見出し画像

石川直樹の展示会見てきました

先週末に行った世界の辺境を旅する冒険家 石川直樹さんの展示会が素晴らしかったので一部をレポートしたいと思います。

入り口すぐのところにあるアラスカにある北アメリカの最高峰デナリ(旧名マッキンリー山)の写真。日本が誇る冒険家 植村直巳さんを飲み込み不帰の人にした山として私の頭の中では記録されていました。標高6190メートル、エベレストよりも低いがベースキャンプのある麓からの頂上までの比高が5500メートルもあり、高緯度に位置するため冬季は日常的にマイナス40度になるなど気象条件の厳しさはエベレストを凌ぐといいます。ベースキャンプでの馬の佇まいがアメリカっぽいと思いましたが、標高の関係なのでしょうね。

デナリ山頂からの風景でしょうか? 2016年の単独行の時の写真だそうですが、石川直樹さんは1998年にマッキンリー山遠征隊の一人として初登攀し、その後世界の山々を巡るようになったいわば原体験の場所だそうです。なので冒頭に展示されているのですね。翻って、私の原体験は何処だろうかと考えさせられました。

次は北極。pole-to-poleという北極点から南極点まで人力だけでの移動するプロジェクトに参加し、その後何度も極地を訪ねた時の写真だそうで時系列ではないですが、地球の変化は氷が解ける極地の方が明確に見えるようです。

真っ白な展示会場が極地における夏の白夜の世界を再現しているかのようでした。

写真も文章も、体験に裏打ちされたシンプルな表現であることが伝わってくる

続きはカーテンの向こうにあります。存在するとは何なのかを考えさせる、いや考えることをやめさせる世界がありました。

ネタバレになるので、今回はこの辺で…