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【タイ】東部経済回廊(EEC)開発について

タイが次々と打ち出す投資奨励策の詳細に対し、既にタイに進出済みで、追加投資を検討している日系企業の関心は高いが、一般的には日本のタイに対する認識度は20年前のままで、今タイがどのようなステージにいて、何に悩んでいるのかついての関心は高いとは言えない。よって、日本経済新聞での取り上げ方も、バンコクポストなどの現地英字誌での取り上げ方に比べると、盛り上がりに欠ける内容となっている上に、誤解され勝ちな用語に対する補足も不十分な感がある。

そこで、昨日(2017年2月15日)、タイ・バンコク近郊のMuang Thong Thani にある、国際展示場インパクト(Impact)で開催された、タイの投資奨励委員会(BOI; Board of Investment)主催の「Opportunity Thailand」セミナーの概要についてご紹介する。

なお、強調して置きたいのは、タイの軍事政権のトップが、このような投資奨励セミナーにおいて、先陣を切ってスピーチし、国をどのような方向に持っていきたいのかを直接語っているということである。内容については、ごった煮感をお感じるなられるであろうが、タイの国を発展させようという必死さを受け止めて頂ければと思う。

また、末尾に、2014年5月以降の軍事政権下における、投資奨励策の変化・展開について(簡単にではあるが)キーワードを持って補足説明を付けておいた。興味ある方はご参照されたい。

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