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何が面白いの?「パチスロのゲーム」


明けましておめでとうございます!(いまさら)

年末休みにポケモンSVをクリアして、スプラ3のフェス(甘いvs辛いvs酸っぱい)も終わり、次は何をやろうかなぁなんて考えてたんだけど。

無性にパチスロのゲームがやりたくなっていることに気づき、最近よく遊んでる。
ヘッダー画像は、Switchで出てる「パチスロ ユニバ王国 A-project」
Switchでもパチスロのゲーム出てたんだね。

PS2やPSPでもパチスロのゲームは無数に出ている。
しかもそのほとんどが中古でバカ安だ。

PS2アラジンA

勿論、昔のゲームソフトだと、今パチンコ店で稼働してる新型の台は遊べなくて、今は店に設置されていない古い台ばっかりなんだけど。

正月休みに家族でリサイクルショップ(〇河屋)いって、クソ安いパチスロのソフト買い漁って打ち散らかしてる。

楽しい…!

年末休み(年明け)ずーっと打ってた。
コレクション要素をコンプしたゲームもある。

しかし、パチスロのゲームって、傍目に見ると楽しそうに見えない。

「スプラやポケモンやゼルダみたいに面白いの?」
と聞かれたら…

うーん…?

うーん…?

面白くないと思う!

そもそも「パチスロ」は面白いか?

ゲーム以前に、パチ屋で打つパチスロは面白いのだろうか?
これについては、まあ人により様々な意見があるだろうけど…
筆者は「面白い」と思う。

しかしながら(これは筆者の感想だが)
スロットマシンをボタンで止める行為 ≠ パチスロという行為
であると思う。

これは重要なので覚えておいて欲しい。

スロットをボタンで止める行為は「パチスロという行為」のうちの一部分でしかなく、これだけだと(まあまあ面白いけど)そこまですごく面白いものでも無い。と思う。
純粋なスキルゲームとしてマリオやゼルダと比較したら任天堂に失礼だと筆者個人としては思う。
リールに何が揃うかはスタート時点で内部的に決まってて、目押しがいる場面は限られる。ボタンを押して止めることは半分演出であり(少しだけ必要な場面がある)、基本はくじ引き・運試しの要素の方が強いものなのだ。

液晶に表示される映像も、テレビゲーム「風」ではあるけれどテレビゲームではなく、これも単体だとそこまで面白く無い。
ゲームの映像というよりは、何の柄が揃うかのヒントが表示されるショートムービー、CM映像、みたいな方が説明として近いのではないかな。と思う。
「ボタンを押す」という要素があるからテレビゲームっぽく見えるけど、クリボーに当たると死ぬ、上手にジャンプしたら死なない。みたいな操作による成功・失敗は基本、どの台のどの液晶演出にもまったく存在しない。と考えていいと思う。モンハンの台とかにもないです(筆者が知らないだけで、あったらごめん)

以下の二つが加わって初めて「パチスロという行為」は面白いと思えるものになると考える。

・入店時より帰宅時の方が財布の中身が多くなってる。…というのがゲームクリアの条件である。
・多くの店があり、多くの台があり、日によって設定が高かったり低かったりと店員による調整が行われており、どれを遊ぶか選べる。

この2つが追加されることで「パチスロ」という遊びは完成する。
前述した、スロットをボタンを押して止める行為も、液晶に流れる映像も、超ドッキドキの楽しいものに変わる

筆者はパチスロの実機を自宅に購入し「家スロ」を遊んでいた時期があり、noteに関連することを書いたことがある。よければそちらも見てもらえたらと思う。

上記の記事の中で「家スロ」と「店でやるパチスロ」の違いについて、こう書いた。

家スロの場合、まずお金を使うことがなく、勝ってもお金が増えることがない。
そして台は(複数個の台を持ってたらあれだけど)1個しかない。
設定はユーザーが変更できるが、自分で設定しているのだから、幾つなのかは丸分かりだ。
設定を予想する必要が全くなくなる。
高設定にして遊べば勝つし、低設定で遊べば負けるのだ。分かりきってる。パチスロをゲームたらしめている要素の多くが失われていることがわかる。

https://note.com/mizuokaki/n/n943b2c402b6e 禁断の遊び “家スロ” について
 

では、「パチスロのゲーム」はどうか?

