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【目次編】タイのエネルギー事情について

一国の経済発展及び経済規模は、持続的に利用可能なエネルギー源の制約を受けるため、エネルギー安全保障は、国家の経済発展計画の根幹を成すものと言っても過言ではない。

また、本来、一国のエネルギー安全保障は、当該国の政府当局が考えるべき専権事項であり、外国人がとやかくいう話ではない。しかしながら、国際社会において、ある国の置かれた状況や今後の可能性を把握しようとした場合、エネルギー安全保障の観点は、外すことの出来ない視点であろう。

本稿は、タイが抱えるエネルギー開発における課題や、タイと周辺国間の関係性・コネクティビティ等、タイの今後の発展を占うするエネルギー事情について概説してみたい。

構成は以下の通り、6回に分けて説明していく予定である。

(1)タイの電力開発計画(PDP)

(2)タイ国内の石炭火力発電に対するアレルギー

(3)ラオスにおける電源開発とタイの関わり

(4)ミャンマーでのガス田開発とパイプライン

(5)マレーシアからの電力輸入の可能性

(6)タイの今後のエネルギー調達計画の行方


どこまで掘り下げることが出来るかは筆者の力量次第ではあるが、ご興味ある方と共に、考察を深めることが出来れば幸いである。


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