中途半端なハサミ
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年内までにハサミのお届けをご希望の場合は最終受付日は12/20(水)までとなります。12/21(木)以降のご注文は来年2018年の発送となりますので予めご了承ください。
ミズタニは平成29年12月29日(金)~平成30年1月4日(木)までお休み致します。 当社エンドレスでは年末年始のお問い合わせを随時お受けしておりますので、何かございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
◼️ブラントカットシザーをスライド・ストローク用に研磨してほしい
という依頼がまれにあります。要はブラントシザーだと髪の毛が切れすぎてしまうので、逃げる様にしてほしいという依頼です。ご要望通りにスライド・ストロークでも使いやすい様にブラントシザーを甘く研磨しましたが、結果どっちつかずというハサミになりました。
刃線(刃元から刃先)はブラント向けのハサミなので、髪の毛を滑らすためには刃角度を鈍くしますが、それでもまっすぐの刃線ですので、ドライカット専用のハサミに比べて気持ち逃げるぐらいにしか仕上げることが出来ません。
結果、ブラントだと逃げる、ドライだと気持ち逃げる程度の、切れもしないあまり逃げもしない、言い方が悪いですが中途半端なハサミになります。
ブラントカットのハサミはブラントだから力を発揮するハサミですので、ドライ用にするとなると100%の力を30%40%ほどに抑えた事になります。
車で例えるなら、スピードや加速が売りのポルシェやフェラーリを早くて怖いからスピードが出ない様に遅くしてほしい…と、持ち味を発揮させないなんとも悲しいチューンナップ依頼です。
ハサミの研ぎも同じで、喜んでもらうためにそのハサミが持つ最高に良い切れ味を出そう!と思っても切れない様にしてほしいと依頼されると技術者のやる気は一気に下がってしまう事につながります。
お読み頂きましてありがとうございました。本日も良い1日をお迎え下さい。世の中を美しくする皆様を応援しております。ハサミで世の中を美しく。
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