ここから本題となる。
ではパチスロのゲームソフトについて。
これは面白いのか? 面白いなら、何が面白いのか?

結論から行くと。

パチスロを全く知らない人
パチスロに興味がない人
…にとっては面白く無い!

と言える。

ただし、パチスロをよく知っている人、興味がある人にとっては面白いものとなる。

基本的に、ゲーム内でやることはスロットのみだ。
ファイナルファンタジーのようにドラマチックなストーリーがあって、エンディングがある。というものではないので「誰でも感動にいざなってもらえるエンタメ作品」という感じじゃない。
(ストーリーモードが充実してるパチソフトも稀にあったりするが割愛)

そもそも「ゲーム」じゃなかった

そういえば、そもそもの話だけど。
パチスロのゲームソフトって、その多くが「シミュレータ」と銘打たれている。
「ゲーム」じゃないのだ。
「実用ソフト、ツール」のような側面が強めだ。

DSによくあった、旅先で翻訳に使えるソフトとか。
JR東日本がPCでリリースしている電車運転の訓練用ソフトとか。
自動車教習所のシミュレータもそうだね。

あと、PCで画面内に水槽を置いて熱帯魚飼うやつとか。
フライトシムでゼロ戦やジャンボジェット機を操縦するやつとか。
そういったものに趣は近いのかもと思う。

そのジャンルに詳しい人用。
または、そのジャンルに触れたいと思っている人が、入り口として使う。
そのジャンルに触れたくても触れられない人が、触ってみたくて使う。
…そういうものであると思う。

スロゲーと方向性が似てるのは「グランツーリスモ」

「グランツーリスモ」も、こういう方向性を持ってるソフトだと思う。
”レースゲーム”ではなくて”ドライビングシミュレータ”と銘打ってるし。

ドライビングシミュレータ グランツーリスモ(GT)

GT、本物のクルマ好きじゃないと楽しくないよね?(筆者の主観です)

正直なところ、筆者はグランツーリスモが苦手だ。

絵は超きれいだけど普通に車が走ってるだけで見た目が地味だし。
上手くできないと減点される。最高にうまくできても地味。みたいな感じで退屈する。ご褒美が無く、減点法で評価されるなって感じてしまう。
でも本物の車いっぱい乗ってたり、大好きな人にとっては、リアルな挙動は最高なわけでしょ。
オーラを纏って時速1000キロで突進、インに強引に割り込んでよし!敵車は吹き飛ばしてしまえ!そのままドリフトでコーナーを抜けてしまえ!みたいなのは(筆者はすげー好きだけど)現実の車ではできないことはよくわかる。

F-ZERO GX。
こういうレースゲームの方が「うっひょおおお!」となって筆者は好きだが
リアルではないしシミュレータでもないのはわかる。

筆者はリアルで自動車教習所卒業するのに1年くらいかけてしまったし、車酔いするし、欲しい車は特になく、乗る時はカーシェアだ。
そんなに車は好きじゃない。
でもマリオカートやF-ZEROは好き。グランツーリスモはグラ綺麗だなぁ!と思ってやってみるけど、教習所みたいなミッション全部クリアする前にいつも飽きてしまう。

筆者がグランツーリスモから受ける「つまらない印象」は
パチスロをしないユーザーがパチスロゲームをやった時に受ける印象ときっと同じだ。

上記でGTを「普通に車が走ってるだけ」と書いたが、スロゲーは「普通にパチスロが回ってるだけ」なのだ。

GTで
あの名車が、外観や挙動はモチロンのこと、内装やエンジン音や、わずかなハンドル操作の癖にいたるまで、完全に同じ(と思える)再現がされてる!
と感じるのと、
スロゲーで
あの名機が、確率やリール配列はもちろんのこと、筐体や役物、コイン排出音や、わずかなリール始動の遅れ演出にいたるまで、完全に同じ(と思える)再現がされてる!
と感じるのは、同じだ。
と思うのだ。

パチスロゲームを面白いと感じるポイントや、ユーザーの方向性は、グランツーリスモのそれとベクトルが同じである。といえる。

楽しィーー!となる瞬間は?

