わたぴーさんへのインタビュー記事 執筆後記

私が9月に公開した「『スネ夫が自慢話をするときに流れている曲』のわたぴーさんに色々インタビューしている記事」の執筆後記です。


nerdtronics2での邂逅

全ての始まりは昨年12月開催の「nerdtronics2」まで遡ります。
前回の「nerdtronics」があまりにも楽しかったので、私は「2」の開催が発表された瞬間に行くことを即決しました。

当日、私はシンガポールパーカーを着て意気揚々と会場に向かいました。

みんなも買ったほうがいい

会場に入り、どこかのタイミングの休憩時間で自分と同じシンガポールパーカーを着ている方を発見しました。「わたぴーさんのファンが自分以外にも来てる~!」と嬉しくなったのですが、「いや、もしかしたらわたぴーさん本人かも?」と思って恐る恐る声をかけてみたら…

わたぴーさんご本人でした。

私は「やっと会えた!!」という嬉しさでテンションが最高潮に達し、会場の空気感も相まって、その場で思わずハグをしてしまいました。
あの時はマジですみませんでした。

その後、一緒に来ていた弟さんともご挨拶し、なんとなく3人で固まりながらノリノリしてました。
実はこの時弟さんもシンガポールパーカーだったので、同じ黒いパーカーを着た変な3人組が誕生してしまいました。

わたぴーさんのmixが流れる時は箱のかなり前の方まで行かせてもらって揺れてました。
転スネ夫の衝撃は忘れられない。

あと、新加ポルちゃんがプロジェクターにデカデカと映った時は流石に限界化しちゃった。

開催前はこんな事言ってたのに…

この有様。

そのほか、わたぴーさんからパーカーの背面にどデカいサインをいただきました。白のポスカ持って行っといて良かった。

nerdtronics2は言うまでもなく最高のイベントでした。音MADが好きな人たちと音MADを浴びて同じ場所で一緒に揺れるなんて経験そうそう味わえないですよ。


owataxさんの筆録

そんなnerdtronics2が終わった後、運営をされていたowataxさんがはてなブログにてイベントの振り返り記事を公開されました。その記事の中にこんな一節が。

◆2022/10/1 関係者顔合わせ会
リアルイベントであることも考慮し、当日いきなり初めましてでギクシャクしないように事前顔合わせを実施(Estlさん発案)。

(中略)

特にわたぴーさんのオフトークが滅茶苦茶面白かったのをよく覚えてます。エピソードがどれも濃かったのであの場だけに収めておくには勿体ない…!
先日あった埋蔵金さんインタビューみたいな感じで誰か深堀りしてほしいな(他力本願戦法)

nerdtronics2の振り返り④ (時系列の整理) #ナートロ2 - owatax's blog


なにそれむっちゃ気になる……


ということで、わたぴーさんへのインタビューを真面目に検討することにしました。

最初は「自分もわたぴーさんのオフトーク聞きたい!!」というシンプルな動機で動き始めたのです。


企画立案

私はこれまでインタビューをして記事にするという経験が無かったので、そもそもインタビュー記事ってどう書くの?ということを調べるところから始めました。

調べた結果、インタビューを記事にする流れはざっくりこんな感じでした。

テーマ、コンセプトの決定

インタビュイーのアポ取り

質問項目の作成

当日のスケジュールを設定

インタビュー当日

記事執筆

インタビュイーの最終チェック

公開

ここから順を追って解説していきます。同時に振り返りと反省点などを軽く載せておきます。次の誰かが音MAD作者にインタビューする際の参考になれば幸いです。


テーマ、コンセプト

これは比較的簡単に決まりました。

・ナートロ2顔合わせ会でのオフトークの内容を知りたい
・そこからさらに深掘りしてわたぴーさんの素顔に迫りたい
・わたぴーさんの作品を振り返りつつ、読者にわたぴーさんやスネじまMAD周辺を知ってもらうきっかけにしてもらう
・何かしらの要素でわたぴーさんのニコ百記事の脚注先になったらうれしいなという淡い期待

実施要項より引用

だいたい上記のようなことを念頭に置いて企画を進めていきました。今見てみるとテーマ、コンセプトというよりは目標と言ったほうが良いですね。


インタビュイーのアポ取り

緊張するとこ①

ここでインタビュイーに初めてアポイントメントを取ります。

インタビュイーとは「インタビューを受ける人」の事を指します。つまりわたぴーさんの事です。

1月3日、わたぴーさんのTwitterのDMにインタビューの依頼について送信しました。

すると、「是非やりたいです!」と二つ返事で快諾していただきました。よかった〜〜〜〜〜〜〜〜😭


質問項目の作成

ここで、インタビューで実際に聞く質問を考えておきます。

ナートロ2顔合わせ会でのオフトークの内容を聞きたいというのは最初から決まっていたのですが、それをインタビューとして成立させるために質問項目を作っておきます。
実際には以下のような感じです。

・簡単な自己紹介をお願いします

・まずそもそも、なぜスネ夫を推すようになったのですか?

・「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」(以下「自慢話」)との出会いは?

・ニコニコ動画や音MADを知ったのは「自慢話」より先?後?

