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北欧紀行

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目で愉しむノルウェー紀行をお届けしたいと思います。大学時代はノルディックスキーの選手だったので、いつかノルウェーの雪原を走ってみたい。
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ただものではなかったカエルたち

ただものではなかったカエルたち

先月、長女がお世話になったノルウェーのホストファミリーが我が家に泊まりに来てくれた。一緒に富士山を見に行くなど、観光らしいこともしたが、里山の蛍観察ツアーや、徒歩5分のところにある酒蔵見学、学校の校庭散策、陶芸の窯元&お茶室体験など地元のローカルツアーが一番喜んでいた。クライマックスは、ハイクオリティ・スーパーロープライスな夢の店、百均の郊外型大店舗である。

今まで一度もアジア圏に来たことがない

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散歩道 in ノルウェー(1)

散歩道 in ノルウェー(1)

北欧の夏は短い。よって日光は貴重品であり、小麦色に日焼けした肌は羨望の対象だ。

ノルウェー人は散歩好き。天気が良ければ、迷わず散歩に出掛ける。

教会の前で記念撮影。突き抜けるように高く青い空。

室内の家具はカラフル。長い冬場の陽の光の不足を、色で補っている。

眺めているだけで、何だか幸せな気分になる素敵なインテリア。幸せな夏のひととき。

でも、そんな時こそ、日光を求めて飛び出そう。

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散歩道 in ノルウェー(2)

散歩道 in ノルウェー(2)

伝統的な雰囲気を今に伝える旧市街

石畳が歴史の重みを語っている

曲線が自然との調和の産物なら

直線はそこに生きる人々の意志の現れ

真っ白な壁と窓枠

空よりも眩しい扉の青さ

そう、盛夏のノルウェーでの静かな午後のひととき

昔ながらの港街の路地を歩いた

(3)につづく

散歩道 in ノルウェー(3)

散歩道 in ノルウェー(3)

いい天気というだけで元気が出ます

オブジェ…ですよね

レストランは高いのでパス…

この手の風景が憎らしいのは

どこを切り取っても絵になること

山の写真を撮りたくても困るのは、

空の雲との相性が悪いこと

道に沿ってひたすら歩きます。お散歩ですから

ここでは季節柄、裸になるのが礼儀なんですけど、日本人には無理です

目の前の隣りの街まで散歩している訳ですが、片道1時間位ですかね

それ

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散歩道 in ノルウェー(4)

散歩道 in ノルウェー(4)

今回も路地裏を歩きます。

港から坂を登ると駅なんですが、どれが駅舎だか分かりますか?

路地に入ります

ハンバーガー屋を発見!

ゴミ箱を発見

教会は補修工事中ですが、カバーがお洒落

石畳の模様が波のよう

あのう、壁、垂直ですか?

路地裏越しにチラりとカラフルな家々が見えます

それにしても人が少ない

なんだか、立派な通り

珍しくも「アジアマート」を発見したので中に入ると…

中に

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散歩道 in ノルウェー(5)

散歩道 in ノルウェー(5)

フィヨルドとはノルウェー語で「fjord」と書き、氷河の自重による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾や入り江のことを指すのだが、スケールが大き過ぎて、日本人には実物を見るまで、正直、想像もつかないシロモノである。

数あるフィヨルドの中でも、夏場しか開放していないというプレイケストーレンまで「散歩」した。

歩いてみた感想は、何というか、散歩というよりもトレッキングに近いかも知れない。

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散歩道 in ノルウェー(6)

散歩道 in ノルウェー(6)

街を歩き疲れると水分だけではなく、鉄分が不足しないだろうか?

そんな時には、駅に行くのが良い

ライトレールと呼ばれる床面が低い連結車両の街乗り電車も良いのだが

自転車ごと乗ることも出来る

鉄道を見にくのも良い。

列車は入江沿いを走り

街を抜け

ボートハーバーを横目に見て

すれ違う仲間と挨拶を交わしながら

川沿いを遡り

万年雪の残る山へ向かって

登って行くのです。

そして、ト

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散歩道 in ノルウェー(7)

散歩道 in ノルウェー(7)

さて、滝。パワースポットです。本当かどうか分かりませんが、私は滝のパワーを信じることにしています。

遥か彼方に見える山の向こうの滝は無理でも、

なんと言うか、もっと身近にあって

緩い感じの手頃な滝は、無いものだろうか?

天気も晴れて来ましたし、やっぱり裏山の滝にしようかね。

そんなわけで、出発っ!行くと決めただけで、何だかパワーが湧いて来ました。

滝に向かう山道の入り口で、ガサガサ音が

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散歩道 in ノルウェー(8)

散歩道 in ノルウェー(8)

朝日を見たくて早起きしました。

ホテルを出ると目の前に

始発の列車が待っていました

誰にも邪魔されず撮り放題

運転手が運転席に入って行くところが見えました。

線路どこまで行くんでしょうかね

ショートコースを発見

坂を登ります

振り返ると

どうしても1枚には

収まりません。

朝日です

小道を少し進むと

船着場が見えて来ました

戻ると、ホテルにも日が当たり始めていました。

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散歩道 in ノルウェー(9)

散歩道 in ノルウェー(9)

散歩に疲れても、船旅を愉しめるのがフィヨルドの良いところ。

車社会になる前は、船で移動しフィヨルド沿いに町が発展して来たノルウェー。

小さなボートもありますが、

大きな船も行き交います

車ごと乗るフェリーの利用も一般的。

10階建ての巨大客船もあって、

遊覧船で

点在する町々を巡るのも良い。

時々景色のサイズ感が分からなくなりますが、

船を尺度にすれば大丈夫

滝は無数にあって

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散歩道 in ノルウェー(10)

散歩道 in ノルウェー(10)

ノルウェー第2の都市ベルゲン。

観光客が多く訪れる観光地だが、

曇りがちで、なかなか晴れることは無いらしい。

しかし、晴れることもある。

そんな日には、すかさず街歩きを楽しみたい。

船着場に面した木造倉庫の保存地区は、路地に入れば往時の面影を感じることが出来る

質感が、石畳とは異なり

木の温もりから、人の息使いが伝わって来るようだ

路地裏の店ではトナカイの革製品が売られていたり

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散歩道 in ノルウェー(11)

散歩道 in ノルウェー(11)

海沿いを歩いて行けばどこかに必ず砂浜がある

石たちはどこからやって来たのだろう

波に洗われて

空を仰ぎながら

どこに行くのだろう

砂になる日まで

海の先を眺めていると

頻繁に往来がある

夏に盛り、ノルウェーのビーチには

人が殆どいない。

そろそろ帰ろうかなというタイミングで、

強烈な日差しとともに、全裸の少女がビーチに走り込んで来た

そう、この時期、ノルウェー人は曇り空の下

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散歩道 in ノルウェー(12)

散歩道 in ノルウェー(12)

海からやって来たバイキングの末裔達が住む国ノルウェー

モータリゼーションで車社会になってからは、ひたすらトンネルを掘り続けて来たという

その数は1100を超え、世界最長の24.5kmのものまであるらしい

トンネルが無ければ、橋を渡すか

フェリーに頼るか

大きく迂回するしかフィヨルドに刻まれた大地を車で移動する術はない

自動車道だけでは、目の前の家にも行けない。

景色は起伏に富み、ドラ

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