筆者は
・パチンコやパチスロは今はやってないが、勝てば楽しいことは経験済み
・今やってない理由は家計、経済的な理由
・ゲームアニメなどの版権物の台は好き
・実機を持ってたこともある
というタイプの人間だ。
筆者がスロゲーをやってて楽しいと感じるのは以下のような時だ。

  1. 憂さ晴らし、リベンジ
    以前に負けたことがある台にゲームでリベンジできると気持ちいい。
    失われたお金は帰ってはこないが、爽快感はある。

  2. 練習になる
    今でもお店で打てる新しめの台のゲームであれば、だけど。
    店にある台と同じものが遊べるので、練習になる。
    といっても、スキルで何とかなる部分は少なくて、勝てるかどうかはヒキ(=運)しだいだから練習したから勝てる。というわけでもないけど。
    こういう映像が出た後に、何が起きたらどのくらい当たるとか外れるとか、情報を得ることができる。という点は楽しいというか良いところかなと思う。

  3. 好きな版権キャラが出てくる
    ゲームの版権を使った台(スト2やモンハン、テイルズオブ、餓狼伝説など)がたくさんあるのだが、ゲームの画像をそのまま使っている台は意外と少なくて、新規に描いてるケースが多い。
    大好きな作品の未公開シーンを見ているようでときめく。

  4. 勝ってメダルジャラジャラ出るのは(仮想でも)気持ちいい
    筐体からメダルが排出される音を収録しているゲームも少なくない。仮想的なものであってもジャラジャラメダルを得るのは快感。
    最近パチ屋ではメダルを使わない「スマスロ」という機種が主流になりつつあると聞く。ジャラジャラ感はもう現在では本物でも味わえないんだね。

  5. 「過ぎ去った時代の失われた大衆文化」みたいな感じ
    PS2など、昔のハードで発売してたソフトは特にそうだが。
    今では店に設置されていない(規則が変わって、置けなくなってしまい撤去された)台で遊ぶことができる。
    おおむねだけど、スロットの台が撤去されて入れ替わるのって
    警察「これまでの台は、勝った人にメダルを出し過ぎ(負けた人から吸い取りすぎ)で、こんなひどい台を稼働させてたらのめり込みが酷くなるから規制を強化するよ。もっと少ない金で長く遊べるようにして、当たってもそんなに金貰えないようにしろや」
    というタイプの改正が殆どだった(はず)。
    昔の、刺激が強かった頃の遊技を体験できるのは、もはや今となっては貴重だと言える。どのパチ屋に行っても(合法の店の場合)今は味わうことができないものだ。

    ※最近は「スロゲーセン」なんて施設が少しあって、そこは景品交換(や換金)できないけど昔の台が遊べたりするらしい。
    スロゲーセンでの遊技は、PS2でスロットのゲームをやるのと似た方向性の遊びだと思う。(筆者はスロゲーセン未経験だけど、ゲーセンは実機だから手触りも感じられてより上質な体験ができるのではないかなと思う)

極端な話だけど、江戸時代に流行ったらしい骨牌賭博とか、平安時代の双六賭博とかのように、現代では体験することのできない大衆文化に触れてるような気持ちになる。
ゼロ戦を操縦できるフライトシムとか、廃線になった路面電車を操縦できるシミュレーターとかと同じ感じ。本物はもうないけど仮想体験できる。

文化保存された古の遊びに触れている。。。なんて言ったらほめ過ぎだろうか?w

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