・なぜ自慢話MADを作ろうと思ったのですか?(初期の投稿動画と絡めてお訊きしたい)

・投稿動画を1本ずつ振り返りながら、各作品の裏話やこだわりについて語っていただく
(おそらくここがメインになります。できれば1本ずつ全動画やりたい)

・特に気に入っている動画はありますか?

・制作していて楽しかったことはありますか?

・制作していて大変だったこと、難しかったことはありますか?

・1本の作品が完成するまでのフローを教えていただきたいです。

・わたぴーさんのモチベーションや原動力はなんですか?

・音MDM天に対する意気込みをお願いします。
(今話せる事だけで大丈夫です)

・「自慢話」の未来をどのようにお考えですか…?今後の展望は?

・今のわたぴーさんにとって「自慢話」とは?

実施要項より引用

この質問項目を考えるにあたり、Twitter上でいつもお世話になっているトランプおうwzさんに「どんな事を聞いてみたいですか?」とヘルプを出しました。
その結果、投稿動画の振り返りより後の質問はほとんどトランプさんに考えていただきました。本当にありがとうございました。


当日のスケジュールを設定

質問項目が決まったら、当日の予定を組みます。

集合時間、集合場所、インタビューの流れが決まったら、Googleドキュメントにまとめます。
さらに、テーマ、コンセプト、質問項目や備考なども記載し、インタビュイーのわたぴーさんに事前に共有しておきます。

事前に質問項目を見せておくことで、いざ当日質問した際にインタビュイーが言葉に詰まってしまうのを防ぐという意図があります。


インタビュー当日

緊張するとこ②

2023年2月某日、都内某所はあいにくの大雪でした。
足元の悪い中、わたぴーさんは嫌な顔一つせず集合場所に来てくださいました。

事前に予約しておいたレンタルスペースにご案内し、軽く雑談を交えて、録音の許可を頂いてからインタビューがスタートしました。

インタビューの際は、わたぴーさんの自慢話MAD全動画を印刷し、お渡ししました。これは投稿の順番を確認する際に役立ちました。

この下にあるのがそれです

インタビューは途中まで順調に進んでいたのですが、ここでアクシデントが発生。


予約していたレンタルスペースの時間が足りない!!!


レンタルスペースは3時間分予約していたのですが、3時間では『スーネル・ジマンゲイザー』までしか進むことができませんでした。しかし当日延長はできない部屋だったため、とりあえず退出することに。

別日にわたぴーさんにもう一度来ていただいて後半のインタビューをするのは極力控えたかったので、近くのカラオケ店に2人で駆け込んで続きを録音しました。

レンタルスペースで3時間、カラオケ店で2時間、計5時間のロングインタビューはこうして無事終わりました。

場所をレンタルする場合は、かなり余裕を持って長めに借りておくことをおすすめします。


記事執筆

インタビューが録音できたらいよいよ文字に起こします。

私はMac用の「Interview」というアプリを用いて手打ちで文字起こししました。

会話を文章として書き起こすのは想像以上に難しかったです。
文章として読みやすくするため、言葉を補ったり、文章を区切ったり、繋げたり、時には話題の前後を入れ替えたりします。

そして、もっとも反省すべき点はこの記事執筆にかかった期間です。

2月のインタビュー直後から9月の音MDM天放送当日まで、実に半年以上もかけてしまいました…

わたぴーさんにはインタビューの当日に「音MDM天より前には公開します!」と言っていたのですが、まさか当日の朝になるとは私も思っていませんでした。
本当にすみませんでした!!!!!!!!

(ほんとは音MDM天の1週間くらい前から焦りだして半分以上を書き上げたので結局実作業時間は2ヶ月くらいしかなかったのは内緒)


インタビュイーの最終チェック

全編を通して書き終えたあと、わたぴーさんにリンクをお送りして文章のチェックをしていただきました。
さらにご家族についての話題はわたぴーさんのご両親にも読んでいただき、OKを頂きました。

その後、トランプさんにお見せして添削をおこなっていただきました。
文章がさらに読みやすくなるよう、わたぴーさんの略歴や、記事の構成に関する話を序盤に置いたほうがよいというアドバイスを頂いたので、それを反映させました。

再度わたぴーさんにその変更点を確認していただき、ついに完成!!!


公開

いよいよ公開です。

そもそも、わたぴーさんやご両親、トランプさんに本文を確認していただいたのが前日9月16日の昼過ぎだったので、記事公開のタイミングは前日夜か当日朝しかないと思っていました。

ただ、前日の夜は音MDM天の前夜祭生放送もあったため断念。当日朝7時に公開することにしました。

7時ちょうどにわたぴーさんにリンクを投稿していただき、無事公開されました。

正直、全体的にもっと余裕を持って動くべきでした。
前日に慌ててリンクを送り、わたぴーさん、トランプさんのお手を煩わせてしまったのは大きな反省点です。


おわりに

ちょうど1年前のnerdtronics2で初めてわたぴーさんにお会いした時にはこんなことになるなんて夢にも思っていませんでした。

私の背中を押してくれたowataxさん(私が勝手に押されているだけですが)、今回の企画に際してたくさんの助言をくださったトランプおうwzさん、そして何より、インタビューに応じてくださったわたぴーさんと記事を読んでくださったたくさんの読者の皆様に心から感謝しております。

本当にありがとうございました!!

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