったりとしたサイズ感なので、今の時期からも着用できるアイテムになります。
ミシンの設定を強くしているのか、高密度に織り込まれた生地だからこうなるのか不明ですが、ステッチがかなり強く打ち込まれていて目に引きます。
ポケットの処理や袖口のカーブも美しいです。

袖口の縫製、カーブも美しいです。
ボタンも丁寧に。



着用です。

身長168cm SIZE3着用


ハンガーにかかっている姿でもう雰囲気抜群ですが、実際着ると更に格好いいのでぜひ羽織ってみてくださいね。


さて、こちらの山内の二型とULTERIORの二型は1/4 13時より店頭で、14時よりオンラインにてご覧いただけます!
ご来店の程お待ちしておりますので、是非宜ご来店の程宜しくお願い致します!






水岡
〒880-0805

宮崎県宮崎市橘通東3−4−33第2矢野ビル3F

INSTAGRAM:mizuoka_miyazaki

TEL:080-3947-4947

open hour 12:00-18:30




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