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貫き続けた「しなやかフェス2019春in高知」

先週の土曜日に行われた「しなやかフェス」。

毎年春と秋に行われている、農家さん主催のフェス。

「消費者と生産者の壁を壊す」をテーマに、
全国から提供される品々をふんだんに使ったバーベキューや、DJなどのステージパフォーマンスが繰り広げられる野外フェスだ。

そんなフェスに去年の秋から「総合司会」として関わらせてもらっている。

しかも、今回は、これまでやっていた三重県四日市を初めて飛び出し、高知県での開催。

そんな大切な回にも「総合司会」として呼んでくれた。

こんな21歳の若造を。
それがまず嬉しかった。

当日への意気込みは、前の記事に散々書いたのでよかったらそっちを見て欲しいっす。

しなやかフェス2019春、司会進行させていただきます。

もうめっちゃ緊張した。

かずさんって方が、往復24時間かけて愛知から連れてってくれた。

めっちゃ有り難かったんだけど、
正直行きの道中は、めちゃくちゃ緊張して喋る余裕なかった。

でも、着いたら徐々にワクワクしてきて、
しなやかフェス中はとにかく楽しかったです。

というのも、着いたら会場に広がるのはこのロケーション。

晴れすぎ!

無条件にテンション上がるやつ。

しなやかフェスのいいなぁと思うところは、
まじでつながりのフェスなんです。

温かい人しかいない。

その証拠に、準備中も、決して誰もピリピリすることなく、
楽しみながらやってる。

そんな人たちが作ってるんだから、
優しいフェスになることは間違いない。

そうこうしてるうちに、オープニングアクトの時間へ。

DJイトーさんのオープニングDJと、
ローランド(偽)さんのモノマネパフォーマンス。


しきりにわいざんさんが「このオープニングアクトあたりだね」と口走るくらい、
すげぇお客さんがあったまった。

このいい空気感のまんま、
わいざんさんと、前説。

わいざんさんと喋るのも久しぶりだったし、
ここが一番お客さんの空気感をつかめるか掴めないかの重要な時間だったので、

ちょっと肩に力入ったけど、
やっぱり、お客さんが温かかったので、
助かった。

そんで、こういう時のわいざんさんはかなり優しい。
今回の僕の緊張を察知して、始まる前にしきりに話しかけてきてくれたり、
ステージ上、ステージ外問わず、ここっていうタイミングでアイコンタクトくれたり。

こういう人が代表のフェスなんだから、
そりゃお客さんも温かい人が多くなるよなと納得するほどに。

そして、前説も終わり、いよいよ開会式へ

ロンリーさんの熱い開会宣言を終え、
主催者である、四日市市のきゅうり農家しなやんさんと、
主役である高知のトマト農家、織田夫婦が、ステージ上に。

この二組と、クロストークしたんだけど、
すごく喋りやすい。

なんでだろうって考えたら、
結局、「本当に思ったこと」を話してるからなんだろうなって結論になった。

別に無理に盛り上げようとしてるわけじゃない。

自分が伝えたい本当の思いを正直に舞台上でしゃべる。

だから、聞く人にも伝わる。

農家さんから、そんなことを学べるなんて、
普通の人はなかなか理解しづらいイメージだとは思うんだけど、

しなやかフェスに来た人なら伝わる気がする。

それは、後半戦に行われた「農家トークショー」でも顕著に現れてた。

だって、そこそこ肌寒くなってきたタイミングで、
野外で、硬いアスファルトの上で、30分も人の話聞くって、まぁ大変よ?

でも、来ていた人全員が、真剣な眼差しで、
聞いていた。

この異常さ。

これが、しなやかフェス。

でも、きっとこのフェスに関わる農家さんは、
この「異常さ」を、「日常」にしてほしいって本気で思ってるんだろうなって思った。

農家さんと消費者がどんどん繋がる世の中に本気でしたいって思ってる。

熱い。

あと、開会式で行われた恒例の「しなやか宣言」。

みんなで農家さんから直接野菜を受け取って、せーので食べる、このフェスのメインイベント。

今回は、主役の織田夫婦のフルーツトマトを食べた。

僕も司会をしながらいただいたけど、ビビるくらい美味かった。
お世辞抜きで今まで食ったトマト史上一番美味かった。わかりやすく美味かった。

こういう時に、ステージ上で嘘くさくなく褒めれるスキルが欲しいと心の底から思いました。

修行あるのみですな。

そして、お待ちかねのバーベキューへ。

みんながどんどん笑顔になっていく瞬間。

司会側から見ていた感想を言うと、
わいざんさんが、機転をきかせて、
ステージ上で追加のアナウンスしていたのが、さすがだなぁと思いましたよ。
やっぱり、常にお客さん視点。

そんで、後半戦のステージ。

こな純のお二人のウクレレと歌のパフォーマンス。
二人とも、そんなにこういう経験をしたことない中でのチャレンジ企画。

このチャレンジを包み込むこの雰囲気が、
どこかしなやかフェスの象徴なような気がした。

今回の主役である、トマト農家の織田夫婦の夫、
ヤチヲさんのドラムパフォーマンスも、すげぇかっこよかった。

お客さんが無意識にテンション上がってく感じのやつ。ただただすごい。

そんなこんなで、完全に夕暮れへ。

楽しかったフェスも終盤に。

最後はもちろん「DJわいざん」のステージ。

前回もそうなんだけど、
ここまでくると僕はようやくホッと一安心。

わいざんの1時間を超える特大セットリストの間が、一番リラックスできる時間。

相変わらず、フィナーレに相応しい盛り上がり。

わいざんのDJの途中で、
今回はスケジュールの都合でどうしても参戦できなかった、僕らの仲間の鈴木重雄さんの「やっぱGREAT」が流れた時、
すんごいグッときた。

重雄さんはそこにはいなかったけど、
みんなで「やっぱGREAT」って言い合える喜び。

しなやかフェスは、
高知県での開催になっても、
「やっぱり間違いなかった」です。

そのまま、閉会式へ。

まずは、主役、トマト農家、織田茜さんの挨拶。

途中つまりながらも、出てきた言葉の一つ一つに、
ここまでの苦労や、想いが、ぎゅっと濃縮されてて、
めちゃくちゃ心に突き刺さった。

イベントなんて多分、ほとんどやったことなかったであろう状態から、
しなやかフェスを主役として引き受けるプレッシャーと責任は凄かったと思う。

僕もイベントをそれなりにやらせてもらってるので、その感覚が痛いほどわかった。

その感覚を乗り越えての、みんなの笑顔。
そして、トマトの味の感想がダイレクトに届くこの空間。

安心感と嬉しさからくる涙を流す茜さんがめちゃくちゃかっこよかった。

農家ってかっこいいし、
大人の本気ってかっこいい。

最後は、「僕らの旅に出る理由」が流れる中、
しなやんさんの挨拶。

BGMと、のどかな風景と、
しなやんさんの熱い言葉が相まって、
まるで一個の上質な映画を見終わった時のような、
幸福感に包まれた。

どんなことも柔らかく受け止めて、
自分の力にして返していくという、

強さからくる「しなかやさ」の真意を、
高い空の下、

三重県の四日市でも、
高知の佐川町でも変わらず、

貫いて語るしなやんさんの言葉一つ一つが、
お客さん一人一人に間違いなく届いていた。

終わったあとわいざんさんから聞いたんだけど、
総動員200人を達成していて、
地元の人もかなり多くきてくれたらしい。

メディアの取材もたくさんあって、
かなりの大成功だったと思う。本当に。

終盤、地元の小学生が、ブースで楽しそうにスライムを作っていた姿が、なんだか、すごく良かった。

よくあるじゃん。
町おこしだなんだいって、
そこに住む町の人のことなんて無視して、
外から人を呼ぶだけよんで、勝手に盛り上がって終わっていくイベント。

しなやかフェスはその真逆だった。

四日市でやっていた、温かさはそのままに、
きちんと、地元の人も楽しませていた。

そこには、やっぱり、
僕には計り知れないほどの、

わいざんさん、しなやんさん、織田夫婦の努力があった。

そして、くっすんさんとか、すみへいさんとか、ぽこみちさんとか、
表には出てないけれど、頑張った人たちがたくさんいて、
ようやく漕ぎ着けたものなんだなって思った。

高知の山奥でここまでの人が熱狂する。
その中心には農家さんがいる。

奇跡のような話だけれど、
決して奇跡のような端的なものではない。

このフェスに関わった人たちの思いが、
日常にも活かされますように。

それが、今回のテーマである「貫く」ってことな気がします。

当日は段取りだらけで、決して、いろんな食材を楽しむ余裕はなかったけど、
それでもすんごく楽しかった。

ただ、現場に届いていた食材たちもすごく美味しそうで、みるみる参加者が笑顔になっていっていた。

当日その場にはいなかったけど、
食材を提供した人たちの力も十分届いていたように見えました。


写真を見返すとマジで全部美味しそう。

(ていうか、カメラマンちぇきさんの写真も超いいよね)

クラウドファンディングを支援していたみなさんの思いも、ちゃんと届いてたと思います!

しなやかフェス2019春に関わった全ての皆様!
お世話になりました!ありがとうございました!

高知に向かう、道中。
一緒にかずさんの車に乗っていた、初めてしなやかフェスにいく、かおりさんという方が、
「しなやかフェスに行くと価値観変わるって聞いて楽しみにしてるんです!」
といっていた。

帰り道に、「どうでしたか?」って聞いたら、
「やっぱりめっちゃよかったです!」
と言っていた。

こうして一人一人にきちんとコミットしていくイベントって、やっぱりすごい。

本当に今回も、
しなやかフェスからたくさんのことを学んだ。

僕も、司会がもっともっと上手くなるように、
とりあえず周りで一番、司会が上手くなるように、
今回色々あった反省点をきちんと生かして、
頑張ります。

それが、こうしてお願いして、
期待してくれる人への一番の恩返しになると思うので。

やったります!

この勢いで、来月末から、毎月やる「遊びまみれ」
も鬼クソ頑張ります!


しなやかフェスから学んだことをしっかり貫きます。

以上、めちゃくちゃいろんなこと書いたけど最後宣伝で終わるなんて後味悪いなって文章でした。

なんか、すみませんでした。

しなやかフェス2019春、本当に良かったです。
お疲れ様でした。

2019.4.18 企画構成屋 水谷駿介

水谷駿介公式サイト

追伸
終演後、わいざんさんから「秋も司会、頼んだよ!」って言ってもらったけど、これ信じていいよね??笑
そこに向けてまた精進します!





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